一昔前までは「車の寿命の目安は10年、走行距離10万km」が一般的でしたよね。
現在でも7年から10年乗って走行距離も10万km〜15万km程度で手放す人が多いです。
ディーラーの残価設定型クレジットで5年程度で手放す人もいれば、半導体不足の影響で新車に乗り換えず、15年とか20年乗り続ける人もいるので、平均すると現在も「10年10万kmで愛車を買い替える」というのはあながち変わってないかもしれませんね。
とはいえ、今の日本の景気の悪さと部品供給不足の影響で、なかなか新車に乗り換えられない人は年々増えてきています。
新車販売の影響は、あのリーマンショック以上とも言われており、この状態からいつ抜け出せるかは見通しが立っていないのが現状です。
そこで重要になってくるのは紛れもなく「愛車のメンテナンス」
近年の車は、精度や耐久性の向上により10万kmを超えても全く問題なく走れる時代と言われていますが、それは適切なメンテナンスとセットで語れるものです。

筆者は自動車整備士であり、いわゆる「車のお医者さん」として数多くの自動車のメンテナンスを行ってきました。10万km走行の車はザラで、20万〜30万km、新車から走行70万km乗られているユーザーのメンテナンスまで携わってきました。
そこでこの記事では、あくまで自己流ではありますが、筆者の経験を踏まえた「愛車を長く乗り続けるコツ」をご紹介します。
もくじ
1台の車に愛情を注ぎ、長く乗るってカッコいい

日本では政策的に古いクルマが存在しにくい制度が定着していますよね。
自動車税なんかがまさにそれです。
そういう社会で生活している人は「ある程度乗ったらさっさと買い替えないとね」という無言の圧力を社会から浴びて生活しています。
他のヨーロッパ諸国やアメリカなどにも古い車ですを所有することの負担が軽減される政策があって、ずいぶん日本と事情が異なります。
それでも愛着を持って1台の車に愛情を注いで長く乗るのってかっこいいことだと思います。
また、長く乗っていると他の人と車種かぶりをすることが減ってくるので、”自分だけの車”という感覚をいっそう味わうことができます。
だからこそ長く乗って欲しいと筆者は考えます。
ここからは、1台の車に愛情を注いで長く乗る人のために欠かせないメンテナンスについて解説します。
エンジンは「心臓」でありオイルは「血液」

エンジンオイルとは、エンジンに使用されている潤滑油であり、一般的に3000km〜5000kmが交換サイクルとなります。
クルマの消耗品の中でも最も交換する頻度が高く、これを怠ると「長く乗る」ことはできないと思って下さい。
エンジンはとても重要な部分であり、人間に例えれば「心臓」です。
心臓は血液が無いと機能しませんが、エンジンも血液にあたる「エンジンオイル」が無いと全く機能しません。
「エンジンオイル=潤滑」というのはイメージしやすいかと思いますが、他にも以下の役割があります。
密封 | シリンダーとピストンを完全に密着させる |
冷却 | エンジン各部の回り熱を吸収する |
洗浄 | 様々な汚れ(スラッジ)を取り込む |
防錆 | 外気温差などによる水分の発生を抑える |
エンジンオイルは、ただの「油」でななく、さまざまな効果でエンジンを守っています。
エンジンオイルは使用するにつれて「すす・酸化物・熱・ブローバイガスの混入」などによって、汚れ、劣化していきます。
また、使用していなくても空気に触れることによって酸化し劣化もします。
その他の要因として「エンジンオイル自体の温度=油温」があります。
エンジンオイルの温度は高すぎても、低すぎてもよくありません。
適正温度は90℃~120℃と言われています。
渋滞やスポーツ走行などで、油温が上がり過ぎることや、逆に近所までの買い物や送り迎えで油温が低すぎる状況は、エンジンオイルの性能を劣化させる大きな原因となるので、負荷をかけるような運転が多い人は早めの交換を行うように心がけましょう。
ではエンジンオイル交換をすっとサボっているとどうなるのか。

汚れたオイルが循環し部品を破壊したり、汚れが詰まったりして、最悪走行中にエンジンが停止します。
走行中にエンジンがブローしてしまうとどうなるでしょうか。
後続車から追突されて、最悪あなたの命を奪いかねません。

