【スバル車は故障しやすい!?】スバリスト歴12年目が語る「スバル車の故障と向き合い方」

スバル車って故障しやすいって聞くけど本当?とくに初期型は壊れやすいからやめといた方が良いと聞くけど…。

結論から言います。

そんなことないです。

フルモデルチェンジ直後の初期型に関しては、リコール情報を見ると「壊れやすい…?」と感じる人も多いかと思います。

しかし、「フルモデルチェンジ直後のスバル車は壊れやすいからやめといた方が良い」というのは少し違います。

日本のクルマメーカーの中において、台数よりアイデアと技術で勝負してきたスバル。

その人気は国内のみならず、海外においても人気があり、特に北米では近年、販売台数を伸ばし続けており、ラインアップされているスバル車のほとんどが、ベストリセールアワードを受賞するなど、スバルの北米でのスバル車人気はとどまるところを知りません。

海外で評価されている理由としては、「非常に頑丈なクルマであること」「とくに雪道や悪路などの極限状態での信頼性が高い」などが挙げられ、各Webメディアでもそう語られています。

ただ、故障情報はどうでしょうか。

TwitterなどのSNSなどでは、「スバルは壊れやすい!」や「水平対向エンジンはメンテが難しい」など真偽不明な情報が飛び交っており、

「本当にスバル車って壊れやすい?だったらやめておこう…。」

…..などと思われる人も多いかと思います。

なのでこの記事では、「スバル車と故障の向き合い方」ついて解説します。

しー

この記事で書いた内容はあくまで「個人的な見解」です。異論は認めます。

スバル車は故障しやすいのかの真偽

スバル車を買うときにまず疑問の1つとして挙げられるのが故障」。

「特殊なメーカーだからこそスバル車って故障しやすいんじゃないの?」といったところ。

それではここからは、民間の品質調査と口コミ、筆者の経験を交えながら解説していきます。

業界平均以下から改善方向に向いている

車メーカーのエンブレム

「実際他のメーカーと比べて故障は多いの!?」

実際の故障データについてはメーカーの社外秘となっていますので公表できません。

ですが、メーカーの故障データとは別に、民間調査会社などが独自に調べている調査があり、これを見ることである程度故障がどのぐらいなのかを把握できます。

50年以上、世界中の数多くの業界で“顧客の声”を収集し分析し続けている「J.D.POWER」という企業の「日本自動車耐久品質調査」を見てみましょう。

新車購入後36~53ヶ月経過したユーザーを対象に8分野・177項目でユーザーの不具合経験を聴取。

8分野は、「外装」「走行性能」「装備品/コントロール/ディスプレイ」「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション」「シート」「空調」「内装」「エンジン/トランスミッション」。

すべての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、数値が低いほど品質が高いことを示します。

日本自動車耐久品質調査
出典:J.D.POWER

上位のほとんどが日本メーカーで占められているランキングですが、スバルはそこまで上位と言うわけでもないです。

ただ、2017年と2021年のデータを見比べてみると、10位→8位と品質は向上しているように見えます。

まだ業界平均以下ではあるものの、今後に期待が持てそうです。

また、スコアを見ていても、レクサスとトヨタの数値は高くてさすが、と思いますが、それ以外の国産メーカーのスコアは大差ありません。

この市場調査だけを見てみると「スバル車はとくに壊れやすい!」とは言い切れないのではないでしょうか。

しー

J.D.POWERの調査は、企業が調査会社に依頼をかけて集計データを出すのではなく、自主企画、自主調査という点で、非常に信頼が置けるデータです。

ぜひ参考にして頂けたらと思います。

スバルが評価されるポイントは「耐久性」にもあり

スバル車が評価されるポイントとして、「悪路走破性」「安全性」などが多く語られていますが、「耐久性」についても良い評価が目立ちます。

ここで言う「耐久性」というのはどの部分を指すのかは分かりませんが、おそらくエンジン主機でしょう。

水平対向エンジンの耐久性は、これまでのラリー・耐久レースでの成績で実証済みなので深掘りはしませんが、普段メカニック(自動車整備士)としてスバル車に携わっている筆者の経験からしてもそれは感じています。

