これまでのクルマの買い方といえば「マイカーローン・クレジット・現金一括」などが一般的でしたが、残価設定クレジットの人気もあって「クルマを返却する前提で乗る」という買い方が主流になってきています。
一般社団法人 日本自動車リース協会連合会JALAのデータによると、個人リース車両の保有台数は2015年時点では15万2,857台であったのに対して、2020年時点で37万4,762台となっており、5年間で約2.5倍に増えています。
新車販売台数(軽自動車は含まず)は、2015年が315万310台、2020年が288万527台となっており、この5年間で少しずつ減少しています。
これは、あらゆるサービスがサブスクリプション化してきていたり、不景気、物価高騰、若者の車離れなどもあって、「クルマを所有する」から「クルマを借りて乗る」というのが当たり前になってきているからです。
また、自動車販売業界の働き方の変化(営業マンの仕事が減ってきている)、ネットであらゆる情報が手に入る時代だからこそ、これからの10年先の未来には「オンラインでクルマを所有・借りる」のが当たり前になってくると思ってます。
テスラは完全にオンライン販売ですからね。
そんな中、圧倒的に認知が拡大しているのが「カーリース」。
利用者は乗りたいクルマと期間(平均1〜10年)を選び、月々定額を支払うことで好きな車に乗り続けられるサービスです。
このような構成で解説してます。
この記事を書いている筆者は、本業で自動車販売店で働いており、残クレやカーリースなどの購入方法について精通しております。
ステマなしの本音で記事を書きましたので、最後までご覧下さい。
もくじ
カーリースおすすめの選び方!ポイントは6つです!
TVCMやネットの各メディア、SNSで幅広く宣伝されているカーリース。
多くのメディアで散々解説されてきているカーリースなのですが、普及が加速している分、サービスが多すぎて「選び方がよく分からない」という人は多いかと思います。
ここからは、より安く良いサービスを選ぶために重要なポイントを6つにまとめましたので解説します。
選ぶポイント1.料金に任意保険代が含まれているか
月額料が安いカーリースは、任意保険料が含まれないケースがあり、別途保険加入する必要があります(自賠責保険はリースに含まれます)。
「せっかく定額のカーリースを利用したのに月々の総額が把握しずらい」
任意保険がセットになっているカーリースを選べば、月々の総額が把握しやすいですし、同じ会社で手続きが完了できます。
ちなみにカーリースは、返却時に原状回復が求められます。
賃貸で借りた部屋を出ていくときに元の状態にしてから出ていくのと同じイメージ。
もしキズがついたり故障した場合、自己負担で修理しなければなりません。
修理費用をカバーできる任意保険付きのカーリースを選べば、たとえ修理代が高額になってしまっても安心です。
選ぶポイント2.長期リースが選べるのか
カーリースの月額料金は、各種税金や手数料などが契約年数分含まれていることで、車両本体価格のみの借入れであるカーローンの返済額より高くなる場合があります。
そのため、割高に感じる、月々の負担が大きいなどデメリットだらけに感じてしまいがち。
長期契約ができるカーリースであれば、月々の負担をカーローンの返済額より抑えることも可能です。
とはいえ、長期で契約することで月々が安くなるというのはイメージしやすいと思いますが、どれくらいの金利がかかるのか気になっている方も多いでしょう。
カーローンの場合だと、返済が長期化するとその分の利息も払い続けなければなりません。
金利はあくまでも借りたお金を返済するときにかかる利息の割合のことなので、使用料を支払って、長期で借りるサブスクであるカーリースには金利という概念がありません。
「手数料」というのが「利息みたいなもの」に該当するかと思います。
ただ、手数料の詳細な金額は公開されていないことがほとんどです。
選ぶポイント3.契約満了後に「返却orもらう」が選べるか
カーリースの契約満了時に返却するかもらいたいのかによっても選ぶサービスは変わります。
一般的にカーリースは乗り換えを前提として利用するサービスですが、ライフスタイルは人それぞれ変わりますし、心境も変わってきます。
- 愛着が湧いたので乗り続けたい
- 自分の所有車にして気兼ねなく乗りたい
もらえるカーリースの仕組みとしては、月々のリース料金にオプションで残価精算に代わる金額を支払うような形になります。
例えばSOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)の9年契約のプラン「お財布にやさしい&もらえるカーリース」に加入すると、契約終了後にクルマをもらえます。
月々に分けて先に残価精算を行うような形になるため、契約満了時には費用負担なくもらうことができます。
選ぶポイント4.選べる車種が豊富か
借りるというイメージのカーリースは、レンタカーと同じように選べる車種が限定されていると勘違いする方も少なくありません。
しかし、カーリースでは利用者の希望に合わせて新たにクルマを仕入れて貸し出すため、ほとんどが好きな車種・カラー・オプション・希望ナンバーを選べます。
カーリースの中には、新車だけでなく中古車を選べるカーリースも登場しています。
また、新車リースではメーカー限定や輸入車限定など特化したリースもあれば、国産メーカーの全車種を幅広く扱っているカーリースもあります。
選ぶポイント5.キャンペーンや特典が魅力的か
カーリースには競合が多い分、魅力的なキャンペーンや特典を設定して競い合っています。
カーリースを比較検討する際には、ここも重要です。
例えば、ニコノリの場合、20万円割のキャンペーンを定期的に行っています。
その他、オプション品が最大〇万円割引の期間限定のキャンペーンを開催するカーリースも多いため、お得なチャンスを逃さないようにしてください!
