ちょうどコロナが流行り出した2年前の自分がそうでした。
時短勤務、残業ができない、報奨金もない、コロナがいつ終わるか分からない。
「本業だけで稼ぐ」というのは、今の時代においてかなりハイリスクなんだと痛感したのを覚えています。
さらに、これからの時代は「終身雇用制度崩壊、年功序列制度崩壊、年金制度崩壊、円安」によって収入が減少し「消費税10%、物価高騰、社会保険料の増加」などによって支出が増える時代に突入します。
副業はするべきか・しないのか。
答えはするべきです。
サラリーマンの収入だけで生き抜くのは厳しい時代が来ています。
「副業なんかしてないで本業で集中しろ」という文化はもう古いと考えています。
さらに働き方改革等により、残業時間が削減されたことで基本給だけでは「生活できない」レベルの自動車整備士が多数います。
これまでは「残業代」で収入を増やしていた整備士も少なくない、というのが実態です。
残業ができない時代になってしまったことで、給料が足りず生活に苦しむ整備士が増えています。
とはいえ、社会問題化しているこの業界において、会社レベルで給料を上げることは容易ではありません。
では個人レベルでできることは何かというと「副業で稼ぐ」ではないでしょうか。
この記事を書いているわたしは、ブログ・SNSによる情報発信を通して、給料の1割以上を不労所得として稼いでいます。
「手取り15万円問題」が話題になっている自動車整備業界において、お金に困らない整備士が少しでも増えてくれればと思い、この記事を書きました。
もくじ
自動車整備士に向いている副業は「情報発信」
自動車整備士におすすめの副業は「情報発信」だと考えています。
情報発信というのは、ブログやYouTube、SNS、音声配信などです。
全く違うジャンルの副業に手を出すのことに否定はしませんが、せっかく持っている「スキルや経験」を生かすほうがコスパも良いですし、手っ取り早いです。
本業をそのまま活かせるから
なぜ情報発信がおすすめなのかと言うと、自動車整備士は専門的な分野であり、クルマというジャンルはやり方次第で横展開しやすいからです。
たとえば元正規ディーラーなどで働いていたら、自動車整備士向けにそのメーカーに特化した整備のノウハウを発信したり、営業マンの経験があれば購入術を発信したり、そもそも愛車にこだわりがあるでしょうからカスタムやメンテナンスについても発信すれば良い。
それに、情報発信は「無料」でできるので、低リスクに取り組めるのも魅力ですね。
基本的にはパソコンもしくはタブレットさえあればどこでも発信ができます。
情報発信ビジネスをする最大の弱点は「何かに突出した知識や実績がある事」なんです。
何かに突出したスキル。
自動車整備士は普通のサラリーマンより何かしらの価値提供が出来そうな気がしませんか。
あなたがクルマのことで悩みを解決したい時に、「〇〇 解決方法」「〇〇 比較」と検索したことがあると思います。
そこには多くのWebメディアが存在していますよね。
あなたがそれをやるだけです。
時間を売る副業はおすすめしない
「時間を売る副業」とは、ウーバーイーツなどの自分が動かないと収入が得られないような副業です。
自動車整備士は、基本的に日中は忙しいです。
体が持ちません。
わたしは通勤時間を含めて、毎日12時間以上は会社のために動いてます。仕事終わりにどこかで稼ぐというのはほぼ無理です。
ここで重要なのが「自分が本業で働いていても、他で稼げる仕組みを作る」という思考に切り替えることです。
自動車整備士の場合、基本的にずっと自分が動かないと稼げません。
しかしクルマを治す過程をYouTubeにあげて、ノウハウをブログに載せて広告を貼れば、本業で忙しくてもコンテンツがせっせと働いてくれます。
情報発信は本業にもメリットをもたらす!?