エンジンオイルをはじめとした消耗品の定期交換、予防整備としての定期的な部品交換、10万kmという境目の前後で、点火プラグやウォーターポンプ、燃料ポンプ、燃料フィルターといった普段手の入ることのない場所にも気を配っているユーザーさんは、20万km、30万km以上、新車時のエンジン、トランスミッションのままで走られている人はゴロゴロいらっしゃいます

これは、レガシィだろうがインプレッサだろうがフォレスターだろうが関係ないです。

それでも機械部品や電子部品の塊ですから、予期しない故障やトラブルが絶対ないとは言えませんが、シビアコンディションと言われる、いわゆる過走行の部類からも超越しているメーカーは、国産車の中でもトップクラスだと自信を持って言えます。

しー

「しっかりメンテナンスすれば長く乗れる」というのは当たり前のような話かも知れませんが、スバル車は確実にそれを実現していると思ってます。

水平対向エンジンとオイル漏れ

「水平対向エンジンはオイル漏れしやすい…」

これは昔からよく言われます。

一般的な直列エンジンでは、ガスケットは基本的にエンジンの横方向に広がっており、オイルはその脇を流れ落ちていくような形になります。

オイルがガスケットに触れている時間はほんのわずかなので、重力やエンジンの動きによってオイルは断続的にガスケットに当たるような構造です。

水平対向エンジンの場合は、横置きのエンジンになりますので、オイルがガスケットの下側の位置に溜まる結果となります。

重力で自然に流れてはいかないので、なにかしら動くものがない箇所はオイルが常にガスケットに接触している時間が長くなるわけです。

簡単に言うと蓋をしたペットボトルを横向きにし、水平に倒した状態と縦向きに置いた状態では、どちらが漏れやすいのか、といったイメージでしょうか。

ただ、「ガスケット類の品質と向上」や「エンジンオイルの品質向上」、「ゆとりのあるエンジンルームによる熱ごもり軽減」によって一昔前に比べるとオイル漏れ修理も減少傾向にあります。

20年以上前の水平対向エンジンは、車検ごとにオイル漏れ修理を行っていたという話もよく聞いてました。

しー

極力オイル漏れを防ぐ方法としては「オイル管理」にあります。

オイル漏れの原因は「ガスケットの劣化」が主になりますので、劣化したままのオイルを使用し続けるとガスケットを痛めます。

「定期的にエンジンオイルを交換する」というのは常識なわけですが、ガスケット下側の位置にオイルが残留しやすい水平対向エンジンにとっては非常に重要なことなので覚えておいて下さい。

これを理解し、徹底的なオイル管理を継続的に行っているユーザーさんのエンジンはコンディションとともに、エンジンルームも非常に綺麗な印象です。

スバルのA型を買うのは「人柱」!?

スバルの各モデルはフルモデルチェンジをするとA型になります。

それ以降は年次改良の度にB型→C型と、アルファベット順に進み、型式にそのアルファベットが入ります。

海外メーカーでは年次改良はごく普通なのですけど、スバリストはそれを妙に自慢げに話すのはなぜなのでしょうか。

で、A型は要するに初期型なので、新技術が多く織り込まれており、それに付随して初期不良なのが目立って故障が多く、スバリスト界隈では「人柱」と言われています。

「年次改良の生贄になる」と言った感じでしょうか。

例えばレヴォーグ(初代)が2014年6月に登場していますが、頻繁に年次改良を実施しており、2017年9月にはすでに「D型」となっています。

最初期型がA型で、1年後にB型、2年後にC型となって、すぐにD型へチェンジ。

こうした頻繁な改良について、当のスバルは「お客様からの要望をなるべくすばやく、よりよいかたちで商品に反映するためです」と回答しています。

こういった販売をし続けるのは、スバル360やスバル1000を作った自動車偉人として崇められる「百瀬晋六さん」の時代から、「改良点を発見したら直ちに商品に反映すべし」との教えがあり、スバルは今もそれを忠実に守っているから。