選ぶポイント6.2つの契約方式を確認する
カーリースでは、契約期間が終わったときに妥当であろうと思われるクルマの価格を、あらかじめ新車価格から差し引いて支払う価格を決定します。
契約期間が終わったときに妥当であろうと思われるクルマの価格とは、「残価」と呼ばれ、その名の通り、残った価値のこと。
例えば、新車価格が300万円の場合、5年リースすると5年後の残価が100万円と設定すると、毎月のリース料金は残った200万円から算出するということになります。
そこで知っておきたいのが、契約期間終了時の残価を精算する責任の有無です。
契約方式にはオープンエンド方式とクローズドエンド方式があります。
結論としては、ていねいに乗り続けることに自信がある方はオープンエンド方式。価値が下がってしまうかも…とご心配な方は、クローズドエンド方式が良いでしょう。
以下は特徴をまとめた表になります。
オープンエンド方式 | クローズドエンド方式 | |
---|---|---|
残価の開示 | 公開 | 非公開 |
残価の 責任 | ユーザー | リース会社 |
残価 | お客様同意の上で 高く設定可能 | オープンエンド方式と比較すると 上限は低くなりがち |
ユーザーの選択肢 | ①残価で車を買い取る ②延長(再リース) ③返却車を査定。 (市場価格と設定した残価との差額を支払う) | ①買取ができない ②延長(再リース) ③返却し残価精算は行われない。 |
ポイント | 残価を高く設定するとリース料は安いが、契約終了時の査定が残価よりも低い場合にはユーザー負担。 | 残価の責任はリース会社にあるため、ユーザーは価値の変動を気にせず、通常の使用で使っていればOK。 |
現在生産がかなり遅れている超人気車種(ジムニーなど)は、まず価値が下がることはないでしょうから、こういうクルマにはオープエンド方式がおすすめです。
仮に設定していた残価よりもクルマの価値が高かった場合には、差額を受け取ることができる点もポイントです。
カーリースのおすすめ人気ランキング6選
いくつかあるカーリースの中で「どこがおすすめなのか」。
ここからは筆者が「月額料金・リース期間の幅・対応車種・メンテナンスの内容・任意保険の有無・契約方式など」を調査した結果をランキング方式でご紹介します。
おすすめ1位:MOTAカーリース
月額料金 | 8,580円~ |
ボーナス払い | 可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・自賠責保険料・自動車税・重量税・登録費用・その他諸費用・仲介手数料・サポート料 |
残価清算 | なし |
リース期間 | 5年/7年/11年 |
対応車種 | 国産全メーカーの全車種・全グレード |
メンテナンス | 有(オプション) |
走行距離制限 | なし |
任意保険 | なし |
契約方式 | 必ずもらえる |
主な特徴 | 通常のメーカー保証(一般・特別)が、新車登録から7年間、走行距離無制限に延長できる。 |
MOTAカーリースは、通常契約時に「クルマがもらえる」というのはオプション扱いなのですが、もらえるのが前提になっています。
追加料金なしで車両をもらうことが可能です。
すなわち走行距離無制限でカスタムもOK。
対応車種やリース期間の選択肢も十分で、クルマにあまり詳しくない人、整備はすべてお任せにしたい人などには、メンテナンスパックが用意されています。
内容は、通常の「メンテナンスパック」と、さらにタイヤやバッテリー、点火プラグなどの交換までついた「メンテナンスパック プレミアム」の2種類。
全国5500拠点の中から最寄りの工場で点検や部品交換をしてもらえるので、長く快適にクルマに乗り続けることができます。
自宅など指定した場所に納車もしてくれるので、ネットで一括契約→即納車が可能です。
頭金不要・ボーナス併用可能・車検費用(諸費用)がコミコミで月々定額・走行距離制限なし!
