本記事ではこのような悩み・疑問についてお答えする記事を作成しました。
この記事を書いている筆者は、本業で自動車販売店で10年以上働いており、数多くのドライバーさんのサポートをしてきました。
現在では多くの「車の買い方」が存在しており、ディーラー・サブディーラー・街の車屋さん・近年盛んになりつつあるオンライン購入など多岐に渡ります。
この記事を最後まで読んでいただき、どこで車を買うべきなのかを見極めてみましょう。
カーディーラーを初心者でもわかりやすく解説
車を購入しようとしたとき、多くの人はディーラーに足を運ぶでしょう。
メーカーのロゴが掲げられたあの大きな看板のお店ですね。
まずはじめに、カーディーラーとは一体なんなのかという部分を解説します。
1:カーディーラーの定義
自動車業界で言うディーラーは、メーカーの販売会社と特約店契約を結んだ正規販売店のことを指します。
なので、自動車のディーラーでは特定のメーカーやブランドの車のみを取り扱っています。
「自動車メーカーが運営している」と思っている人も多いですが、カーディーラーは別会社です。
とはいえ、カーディーラーは自動車メーカーと密接な関係にあるので、一般的にディーラーで車を購入すると自動車メーカーに発注が行きます。
また点検や修理では、自社の工場を使用し、整備にはメーカーの純正部品を扱う作業が基本となります。
2:カーディーラーには2種類ある
カーディーラーには一般的に「ディーラー」と「サブディーラー」が存在します。
主な特徴は以下の通りです。
ディーラー | サブディーラー | |
---|---|---|
取扱車種 | 特定のメーカーのみ | 複数のメーカー |
新車の仕入れ先 | メーカー | ディーラー |
金額設定 | メーカーの方針が基準 | サブディーラーの基準 |
店舗の規模 | 大きな店舗を構える傾向 | 「街の車屋さん」のイメージ |
サービスの充実さ | ・購入方法が豊富 ・アフターサービスが手厚い ・整備工場の設備が高水準 | ・気軽に入れる雰囲気 ・値引き額に期待できる |
メーカーと特約店契約を結んでいるディーラーは、基本的にメーカーの方針に沿ったサービスを展開しており、保証内容の充実さやメーカー研修を受けた専門のメカニックが在籍しているので、アフターサポートが充実しています。
サブディーラーは、いわゆる「街の車屋さん」なので、メーカーに囚われた車種選びはしたくない、付き合いはしたくないのであればサブディーラーはおすすめです。
3:「ディーラー」と「サブディーラー」どちらで買うべきか
お互いにメリット・デメリットがあるので、どちらが良いかと聞かれると人によります。
選び方としてわかりやすくすれば、以下の通りです。
ディーラーは、残価設定ローンで新車を買えたり、充実した自動車保険に加入できたりと、新車購入に付随したサービスの選択肢が豊富です。
アフターサポート面では、メーカー保証を延長できるプラン、専門のメカニックが作業する点検パックなど、整備に対するサポートも強いです。
しかしながら、サブディーラーに比べて点検などの費用が高いことや、値引き率などにも制限があるため、費用がかかるのがデメリットといえるでしょう。
「費用は高いが、しっかりサポートして欲しい」という人は、ディーラー向きです。
ディーラーで車を買うメリット
ここからは「ディーラー」についてのメリットを解説します。
メリット1:サービスの質が一定水準を満たしている
サービスやスタッフは一定の水準を満たしており、お店ごとの質がバラつきにくいです。
営業マンからメカニックまで、全スタッフがメーカー基準の教育を受けているため、高品質なサービスを受けられます。
店舗ごとのサービスのばらつきも少ないため、万が一の転勤などで別の店舗に変更しなければならなくなっても、スムーズにやりとりを進められるでしょう。
メリット2:新型車の試乗・展示車が充実している
メーカー特約店契約を結んでいるディーラーは、特定のメーカーの車を数多く取り揃えているため、そのメーカーのさまざまな車種をショールームで見学できます。
また、ディーラーは日本全国にあるため、近隣の店舗を見つけやすい・足を運びやすいともいえます。
カタログだけではなく、実物を見ながら比較検討したい場合も、ディーラーを利用すると便利です。
また、店舗によっては人気の車種を試乗車として用意しているので、実際に運転して乗り心地や運転のしやすさなどを体験できる点も魅力といえます。