なので後期型は、初期型から指摘されたユーザーの声を反映し、「熟成に熟成を重ねている」からこそ故障が少ないといったイメージがあるわけなんですね。

ただですねぇ…。

スバル車を5台以上乗り継ぎ、10年以上スバル車を整備し続けた筆者の経験から言わせると、

すべてのスバル車が「A型=故障が多い」とは言い切れませんよ。

そして「後期型=故障が少ない・リコールが少ない」といった情報も飛び交っていますが、そんなことはありません。

理由はこのブログではお伝えできませんが、現場からはこれだけは言っておきます。

しー

自分が乗ってきたスバル車のうち、2台はA型とB型の車両がありましたが、特別に故障が多かったわけでもなかったですね…。

何を故障として捉えるかは人それぞれかも知れませんが。

A型との向き合い方

先ほどレヴォーグを例にした通り、スバル車はほぼ全車種が毎年マイナーチェンジ(年次改良)を行います。

フルモデルチェンジ直後がA型で、2年目の年次改良でB型、3年目でC型、4年目がD型・・と続いていきます。

そしてフルモデルチェンジ(全面改良・新型車)でまたA型からスタート!といった感じです。

A型まだ誰も乗っていない新型車を乗れる優越感最新技術、最新機能を味わえる事。
B型A型を少し改良・改善点。ボディカラーのラインナップの見直しがあったり。
C型初期型の中でも最終。特別仕様車が出たり!?
D型ビックマイナーチェンジ。新エンジン・先進技術が実装されたりする。
E,F,G型そろそろ最終型。お得な特別仕様車も出たりする!?

これはあくまで最近のスバル車の傾向なので、今後また変わってくるかもしれません。

このように最終型に近いほど熟成度は高くなりますが、買った後すぐにフルモデルチェンジして悔しい思いをするかもしれませんので、買うタイミングで悩む人も多いことでしょう。

では本題に入りますが、「A型は買いなのか」というとこです。

スバルには、新車購入時に「一般保証(3年6万km)」「特別保証(5年10万km)」がついています。

これを上手く活用していきましょう。

メーカー側も商品販売後の品質不具合やユーザーの要望をいち早く分析し、より高品質な開発・生産に結びつけるため、品質保証本部を中心とする品質改善体制を確立しています。

ディーラー側もそれをいち早くユーザーの声を汲み取ってメーカーに報告しなければならない。

そしてその後、年次改良に生かされていくわけなのですが、それは旧型の部品にも反映されます。

ようは同じ部品を発注したとしても、改良された部品を交換できる可能性が高いんです。

なので、メーカー保証期間内であれば、A型のクルマでも年次改良で熟成された部品を無償で交換することは全然可能なんですね。

ただ、なんでもかんでも保証修理できるわけではありません。

しっかりディーラー側に状況を説明することが前提なので、ご注意ください。

しー

それを考えるとA型のユーザーさんこそ「保証延長プラン」は大変有効です。

そしてこれがディーラーでA型を買う最大のメリットであると考えています。

故障を心配するなら賢く向き合いたい

スバル車が故障している

「スバル車と故障」についてよくある質問を長々と書きましたが、

ここまでをまとめると、

  • 品質は年々向上してきている
  • エンジン主機などの耐久性は高評価
  • 特有のオイル漏れは「オイル管理」が大事
  • A型は「人柱」では終わらない

偉そうに色々書きましたが、あくまで個人的な見解なので異論は認めますw

クルマは工業製品ですから個体差があって当然。

すべてのスバル車が当てはまるとは思っていませんので。

今回はこの辺にしておきます。

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