まだ購入して間もないクルマで交換を怠っても、さほどエンジンの調子は変わりませんが、これが何度も続き、走行距離10万kmオーバーになってくるとコンディションの悪さがあらわになってきます。
距離が増えていくにつれて後で後悔するような故障が待っていますよ。
すぐに乗り換える予定なら別ですけどね。
エンジンオイルは、エンジン自体の耐久性を大きく左右する大切な消耗品なので、それぞれのクルマの取扱説明書に記載されている「推奨される交換時期の距離と使用期間のいずれかの早い方、シビアコンディションの場合はその半分」で交換するようにしましょう。
バッテリーは良いものを使って欲しい

運転していると「クルマの調子」って気になると思いますが、何を中心に気を付けていますか?
タイヤやオイルなどは結構気になるのですが、意外と優先順位が低いのがバッテリーではないでしょうか。
運転する上でもっとも大事なことってなんだと思いますか?
まずは安全にエンジンを掛けるという行為ではないでしょうか。
スタートボタンを押すと、スターターモーターによってエンジンを回転させ(クランキング)始動させる。
大昔のクルマは外から手動でエンジンを回して始動していましたが、今は電気の力を使ったモーターを使うため、バッテリーに不具合があると、そもそもクルマは動くことができません。
JAFの救援要請では、バッテリーとタイヤ関係のトラブルが全体の50%以上を占めています。バッテリーの交換は一般的に2~3年ごとと言われていますが、状況によっては交換時期が早まる可能性もありますので、破損・劣化がないか1カ月に1回は点検するのが理想です。
もうひとつ、重要な役割がバックアップ。
イグニッションをオフにした駐車時でも、時計やオーディオ類の設定、さらに現代のクルマはエンジンを制御するコンピュータもエンジンの状態などをメモリーし、燃料噴射などを調整しています。

バックアップにはバッテリーの電力を使用しているので、完全にバッテリーが上がるとリセットされてしまい、再度コンピューターに学習させる必要があります。学習をさせずに走行すると、エンストやアイドリング不調の原因になります。
このように、エンジンで動く自動車にとってバッテリーは重要な役割を担っています。
>>スバルのアイドリングストップ車におすすめのバッテリーはこちら
また、JAFの調べによると、一般道路と高速道路での四輪・二輪合計の出動理由の1位の常連が「バッテリー上がり」と言われおり、バッテリーが上がる原因はさまざまですが、よく多いのが「メンテナンス不足」。
劣化したバッテリーは突如、牙を向いてきます。
寿命が来たバッテリーは、一度エンジンを止めると再始動できなくなることも多い。
ロードサービスなどに依頼するのが一般的ですが、長期連休中などは現地到着まで時間がかかってしまったりするので、ブースターケーブルやジャンプスターターなどの備えも大切です。
クルマの性能はタイヤで決まる

クルマとは「タイヤが4つ付いている乗り物」であり、悪いタイヤを選ぶとクルマの性能はダウンします。
たしかにタイヤは高価な消耗品なので、なるべく安く抑えたいという気持ちはわからないでもありませんが、安易に品質の悪いタイヤを選ぶというのは大いに問題アリです。
なぜなら「タイヤが4つ付いている乗り物」であるクルマにとって、タイヤは命だからです。
自動車メーカーはクルマを市場にだすときに、そのクルマの性能を最大限に引きだすことができるタイヤを装着させており、売りのポイントとなる低燃費性や乗り心地のよさなどの多くをタイヤの性能に託しているところがあります。
そしてタイヤは、エンジンのパワー・トルクを路面に伝える最後の部品。

「走る・曲がる・止まる」の3台要素をすべて担っています。
どれだけハイパワーのエンジンを搭載したとしても、どれだけ性能の良いブレーキを装着したとしても、タイヤがダメだと台無しです。
いくら足が早くても、サンダルで走ったら100%の走りを発揮できませんよね。
あなたは時間をかけて自分のクルマを選びました。
路面と唯一接地するタイヤの選択にも、時間をかけることをおすすめします。
綺麗に保つなら「洗車はしない」→コーティング