メリット3:専門の研修を受けたメカニックが在籍している
メーカーによる専門的な研修を受けたメカニックが在籍しており、新型車の故障にも強いです。
幅広い車種を扱わなければならないサブディーラーと違って、メーカーの車種に特化している分、身につけるスキルも最小限で済みます。
また、現在から過去までの作業マニュアルも完備しており、さらに故障診断の情報も全店舗で共有できる体制も整っていることから、スピーディーな対応が可能なのです。
メリット4:認定中古車がアツい
認定中古車とは、ディーラーが独自に定めた、厳しい条件をクリアする良質な中古車です。
たとえば、ディーラーで定期的に整備されてきた下取り車、試乗車として使用していた車両などが認定中古車となるケースが多いです。
業者間のオークションなどで仕入れた中古車とは違い、使用過程がハッキリとした良質な中古車を選べるのは、ディーラー認定中古車の強みではないでしょうか。
中古車を購入する際に、最も心配なのが車の状態がどうなのかということです。
外見は見て判断できますが、中身のことはなかなか判断できません。
その点、認定中古車の場合には、厳しい基準を元にチェック・点検が行われます。
さらに、長期保証が付いていることで、万が一、購入後に故障したとしても保証で受けることができるため、購入後のトラブルに関しても不安が少ないです。
ディーラーで車を買うデメリット
ここからは「ディーラー」についてのデメリットを解説します。
デメリット1:中立的な意見がもらえない可能性
特定のメーカーしか扱えないため、メーカー横断で比較提案がしにくいです。
メーカーの看板を背負っているわけなので、「スタッフは下手なことを言えない」というイメージが強いのがディーラー。
サブディーラーは、取り扱う車種が豊富なだけに、メリットやデメリットをその場で比較提案しやすい環境ですが、ディーラーはなかなかデメリットの部分を語りずらいです。
営業マンにもよりますが、どうしても「胡散臭い」というイメージが拭いきれない部分があります。
デメリット2:限界値引き額が控えめ
昨今の物価高騰時代において、値引き額はかなり厳しめです。
現状、新車市場では生産現場がかなり不安定な状態となっています。
半導体不足による影響、原材料費の高騰、日本では人件費の高騰は目立っていないものの、いまや日本で完成車製造する際にも、海外製部品を多数使用しています。
現地工場作業員の人件費高騰、そして出荷時のトラックや船の燃料代、部品を構成する部材の高騰は、新車の製造原価を間違いなく押し上げています。
そんな中、そこまでガッツリ価格が上がっているような印象もなく、新型車を投入してくるメーカーは素晴らしいと個人的には思ってます。
ただ昔の時代が良かっただけに、思わず値引き額に目が行ってしまう気持ちもわかりますけどね。
スバル車の値引きについては、以下で解説しています。
自分に合ったカーディーラーを選ぶポイント
ディーラー・サブディーラーともに、メリットやデメリットがあるわけですが、良いディーラーを選ぶポイントとは一体何があるでしょうか。
ポイント1:提案力・回答力が的確である
車を購入する人は訪れた店舗に限らず、様々な選択肢から自身に合ったものを求めている人は多いのではないでしょうか。
広い視野と豊富な知識で商品を理解しているスタッフは、顧客にとって適切なものを提案できるよう勉強しているはずです。
たとえば、一部の装備は優れた他社製品を購入することを想定して、省くように提案してくれる営業マンは信頼できます。
一方で自社製品の良いところしか言わず、他社製品を悪く言うような営業マンは信頼に欠けるためおすすめできません。
メーカーに囚われず、かつ自社製品に自信を持って対応してくれているか。
ユーザーに合ったニーズを知り、車のメリット・デメリットを伝えられる営業マンは貴重です。
新しい機能を薦めるだけではなく、顧客が取り入れるべき機能、時には出費削減のために省いた方がよい機能も提案してくれる人へは信頼度が高まります。
ポイント2:「個」ではなく「店」としての対応力
これはお店に少し居れば分かることかなと思います。
やはり、スタッフ全員でお客様をお迎えするという意識があるお店は、いかに効率的に待たせず正確な仕事をするかに重点が置かれています。
こうした人たちにカーライフをサポートしてもらいたいですし、良いお店である重要なポイントです。
