こういった「STI フレキシブルドロースティフナー」について全く知らない人向け。
本記事では、スバル歴12年目×現役社員である筆者が「STI フレキシブルドロースティフナー」を装着することでどのような効果があるのか解説します。
記事をしっかり読んでいただき、「STI フレキシブルドロースティフナー」の効果についてよく理解してから購入してくださいね。
「STI フレキシブルドロースティフナー」の効果とは【現役社員が徹底解説】
もくじ
STI フレキシブルドロースティフナーのご紹介

フレキシブルタワーバーを装着して、次に何を買おうか迷われている人には「STI フレキシブルドローステフィナー」が非常にオススメです。

足回りに装着するパーツで、見た目はそこまでハデではないですが効果は絶大。
ちなみに公式での説明はこちらの通り。
車体とクロスメンバー間に設置するSTI独自のスポーツパーツで、適度なテンションをかけることで走行中のシャシーのしなりを補正し、機敏な初期操舵としなやかな乗心地の両立を果たすものです。四輪の路面接地性を高めることでコーナーリング中の走行安定性が増し、クイックで素直なステアリング操舵感を実現します。
出典:STI
ちょっとイマイチピンとこないかもしれません。
結論を簡単に書くと「コーナリングの正確性」と「乗り心地の向上」。
これらに効果があります。
フレキシブルタワーバーとの違い

フレキシブルタワーバーとドローステフィナーは早めに入れたいなぁ。
— のぶちゃん (@pentaxianphoto) June 27, 2017
最近純正脚のフワフワ感が若干気になり始めたし、入れれば多少は改善するかな??
STI フレキシブルタワーバーを装着することで、ハンドルのレスポンスやタイヤのグリップ力の向上に貢献してくれます。
ですが、カーブで車体が若干「腰砕ける」感覚とシャシが「しなる」感覚が残ります。
これは私の主観ですが、車体がヨーイング方向にまだ課題があるのだと思ってます。
車体の上下を軸とした回転運動のこと。車体を真上から見たときに、左右のどちらかに旋回する挙動のことをヨーイングといいます。
ヨーイングは、走行安定性を確保するためには重要な要素です。
ローリングとピッチングは極力抑えるのが一般的ですが、ヨーイングは旋回のきっかけを作るために必要になります。しかし、旋回中に発生してしまうコントロールできないヨーイングは、オーバーステアやアンダーステアを引き起こし操縦安定性を悪化させてしまいます。
そこで、フレキシブルドロースティフナーを装着することでこの弱点を一掃。
STIフレキシブルドローステフィナーの効果が何となくわかりました。
— にげまくり (@nigemakuri) February 7, 2016
STIフレキシブルタワーバーとの共着で交差点を曲がる等のコーナリング時の腰砕け感を軽減させるアイテムですが、これの考え方は固める方向ではなく、いなすということです。
なので、ノーマルサスでもOKなのです。
改めて公式の文章を確認します。
車体とクロスメンバー間に設置するSTI独自のスポーツパーツで、適度なテンションをかけることで走行中のシャシーのしなりを補正し、機敏な初期操舵としなやかな乗心地の両立を果たすものです。四輪の路面接地性を高めることでコーナーリング中の走行安定性が増し、クイックで素直なステアリング操舵感を実現します。
出典:STI
シャシーのしなりを補正することでヨーイング方向の剛性とハンドリング性能をアップさせることができます。
STI フレキシブルドロースティフナーのポイント

もともとスバルの車は剛性が高いので、タワーバーやドローステフィナーを装着せずとも安定感は他の車よりは高いと思ってます。
ですが、他のスバル車より「操作性アップ」「更なる剛性アップ」を求めるのであれば装着するメリットはあります。
ボディの振動低減

ドローステフィナーの取り付け場所は、フロントロアーアームの後方とフロントクロスメンバーの中央に装着されます。
クルマのボディは、鉄鋼材料・アルミ・複合材・プラスチックなどを組み合わせて構成されており、それらは全て弾性体であり、各々固有振動数を有しています。
路面からの大きな入力(衝撃)は、ストラットが担いますが、ボディも同じ。
ボディもバネとしての集合体なんです。
ボディに装着することで、路面からの振動を抑制する効果が見込めます。
建物にある免震ダンパーがイメージしやすいかと思います。
タイヤの更なるグリップ力の向上

タイヤのからの大きな入力(衝撃)は、サスペンションに伝わってストラットに熱エネルギーとして吸収されます。
ですが、吸収しきれないエネルギーはどうしてもボディに伝わってしまいます。
結果、ボディと全体が微かに「しなり」ます。この「しなり」がタイヤ接地の正確性を阻害する結果、ハンドリングの正確性の低下につながってしまうわけです。
このエネルギーをシャシに装着したドローステフィナーで吸収することで「しなり」を抑制させて、タイヤのグリップ力をさらに確保します。
そしてハンドルのクイック感が増します。
乗り心地向上にも貢献

カーブでの「しなり」を抑制するだけでなく、様々な路面入力から生じるエネルギーを吸収することで、結果として乗り心地も向上させます。

ボディの振動と乗り心地が気になる人には、ぜひ装着していただきたい。
オンザレール感覚の向上

カーブで内側のタイヤと外側のタイヤが進行方向に素直に向いてくれますので、操作する上でストレスが減ります。
自分の思い通りにカーブを曲がれる感覚でしょうか。
内側のタイヤがしっかり仕事をしてくれます。
まるで、レールの上を走っているような感覚を得られます。とはいえ、直進安定性が損なわれる感じもないです
フレキシブルタワーバーでピッチング挙動を抑え、フレキシブルドローステフィナーでヨーイング挙動を抑えることで、カーブで挙動を最小限に抑えながら走行するコトができます。
STI フレキシブルドロースティフナーは「隠れた名品」

いかがだったでしょうか。タワーバーのみ装着される方が多いですが、STI フレキシブルドローステフィナーも一度検討してみてはいかがでしょうか。
見た目からは想像できない相当な実力の持ち主です。
もし、悩まれているのであれば、確実に「買い」の商品だと思いますよ。
STI フレキシブルドロースティフナーってどんな効果があるの?