「いやいや洗車をマメにするからこそ愛着が湧くんじゃないか」という意見が一般的だと思いますし、それはそれで正解だと思います。
ですが、そもそもクルマにとって洗車は、見た目が綺麗になってもボディにキズはついており、洗いすぎはとくに厳禁です。
クルマをザブザブ水洗いすると、表面の水気を拭きとったとしても、ボディから完全に水気が抜けるのに、晴れの日が続いても2~3日はかかると言われています。
つまり、愛車を常にきれいにしようと3日に1度の洗車をしたとすれば、1年中、ボディの内部は水気がジメジメと残ったままとなり、サビやコケの発生、そして水気に付着する汚れの凝固を促すことになってしまうわけです。
とくに風に乗って砂や鉄粉が降ってくる風の強い日を含め、屋外でボディに触れれば触れるほど、擦れば擦るほど、自然と微細な磨きキズが付いていき、それは例えカーシャンプーを併用してもそう。
洗車はしない方が正解だと思ってます。
何が言いたいのかというと、だからこそボディコーティングは欠かせないということです。
コーティングの本来の目的とは、コーティングを施工することによって、汚れが付着しづらくなり、付着しても洗車で簡単に落とせるようにするための作業。

ボディにキズが入ってしまう洗車の頻度をできるだけ少なくする、あるいは塗装面を色あせや剥離から守ることためのものなのです。
あくまで持論なので異論は認めますが、愛車を長く、愛着を持って接したいのであれば、ボディコーティングを施工し、洗車の頻度を減らすことがボティにとって最適解と考えます。
窓ガラスが汚いままだと「事故リスクが3倍に」

クルマを運転する上で「クリアな視界を充分に確保する」ことは、非常に重要なポイント。
「窓ガラスを綺麗にしておく」というのは、見た目の綺麗さ、衛生面だけでなく、安全面においても重要な役割を担っています。
窓ガラスを定期的に綺麗にしていることで、窓ガラスは曇りにくくなります。
また、雨の日の夜や、西日のきつい場所で運転する際、前が見えにくくなるというような事を軽減する効果もあります。
クルマはちょっとした操作ミスや判断ミスが大事故につながるため、「そもそも事故を起こしにくくしておく」ということはドライバーとしての基本です。
窓ガラスのメンテナンスに50年以上の歴史を持つ「クリンビュー」ブランドを展開する株式会社イチネンケミカルズが、マイカーを所有する全国の20代~60代の男女1,600人を対象に「クルマの汚れと交通事故に関する意識調査」というのアンケートを実施しています。
調査結果によると、フロントガラスの汚れをそのままにしている人とそうでない人で、事故リスクが約3倍になるというデータがあります。

また現代のクルマは、フロントガラスに運転支援システム用のカメラが搭載されていることが多く、ドライバーだけでなく、クルマにとっても窓ガラスの重要性は高いです。
もちろん、万が一のトラブルの証拠となるドライブレコーダーの映像にも影響も出てきます。
エアコンの効率化はエンジン負荷を減らす!?

カーエアコンはスイッチ1つで夏も冬も晴れの日も雨の日も車内を「快適温度」と「快適湿度」に変えてくれるとても便利な電装品です。
しかし、カーエアコンにはクルマにとってデメリットが多いです。
それは作動時にエンジンにかかる負担が大きい(回転数が上がる)ということ。
つまり燃費に影響するということです。
家庭用エアコンでも「エアコンを使うと電気代が…」という人が大半だと思いますが、これはコンプレッサー(冷媒ガスを圧縮する装置)の稼動時間が多いことが原因で電気を多量に消費してしまうということになります。
カーエアコンも同じで、コンプレッサーが稼動する時間が長ければ長いほどエンジンに負担がかかり、燃費が悪くなります。
家庭用エアコンでもカーエアコンでも勘違いされている方が多いようですが、エアコンを弱い状態で長く使うよりも、一気に室温を下げ、エアコンを停止させてその室温を維持する方法の方が燃料を節約できることになります。
理由としては、エアコンを弱めても設定温度に達しない限り「コンプレッサー」が稼動してしまうから。
エアコンのコンプレッサーは、コンピューターが外気温センサー、内気温センサー、日射センサーなどの各センサーの温度を元にエアコンシステムを制御して、ドライバーが任意で設定した温度に近づけます(オートエアコン車)。
なので、仮にエアコンフィルターが詰まっていたとしたら車内がなかなか冷えないので、コンプレッサーは駆動→ブロアファンが全開で駆動→余計な電力が必要となるわけです。
燃費に直結するエアコンをできるだけ効率良く稼働させるためには、エアコンのメンテナンスは欠かせません。
つまり、車内を冷やしやすくしておくことでコンプレッサーを駆動を抑えれるという考えですね。
エバポレーターの掃除、エアコンフィルターの定期交換などは、衛生面にも関わる部分ですから気を配りましょう。
スバル車乗りにさらに伝えたい「長く乗るコツ」
ここまで書いたメンテナンスはいわば「基本中の基本」。
ここからは、現在スバル車に乗られている人に向けて、これまで12年間、スバル車を5台以上乗り継ぎ、そして数多くのスバリストさん達と関わってきた筆者がお伝えする「愛車とのさらなる向き合い方」をお伝えします。
走行距離10万kmがリフレッシュの区切り