最終的に追加料金なしでクルマがもらえる…。
現時点のカーリース業界では最強クラスのサービスではないでしょうか。
オンライン相談も実施中!
おすすめ2位:KINTO
月額料金 | 14,740円~ |
ボーナス払い | 可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・自動車保険・自賠責保険料・自動車税・重量税・登録費用・その他諸費用・仲介手数料・サポート料・メンテナンス料 |
残価清算 | なし(走行距離・車両の状態による) |
リース期間 | 3年/5年/7年 |
対応車種 | トヨタ・レクサス人気車種の新車・中古車 |
メンテナンス | 有(月額にコミ) |
走行距離制限 | 1,500km/月 |
任意保険 | 有(月額にコミ) |
契約方式 | クローズドエンド方式 |
主な特徴 | 完全月額定額!急な出費の心配なし |
KINTOとは、トヨタ自動車が運営するカーリースサービスです。
KINTOを選択するメリットとしては、任意保険とメンテナンス代が月々に含まれていること。
他のサービスだと、月々1万円~と思っても任意保険やメンテナンス費をつけると結果的に高くついてしまいます。
KINTOの場合は、任意保険・メンテナンス代などのクルマに関わるすべてのコストがコミコミになっているのでライフプランを組み立て安いのです。
あとは駐車代やガソリン代ぐらいでしょうか。
また、保険料が高い若年層ほどKINTOの任意保険料もコミである恩恵を受けることができます。
個人的におすすめしたいのは、メンテナンスはトヨタ・レクサスの正規販売店が対応してくれる点です。
通常のカーリースの場合、リース会社が指定する整備工場やガソリンスタンドで車検やオイル交換を行う場合が多いですが、KINTOはすべてトヨタ正規販売店が対応してくれます。
現在のクルマのトラブルは、先進安全装備が絡んでくるので、メーカーが指定する診断機でないと対応できないケースが増えてきています。
対応車種はトヨタ・レクサスに限りますが、初めてのクルマに乗る人や任意保険の等級の進んでいない人には非常におすすめのサービスになっています。
トヨタの新車が初期費用0円で乗れる!
おすすめ3位:リースナブル
月額料金 | 6,600円~ |
ボーナス払い | 不明(公式に記載なし) |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・自賠責保険料・自動車税・重量税・登録費用・その他諸費用・仲介手数料・サポート料 |
残価清算 | なし(走行距離・車両の状態による) |
リース期間 | 3年/5年 |
対応車種 | 国産人気車種(在庫車) |
メンテナンス | 有(オプション) |
走行距離制限 | 750km/月 |
任意保険 | なし |
契約方式 | 不明(公式に記載なし)(おそらくオープンエンド) |
主な特徴 | 自社在庫があるのでスピード納車が可能!中途解約金なし! |
リースナブルは、国産の人気車種に月額6,600円~乗ることができます。
また、独自の仕入れと自社在庫によって、他のリース会社よりもスピード納車が魅力。
ディーラーで購入したり、他のカーリースを利用したりする場合は、納車に2ヶ月ほどかかることも珍しくありません。
新車が納期遅延が問題になっている昨今ではありがたい話ですよね。
在庫があるうちに早く納車したい人は、早めに公式サイトをチェックしましょう!
契約内容の中身は正直パッとしないのが本音ですが、カーリースではめずらしく中途解約が可能で違約金も発生しないのもポイントが高いです。
家族が増えてミニバンに変えたい場合や、転勤でクルマが不要になった場合でも安心ですね。
中途解約でも違約金なし!
おすすめ4位:ニコノリ
月額料金 | 5,500円~ |
ボーナス払い | 可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・自賠責保険料・自動車税・重量税・登録費用・その他諸費用・仲介手数料・サポート料・メンテナンス料 |
残価清算 | オープンエンドの場合はあり |
リース期間 | 1〜9年の範囲で設定 |
対応車種 | 国産全メーカーの全車種・全グレード |
メンテナンス | 有(月額にコミ)(オプションで内容変更可能) |
走行距離制限 | 1,000km/月(相談次第で変更可能) |
任意保険 | 別途サイト内で専用自動車保険に入れる |
契約方式 | オープンエンド・クローズドエンド方式 |
主な特徴 | 審査が通りやすい!期間限定の割引キャンペーンもあり! |
ニコノリは、全国47都道府県どこでも自宅にいながら新車が届くカーリース。
価格は5,500円から乗れる車種もあり、業界内でもトップクラスの最安値です。
ニコノリのポイントとしては、リース期間やメンテナンス内容、走行距離制限、契約方式などを相談次第で細かく変更できる点です。
公開されているプラン以外のリースプランも実際の使い方に応じて、スタッフがヒアリングのうえ、最適なリースプランを提案してくれます。
また、ニコノリのもう1つの特徴として、審査が通るチャンスが高い点があります。
多くのカーリース会社は1つの信販会社と提携していますが、ニコノリは4つの信販会社と提携しています。
- アプラス(昭和リース)
- ジャックスリース
- オリックス自動車
- オリコオートリース
例えば、アプラス社で審査落ちをしてもジャックスリース社で審査通過できる可能性があるので、審査通過のチャンスが多くあります。
ニコノリは他社カーリースよりも柔軟な審査をする環境が整っていると言えます。
今ならオプション50,000円割引中!
