【決定版】アイサイトXとver.3の違いとは?「新世代」と「ver.3」を徹底比較!初心者にも分かりやすく解説します!

この記事で分かること
  • 新世代アイサイトとアイサイトver.3の違いとは
  • 新世代アイサイトとアイサイトver.3の比較

アイサイトX、新世代アイサイト、アイサイトver.3、アイサイトツーリングアシスト…。

先進運転支援システム「アイサイト」を一括りに言っても、スバル車には数多くのアイサイトのラインナップがあります。

この記事では、アイサイトのそれぞれの機能の違いを整理していきます。

アイサイトXの搭載車一覧を知りたい人は、以下で解説しています。

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しー
本業は自動車整備士(12年目)|スバル車を5台乗り継いできたスバルファン|2020.6〜スバル好きの整備士が情報発信するブログ「メカろぐ」を開設|月間平均PV数2万|スバル車、メンテナンス、工具、自動車整備士についてなどなど発信中|広告主さん募集中

現行のアイサイトは大きく分けて2種類

アイサイトには2種類ある

1つ目は、レヴォーグやWRX S4などに装備されている「新世代アイサイト」です。

新ステレオカメラを搭載し、従来のアイサイトの弱点であった「遠方検知」を得意としています。

高精度GPSと3D高精度地図データをさらにプラスしている新世代アイサイトが「アイサイトX」となります。

2つ目は、インプレッサやBRZなどに装備されている「アイサイトver.3」で、高速道路などでのすべての車速域で、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストする機能をアイサイトver.3に追加したのがアイサイトツーリングアシストです。

アイサイトver.3.5とも言われたりしています。

しー

まとめると「新世代アイサイト」と「アイサイトver.3(ツーリングアシスト付き)」に分かれます。

新世代アイサイトとアイサイトver.3の比較

新世代アイサイトとアイサイトver.3

代表的な機能の違いは以下の通りです。

新世代アイサイトアイサイトver.3
プリクラッシュブレーキ
前側方プリクラッシュブレーキ×
緊急時プリクラッシュステアリング
アクティブレーンキープ
全車速追従機能付クルーズコントロール
車線逸脱抑制機能
エマージェンシーレーンキープアシスト×
AT誤発進抑制制御
AT誤後進抑制制御
車線逸脱警報
ふらつき警報
青信号お知らせ×
先行車発進お知らせ

ここからは新世代アイサイトの機能とアイサイトver.3(ツーリングアシスト付き)を比較していきます。

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比較対象は新型レヴォーグ(VN系)と旧型レヴォーグ(VM系F型)です。かなり要約していますので、細かな機能については取扱説明書を参照してください。

プリクラッシュブレーキ

前方のクルマや歩行者、自転車などに衝突する可能性があるとき、 ブザーによりドライバーの回避操作を促します。

それでもハンドルで回避操作がない場合は、衝突の直前に急ブレーキをかけ衝突被害を軽減、回避させます(作動には条件があります)。

新世代アイサイトアイサイトver.3
対象物との速度差の上限約60km/h以下約50km/h以下
(歩行者は35 km/h)

前側方プリクラッシュブレーキ

交差点での出会い頭での車両バイク、自転車除く)に衝突する可能性があるとき、ブザーで運転者の回避操作を知らせます。

それでも回避操作がない場合、衝突の直前に急ブレーキをかけて衝突被害を軽減、または衝突を回避します(作動には条件があります)。

新世代アイサイトから搭載された機能で、視野角を2倍に弱拡大したステレオカメラと77GHzのミリ波レーダーを使用して制御しています。

新世代アイサイトアイサイトver.3
ブザー約1km/h~約60km/h
1次ブレーキ+ブザー約1km/h~約20km/h
2次ブレーキ+ブザー約1km/h~約20km/h

緊急時プリクラッシュステアリング

前方のクルマや歩行者や自転車に衝突するおそれがあるとき、ドライバーに注意を知らせます。

回避操作がない場合にシステムがハンドル操作し、衝突回避をアシストします(作動には条件があります)。

プリクラッシュブレーキのみでは障害物に衝突する可能性が非常に高い場合、緊急時プリクラッシュステアリングが作動し、自車線内で障害物を回避するようにハンドルを制御させます。

新世代アイサイトアイサイトver.3
作動速度約80km/h以下約120km/h以下

アクティブレーンキープ

高速道路や自動車専用道路を走行時、ステレオカメラが区画線や先行車を認識して車線維持走行をアシストしたり、電動パワーステアリングと協調してハンドル操作をアシストします。