気を付けたいポイントとしては、点火プラグ、燃料ポンプ、燃料フィルター、ウォーターポンプといった定期点検ではあまり手の入ることのない場所にも気を配って頂きたい点です。
EJエンジンであれば、タイミングベルト周りのアイドラ、テンショナー、ウォーターポンプなどの周辺パーツは交換必須です。
これらのパーツは、ガソリンエンジンの基本3要素である「良い火花・良い圧縮・良い混合気」に関わってくるパーツであり、高速走行中に故障した場合はオーバーヒートやエンジンブローの原因にもなるため事前に交換しておくようにしましょう。
ちなみにタイミングベルト、点火プラグ、燃料フィルターは、メーカーも10万km定期交換部品としても指定しています。
現代のエンジンは昔と比べて故障のリスクが減っていますが、機械部品や電子部品の塊ですから、予期しない故障やトラブルが絶対ないとは言えません。
また、5万kmを過ぎた頃からクルマの足回りに腰砕けた感じが出てきて、「コトコトガタガタ」とどこからともなく音がしてきたり、「なんか乗り心地が悪くなってきたなぁ…」と感じているオーナーさんは、足回りリフレッシュも考えてみてはいかがでしょうか。

「新車時の乗り心地を維持できるのは6万~7万km程度まで」とよく言われます。
ダンパー4本交換される人が多いですが、アッパーマウントやサスペンションの各種ブッシュ、ロアアームブッシュといったゴム類も検討しましょう。
ダンパーだけ新品にしても、足回りのアーム類のブッシュが硬くなったり、ひび割れたり、動かなかったり、動きすぎたりしてしまうと、シャキッとした足回りは実現しません。
「アーム類のブッシュを交換する=人間の関節を新品に交換する」といったイメージです。
ディーラーの保証制度はうまく使って欲しい

新車で購入した場合、国内に販売されているすべての正規販売車であれば、必ず保証が付帯しています。
いずれも期限や距離が定められ、それを超えた場合は有償でのメンテナンスとなります。
一般保証 | 特別保証 | |
---|---|---|
期間 | 3年、6万kmどちらか早いほう | 5年、10万kmどちらか早いほう |
代表例 | エアコン、パワーウィンドゥ、ドアミラー等 | エンジン、ブレーキ、ハンドル等 (走行に直接関わる部品) |
この保証は、正規販売で購入する最大メリットであると考えており、長く愛車と付き合っていくのであれば、ぜひ活用して頂きたいところ。
複雑な中古車保証よりも内容が強力ですし、専門の教育を受けたディーラーメカニックによる正確な故障診断と部品交換作業を受けられます。
ただこの期間に該当するすべての車両に対して反映されるわけではありません。
改造車やサーキット走行によって、故障箇所への負荷があったと判断された場合は保証が受けられなかったりします。
また、ディーラーが指定している定期点検をしっかり受け、十分メンテナンスされていることが前提なので注意して下さい。

クルマには車種ごと部品ごとに弱点があったり、年改が浅い新型車の場合はリコールや改善対策に該当しない「潜在的な初期不良」もあるので、保証期間中に気になったことは積極的に問い合わせるようにしましょう。
こういった問合せは、新型車開発・年次改良に生かされていきますので、貴重な意見となります。
エンジンオイル漏れとの付き合い方