「情報発信で稼ぐ」というのは、もしこれが失敗したとしてもさまざまなスキルを習得できます。
ブログを例に挙げると、ライティング術、ネット集客、サイトの運営などです。
「お客さん(読者)が検索した悩みを吸い上げ、その悩みに対して分かりやすく解決策を提示する記事」を作る過程で得たことは、「本業にも活かしやすい」にがブログの魅力。
このライティング術は、本業の技術連絡書の作成にも役に立つことでしょうし、仮にあなたがフリーランスやクルマ屋を起業するときに避けては通れない「ネット集客」にこのスキルが活躍することでしょう。
頭の中の知識が整理されていく
情報発信しようとする時、「何をどう発信すれば良いか分からない!」という壁にぶつかります。
「どのような切り口」で発信するかについても、なかなか掴みどころがありません。
自分が知っている知識や情報でも、間違っている可能性があるとネットで叩かれしまうので、知っていてもさらに調べることでしょう。
そんな時、頭の中で必死にやっている作業が「知識の整理」なんです。
つまり、情報発信でアウトプットを重ねれば重ねるほど、頭の中の情報や知識がキレイに整理されていきます。
本業の知識がさらに深まり、自然に伝える技術が磨かれていきます。
知らない世界・人とつながれる
わたしはブログ・SNSを通して、数多くの自動車整備士・クルマ屋さん・公的機関の人とつながることができました。
情報発信のスタイルがハッキリとしてくると、自分と似た趣向の人もたくさん集まって来ます。
そして自分の同じ分野に詳しい人が、情報をくれるようになります。
これは本業だけでは得られなかった大きなメリットです。
「こんな考え方があったのか」「こんな整備の仕方があったのか」など、新たな発見があなたを成長させてくれることでしょう。
情報発信を副業にするデメリット
自分の知識やスキルで勝負する「情報発信」はたしかに魅力的ですが、デメリットもあります。
収益までに時間がかかる
情報発信は、時間を切り売りする副業よりも収益までに時間がかかります。
時給労働であれば、その時間にその場所で働いていれば報酬をもらえますが、情報発信は「ユーザーの悩みを解決」しなければ稼ぐことができません。
ユーザーの悩みを解決するためには「高品質なコンテンツ」が必要で、その仕組みを作るためには企画力と継続力が必要になってきます。
たとえば、広告で主に稼ぐYouTubeの場合は、チャンネル登録者、再生回数が必要になってきます。
軌道に乗せるまでは、分析や改善など、多くの時間を投資しなければなりません。
情報発信ビジネスにおいて「0→1」の仕組み作りは、初心者にとっての大きな壁になると思います。
穴場のジャンルを見つけるのが難しい
情報が簡単に手に入る現代において、小手先のテクニックだけでネットで戦うことは簡単ではありません。
たとえば、あなたがトヨタ車が好きで「トヨタの好きなクルマについて発信しよう」と始めるとします。「トヨタ車」というジャンルで勝負しようと思うと、ライバルは「トヨタ自動車」「ベ◯トカーWeb」「レ◯ポンス」などといった超大手メディアと戦うことになります。
さらに大手は公式サイトだけでなく各SNS・YouTubeにも進出しているので、一個人が片手間でやろうと思うとかなりのエネルギーが必要になります。
ユーザーからしても「実績のある企業の情報」と「誰かも分からない個人の情報」だったら当然「実績のある企業の情報」を選びますよね。
ジャンルを選びを慎重にしないと誰も見てくれません。
アンチコメントとの戦い
情報発信は、自由にできるツールであると同時にその発言によっては炎上しうる可能性も大いにあります。
それにより、見知らぬ人から罵倒されるのはネット界隈ではよく見かける光景です。
代表的なのがツイッターユーザーたちの間で使われる「クソリプ」で、品がない言い回しですが「クソみたいなリプライ」を意味します。
リプライとは、他のユーザーから送られるツイート(返信)のこと。
相互フォローではない相手から、急にリプライが送られることがあります。
友好的なリプライもありますが、けんか腰で攻撃的なリプライも多く、これがツイッターが他のSNSよりも殺伐とした場と認識されている理由のひとつなんですね。
人気が出るにつれて、アンチが一定数出てくるのを想定しておかなければなりません。
ある程度のスルースキルが必要です。
自動車整備士のおすすめの情報発信は3つ
ここまで「自動車整備士は専門性が高いので情報発信が良い。そして収益の仕組みを作ろう。」ということをお伝えしました。
では情報発信の中でも何が良いのか。
ここからは副業におすすめな情報発信について3つご紹介します。
YouTube
自動車整備士とYouTubeとの相性は非常に良いと考えています。
自動車整備の魅力、作業方法、ノウハウというのはどうしても動きがないと伝えきれない部分が多いからです。
「オレはこのクルマの整備を最短でできる方法を知っている」のであれば、テキスト、画像で伝えるより、動画でサクッと投稿した方が断然早いのはイメージできるかと思います。
ユーザー側からしても、動画で見た方が分かりやすいですし、あなたもそうしてきた経験ありませんか?