全車速追従機能付クルーズコントロールをセットしている時のみ作動します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
速度設定0 km/h~約120km/h0 km/h~約120km/h

全車速追従機能付クルーズコントロール

高速道路などで先行車をステレオカメラで認識し、運転者が設定した車速を上限に、先行車に対して追従走行を行います。

先行車に追従して停止したときは、電動パーキングブレーキと連動して停止状態を保持します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
速度設定範囲0 km/h~約120 km/h0 km/h~約120 km/h

車線逸脱抑制機能

高速道路や自動車専用道路を走行時、クルマが車線を逸脱しそうになるとシステムが車線逸脱回避方向にハンドル操作をアシストし、車線からの逸脱を抑制します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
速度60 km/h以上60 km/h以上

エマージェンシーレーンキープアシスト

高速道路や自動車専用道路を約60 km/h以上で走行時に作動します。

隣接車線の後方車両が接近しているにもかかわらず、クルマが車線を逸脱しそうになるとシステムが車線逸脱回避方向にハンドル操作をアシストし、車線からの逸脱を抑制します。

このときブザーが鳴り、割り込み画面を表示します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
速度約60 km/h以上

AT誤発進抑制制御

前方に障害物を認識している場合、停車または徐行状態から、ペダルの踏み間違いなどによりアクセルペダルが必要以上に踏み込まれたとシステムが判断したとき、エンジン出力を制限し発進を緩やかにします。

この機能はセレクトレバーが「D」または「M」のとき作動します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
設定

AT誤後進抑制制御

AT誤後進抑制制御は、後退時の急な飛び出しを防ぐ後退飛び出し抑制と、後退時の速度を一定に保つ後退速度リミッターの機能があります。

これらの機能はセレクトレバー「R」でブレーキペダルを踏んでいないとき作動します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
設定
しー

誤発進と誤後進は、アクセルペダルを3秒以上踏み続けることで解除することもできます。緊急時などで後進によって退避が必要な場合に有効です。

車線逸脱警報

自車速が約40 km/h以上のときに車線を逸脱しそうになると注意を促します。

車線逸脱警報が作動するとブザーが鳴り、割り込み画面を表示します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
設定

ふらつき警報

車線内でのクルマの蛇行パターンからふらつきを認識し注意をします。

ふらつき警報が作動するとブザーが鳴り、割り込み画面を表示。

車速が約60km/hを超えると作動可能になり、約40 km/hを下回ると作動を停止します。

その後車速が約60km/hを超えると、再び作動可能になります。

新世代アイサイトアイサイトver.3
設定

青信号お知らせ

前方の信号が赤から青に変わってから停止し続けた場合、ブザーと表示でお知らせします。

先行車がいない状態で信号 停止線で停車(信号距離約12m~60m、かつしばらく停車)すると信号が赤から青に切り替わり一定時間経過しても発進しないときに作動します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
設定

先行車発進お知らせ

先行車の発進しても停止し続けた場合、ブザーもしくは音声と表示でお知らせします。

先行車に続いて停車(車間距離が約12m以内、かつしばらく停車)すると先行車を認識し続け、 先行車が発進して約4m以上進んでも自車が発進しないときに作動します。

この機能はセレクトレバーが「D、M、N」のときに作動します。

新世代アイサイトアイサイトver.3
設定

アイサイトXでさらなる高みへ

安全性・支援システムを考えると「新世代アイサイト」はかなり優秀で、多くのメディアで太鼓判です。

エンジン、パワステ、電子制御ダンパー、AWD、エアコン、アイサイトを統合制御する「ドライブモードセレクト」と組み合わせれば最高の運転支援を実現してくれるはずです。

さらにアイサイトXは、高精度地図データや前側方・後側方レーダーなどの情報を活用し、ステレオカメラだけでは見えないクルマ周辺の道路環境を把握することで作動範囲を拡大しています。

アイサイトXは、現時点では世界最高水準のテクノロジーです。

しー

ただアイサイトXは、オプション価格で35万円と高いのがネックなんですよね…。一般道をメインで使う人には少し贅沢かもしれません。

気になる人はぜひ正規ディーラーなどで試乗してみて下さいね。

アイサイトXの搭載車一覧を知りたい人は、以下で解説しています。

1件のコメント

インプレッサスポーツにアイサイトXを搭載する計画ありますか。ある場合何時頃の発売を想定してますか。今インプレッサスポーツに乗っている。

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