「水平対向エンジンはオイル漏れしやすい…」
これは昔からよく言われます。
一般的な直列エンジンでは、ガスケットは基本的にエンジンの横方向に広がっており、オイルはその脇を流れ落ちていくような形になります。
オイルがガスケットに触れている時間はほんのわずかなので、重力やエンジンの動きによってオイルは断続的にガスケットに当たるような構造です。
水平対向エンジンの場合は、横置きのエンジンになりますので、オイルがガスケットの下側の位置に溜まる結果となります。
重力で自然に流れてはいかないので、なにかしら動くものがない箇所はオイルが常にガスケットに接触している時間が長くなるわけです。
簡単に言うと蓋をしたペットボトルを横向きにし、水平に倒した状態と縦向きに置いた状態では、どちらが漏れやすいのか、といったイメージでしょうか。
ただ、「ガスケット類の品質と向上」や「エンジンオイルの品質向上」、「ゆとりのあるエンジンルームによる熱ごもり軽減」によって一昔前に比べるとオイル漏れ修理も減少傾向にあります。
20年以上前の水平対向エンジンは、車検ごとにオイル漏れ修理を行っていたという話もよく聞いてました。
そこで自分がやってきた対策としては以下が有効だと思われます。
エンジンオイルの漏れを遅らせるには、エンジンオイル交換が重要です。
オイル漏れの主な原因は、経年劣化したパッキン(ゴム)が硬くなり、伸縮性がなくなるので、オイルを支えていた部分に隙間ができ、そこからオイルが漏れだしてしまう、というパターンが大半です。
さらにオイル交換をサボると、オイルラインに蓄積する不純物が循環することでさらにパッキン類を傷めてしまいます。
スラッジが溜まる前に劣化したエンジンオイルを排出することで、パッキンの寿命を極力伸ばすことができるはずです。
次に「高負荷運転後のクールダウン」なのですが、クーラント温度と油温をガンガン上げた状態でエンジンを切らないということです。
高負荷運転をした直後では、エンジンルーム内全体に蓄積した熱量が大きいです。
エンジンを止めることでウォーターポンプが止まり、クーラント温度が局部的に上がり続けます。
ゴムパッキンや液状ガスケットは、どうしても高温状態には弱いので、これを少しでも意識するだけでも変わってきます。

まとめると、オイル交換の頻度は3000~4000km毎、高負荷運転後はアイドリングさせてからエンジンを切る、もしくは目的地に着く前に低負荷運転による走行風で冷やすなどを意識すると良いです。(あくまで持論なので参考程度で)
カスタムはどこから!?初心者が注意すべき点

量産車は、どんなにこだわって選んだとしても自分と同じ仕様のクルマに出会うことは避けられません。
そこで「ほかとは違う」クルマに仕上げるべく、愛車に改造を加える「カスタム」とか「チューニング」を行う人が多く存在します。
走行性能の強化やドレスアップするなど、その目的はさまざまですが、「世界に1台しかないクルマに仕立てたい」という狙いはクルマを改造する人全員に共通していることかと思います。
ただ、初心者にとってカスタムをどこから始めればいいのか?
また、初心者はどんなことに注意してカスタムをしたらよいのでしょうか?
保安基準の知識は「ある程度持つべき」

クルマに関連する法律といえば「道路交通法」が有名ですが、カスタムをする上で切っても切れない存在が「道路運送車両法」。
道路運送車両法は、自動車や原動機付き自転車、軽車両などの自動車運送車両の登録や保安基準、点検、整備、検査などについて定めた法律です。
その中でも保安基準は、クルマの構造や装置が技術上、最低限度の基準を定めた法律。
目的としては「クルマの安全確保および環境保全」。
保安基準に適合していないと「不正改造」とされ、6ヶ月以下の懲役または、30万以下の罰金という罰則を受けることになります。
例えば、「ランプを好きな色にしたい」や「ランプを追加したい」などの場合、色、高さ、位置、数、光度など保安基準を理解していないと、知らず知らずのうちに不正改造車となってしまうケースがあります。
こういう場合、保安基準スレスレのグレーゾーンだと自動車検査員によって判断が違ってきます。
国から認可を受けている整備工場側すると、不正改造を入庫させてしまうとペナルティを受けるケースがあるので、ディーラーによったら純正以外のパーツを装着していると断られることも…。
整備事業者もリスクを背負いたくないわけです。
なので、「このパーツは保安基準を満たしている」という証明をユーザー側からもできるようにしておくことが大切です。