収益化までは直近12ヶ月までの総再生時間が4000時間以上、チャンネル登録者1000人以上という壁があります。
収益化までの道のりは簡単ではありませんが、コンテンツが成長すればあなたが寝ていても動画が稼いでくれる仕組みが出来上がります。
ブログ
「動き」を発信のであればYouTubeですが、「文章」で発信するならブログが良いです。
ブログであなたの知識やスキルを発信しつつ、以下の2つの手段で収益を得ます。
広告(単価低い) | 広告をクリックされるたびに収益 |
アフィリエイト(単価高い) | 広告をクリックして購入してもらうと収益 |
ただし、ブログ作業は慣れるまでかなりの時間がかかります。
「WordPress」というブログサービスの使い方を0から覚えたり、必要な知識を勉強したり、上手くライティングできなかったり…と、かなりのエネルギーが必要です。
パソコン初心者の人はとくに最初がしんどいと思いますが、作ってしまえばその経験は資産化されていきます。
ブログを立ち上げ、運営していくことの「資産」とは何かというと。
サイトを0から自分で作って、ネット集客をして、セールスライティング収益を出せる人材になれる。
書いた記事が稼ぎ、そしてネット集客のスキルが身につけれます。
ネット文化に鈍感な自動車整備業界において、ネットの集客のできる整備士は貴重ですし、新たな仕事を獲得できるチャンスがブログにはあります。
MacBookはブログに最適のPCです。
気になる人は下記のページからご覧ください。
SNS
SNSで影響力が手に入れば、片手間で副業することも可能です。
またSNSのクルマジャンルには多くのユーザーがいますし、ツイッターであれば情報の拡散力があるので、やり方次第でさまざまな稼ぎ方ができます。
- SNSで商品を紹介する
- ライブ配信の投げ銭で稼ぐ
- インフルエンサーになって企業案件を獲得する
SNS副業で稼げる額は、アフィリエイト広告をするか、それとも企業案件やライブ配信をメインにするか、手法によっても左右されます。
「ズボラでも成功できるSNS副業のトリセツ」著者・あずさんの収益は、2017年11月にブログを始め、しばらくは数千円〜数万円のあいだで幅がありました。
その後、2019年4月には20万超え、同年12月には80万超えを達成しています。
その後は本を出版されるほどの人になられているわけです。
今の時代、SNSが生活の一部になられている人が大半ですよね。
自分の知識やスキルを発信する場所としては、もっとも最適なのではないでしょうか。
「0→1」の仕組み作りが正念場
「情報発信を副業にする」には、「0→1」の仕組み作りに苦労することでしょう
0からネットビジネスの構築する際に、 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」という言葉がよく出てきます。
0→1 | 企画・調査・検証、構築(サイトやアカウントの作成) |
1→10 | マニュアルを構築(自分のやり方に再現性ができる) |
10→100 | チーム化して最大化(組織にする) |
ブログで例えると、自分でサイトを運営(0→1)、運営方法や記事の書き方をマニュアル化(1→10)、ライターを雇って最大化させる(10→100)。
定義があるわけではありませんが、イメージとしてはこんな感じです。
ここで1番大変なのが「0→1」フェーズ。
アイデアを形にする作業。
自分がやろうとしている情報発信は、誰の何のためにあるのか。
自分の情報が「いつ、どこで、どうやって、どのように誰かの悩みを解決できるのか」。
それを調査して、行動し、改善しながら自分のサイトやアカウントを育てます。
めっちゃ大変です。
正直このフェーズで多くの人が脱落していきます。
情報発信は誰でもできる反面、「稼ぐ」となると成功するまでの道のりは長いです。
ただし、時間を売る副業に比べて、成功すれば大きく稼げる可能性は高い。
どんな副業をするのか。
仕事が終わってから即金性の高いアルバイトで稼ぐのか。
仕事が終わってから未来のために事業を構築していくのか。
あとはあなたの行動次第です。
本業の給料だけでは不安…。もっと自由に使えるお金が欲しい…。自動車整備士におすすめの副業が知りたい