いくら優秀な営業マンから車を買ったとて、サービス受付はフロントマン、整備するのはメカニックです。
「個」ではなく「店」単位で歓迎してくれる雰囲気を持つディーラーは、営業マン、フロントマン、メカニックの連携がきっと取れていることでしょう。
あなたがもし事故やトラブルに巻き込まれた場合、迅速な対応でサポートしてくれるはずです。
ポイント3:口コミなどを参考に
口コミは広告などに比べて、高い影響力があります。
口コミ=ユーザーの率直な声です。
実際、商品やサービスを利用したユーザーの「生の声」は、企業から提供されるカタログなどからは得られない貴重な情報となります。
もしディーラー選びに迷うようであれば、口コミは有効な情報源です。
カーディーラーに行くのが面倒な人向けのサービス
「近くにディーラーがない…」
「営業マンと喋るのが苦手…」
「見積もりを依頼すると買わされそう…」
本来は自分でディーラーに足を運ばなければ新車を買うことができませんでした。
近年ではネットで新車の見積もり・購入することができるサービスが充実しています。
入力は最短45秒!「MOTA新車見積もりサイト」
MOTA新車見積もりサイトは、ネットで新車の見積もりを複数のメーカーから簡単に取り寄せることができるサービスです。
日本最大級の新車見積もりサイトであり、現在の加盟ディーラー店舗数3,000店舗、2022年3月の見積もり依頼数66,665件。
複数メーカーを無料で比較でき、支払い総額・諸費用まで分かります。
見積もりが可能なメーカーは以下の通り。
国内 | ドイツ | アメリカ | イギリス | イタリア | フランス スウェーデン |
---|---|---|---|---|---|
レクサス トヨタ 日産 ホンダ スズキ ダイハツ マツダ スバル 三菱 三菱ふそう いすゞ 光岡自動車 | メルセデスベンツ スマート メルセデスAMG BMW メルセデス・マイバッハ BMWアルピナ アウディ フォルクスワーゲン ポルシェ | キャデラック シボレー フォード リンカーン ジープ | ロールスロイス ベントレー ジャガー ランドローバー アストンマーティン ロータス マクラーレン モーガン ケータハム | フィアット アルファロメオ フェラーリ ランボルギーニ マセラティ アバルト | プジョー ルノー シトロエン DSオートモビル アルピーヌ ボルボ |
値引きや試乗予約、オプション価格、納車時期など、直接聞きづらいことはメールで質問することもできます。
自宅にいながら複数メーカーを比較したい人には、おすすめのサービスです。
MOTA新車見積もりサイトの利用については、以下でも解説しています。
見積もり〜納車まで自宅で完結「カーリース」
これまでのクルマの買い方といえば「マイカーローン・クレジット・現金一括」などが一般的でしたが、最近では残価設定クレジットの人気もあって「クルマを返却する前提で乗る」という買い方が主流です。
一般社団法人 日本自動車リース協会連合会JALAのデータによると、個人リース車両の保有台数は2015年時点では15万2,857台であったのに対して、2020年時点で37万4,762台となっており、5年間で約2.5倍に増えています。
新車販売台数(軽自動車は含まず)は、2015年が315万310台、2020年が288万527台となっており、この5年間で少しずつ減少しています。
これは、あらゆるサービスがサブスクリプション化してきていたり、不景気、物価高騰、若者の車離れなどもあって、「クルマを所有する」から「クルマを借りて乗る」というのが当たり前になってきているからです。
また、自動車販売業界の働き方の変化(営業マンの仕事が減ってきている)、ネットであらゆる情報が手に入る時代だからこそ、これからの10年先の未来には「オンラインでクルマを所有・借りる」のが当たり前になってくると思ってます。
テスラは完全にオンライン販売ですからね。
そんな中、圧倒的に認知が拡大しているのが「カーリース」。
利用者は乗りたいクルマと期間(平均1〜10年)を選び、月々定額を支払うことで好きな車に乗り続けられるサービスです。
「オンラインでクルマを所有・借りる」のが当たり前になってきている昨今、ネットにはさまざまなカーリースが充実しています。
カーリースの人気おすすめランキングは以下で解説しています。
スバル車があるカーリースの人気おすすめランキングは以下で解説しています。