また整備を依頼している人がほとんどだと思うので、カスタムする前に「そのパーツを装着しても入庫ができるのか」を事前に確認しておきましょう。
どこからカスタムすれば良いのか問題

たまに「どこからカスタムすれば良いのでしょうか」という質問をいただくことがあります。
カスタムする目的は人の数だけあると思いますが、根本的には「自分にとって足りない部分を補う」というのが目的だと考えます。
高速走行時にもっと安定感が…、コーナー侵入時での荷重が…、悪路での走破性が…、などなど、普段乗っていて感じているそのクルマの弱点が見えてくるかと思います。
もっとパワーが欲しければ吸気・排気系から始めたり、ハンドリング性能が欲しければタワーバーなどの補剛パーツ、走行安定性なら車高調や足回りパーツを交換するなど、そういった不満に持っている部分を自分なりに改善していくことが合理的なカスタムだと思ってます。
「純正なんかで乗ってるとか(笑)」みたいなマウントをとってくる人もいますが、愛車に不満がなければ純正で良いと思います。
「どこからカスタムしたら良いかわからない」というのは、まだ愛車の特性が理解できていないと思うので、走りながら感じ取っていきましょう。

「ラリーカー風にしたい」など、見た目から入るのも良いと思います。「カッコいい」というのは愛着が湧きますから。
カスタムパーツなら「モタガレ」がおすすめ

クルマのアフターパーツを通販で購入するなら最初にどう行動しますか?
- 実店舗なら「オート◯ックス、イエ○ーハット…」
- ネットなら「◯mazon、◯天、◯フー…」
- フリマなら「ヤ◯オク、メ◯カリ…」
こんな感じではありませんか?
そんな人にはぜひモタガレを利用して頂きたいです。
モタガレには、実に1500ブランド、35万点以上のカーパーツが掲載されています。
これは日本のクルマ系ECサイトではトップクラス。
これだけ品揃えが豊富なら、自分が欲しかったカスタムパーツを見つけることができます。
それ以外にも「あ、こんなパーツがあったんだ」と思える巡り合わせもあるかもしれません。
また、ホームページでただ商品を売るのではなく、取り付け店の紹介してくれます。
モタガレは、各イベントやオフ会の参加、取材を行なっており、適当に電話で契約したような取引先ではなく、実際に訪問したり、以前からのお付き合いがある安心できるショップを紹介してくれます。

モタガレは契約だけで右から左に商品をさばくのではなく、仕入先となるすべてのショップやメーカーに必ず脚を運び、顔を合わせて商品を取り扱っています。今まであったようで、あまり無い新鮮な取り組みですね。
まとめ

2020年以降は、クルマがすぐに手に入れない状況が続きます。
半導体不足、中古車相場の高騰、不景気などが掛け合わさり、販売側も購入側も頭をかかげる状況はいつ解消されるのか。
ここで重要になってくるのは、やはり「今の愛車を長く乗り続けるためにはどうすれば良いのか」ということがポイントになってきます。
販売店側もクルマが売れない状況にメドが立たないため、整備での売上を重要視してきています。単価を上げて売上を伸ばしたい整備事業者からの提案をしっかり分別し、愛車にとって的確なメンテナンスを受けるためにも「長く乗るコツ」はユーザー側も知っておくべきことです。
最後にこの記事のまとめです。
- エンジンオイルは「血液」である
- バッテリーは良いものを使え
- クルマの性能は「タイヤ」で左右する
- 窓ガラスが汚いと「事故リスク約3倍」
- エアコンは効率化すべし
- 走行距離10万kmがリフレッシュの区切り
- ディーラーの保証制度はうまく使え
- オイル漏れは意識して
- 保安基準を理解すべき
- カスタムは合理的に
- カスタムは「モタガレ」を活用
愛車を長く乗るコツは「あなたの知識・あなたの選び方」次第です。
この記事を参考にして、あなたの愛車のにとって最適なメンテナンスを見つけて下さい。
車を長く乗るためのコツを知りたい!