おすすめ5位:SOMPOで乗ーる
月額料金 | 12100円~ |
ボーナス払い | 可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・自賠責保険料・自動車税・重量税・登録費用・その他諸費用・仲介手数料・サポート料・メンテナンス料 |
残価清算 | あり |
リース期間 | 3年/5年/7年 |
対応車種 | 国産・輸入車すべての新車 |
メンテナンス | 有(月額にコミ)(オプションで内容変更可能) |
走行距離制限 | 1,000km/1,500km/2,000km/3,000km/月 |
任意保険 | 損保ジャパンの保険を組み込める |
契約方式 | 不明(公式に記載なし) |
主な特徴 | 個人間カーシェアサービスを利用できる |
SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)は、DeNA SOMPO Carlifeが提供するカーリースです。
SOMPOで乗ーるのカーリースサービスの特徴としては、損保ジャパンならではの充実の保険内容と維持費節約にもなる「Anyca」でシェアリングもできる点です。
SOMPOで乗ーるには、専用の保険が用意されていて、支払いを月額料金に組み込めます。
この保険では、ゴールド免許割引のようなほとんどの会社で適用される割引制度のほかに、独自の割引制度があります。
また、他社で契約している任意保険の等級を、そのまま損保ジャパンのカーリース専用保険で引き継ぐことが可能。
すでに高い等級を持っている人はその等級での割引も引き継ぐことができるため、ありがたいですね。
またAnycaとは、個人間カーシェアアプリで他のカーリース会社にはないサービスです。
DeNA SOMPO Mobilityが運営するサービスで、クルマをシェアしたいオーナーと借りたいドライバーをマッチングさせることで、使っていない時もクルマを有効活用できます。
例えば、平日の通勤は公共交通機関を利用していて休日しか運転しない人は、平日は他人に貸すことでリース料を稼ぐことができます。
カーシェアした場合の平均受取額は11,000円で、これを月々のリース料に充てることができるため家計に助かります。
イメージとしてはこんな感じ。
毎月リース料 | 約20,000円 |
Anycaカーシェア受取金 | 平均11,000円 |
実質定額リース料(カーシェア受取金を差引) | 約9,000円 |
このように、月に何度かカーシェアで人に貸すことで、受取金をリース料の一部に当てることができます。
カーシェアで月額をグッと抑えれる!
カーリースの基本解説〜仕組みと利用までの流れ〜
カーリースはクルマを購入するわけではなく、契約を交わして定額料金を使用します。
よく「クルマのサブスク」とも言われます。
契約年数は3年〜9年程度が主流ですが、サービスによっては最短1ヶ月・最長11年の契約を交わすカーリースも出てきています。
任意保険やメンテナンス料金は、サービスによって月額の中に含まれていたり別途料金が必要だったりとさまざま。
自分のライフスタイルや利用頻度に合わせて、ピッタリのリース会社を利用することで計画的にクルマを乗ることができます。
「とはいえ、借りるとなると申し込み〜納車までの手続きって面倒なんじゃないの?」
結論から言うと、普通にクルマを買う手続きとほぼ変わりません。
むしろクルマ選び~納車まで全てネットで完結するため、店舗に赴く必要もなくラクちん。
何度も実店舗に行く時間を取れない人にも、カーリースはおすすめです。
カーリースがなぜ安いのか【結論:返却が前提だから】
カーリースの車両代金の考え方は、基本的に残価設定クレジットと一緒です(知っている人は読み飛ばして下さい)。
残価(残存価格)とは「購入して数年後に下取りに出した際のクルマの価値」、つまり「下取り価格」のことです。
この残価を差し引いて計算することになるので、月々の支払いを抑えることができる仕組みです。
1台のクルマに長く乗り続ける…というのもアリなのですが、「クルマ=資産」という捉え方をすると、長く乗れば乗るほど資産価値がなくなっていくのが実情。
どれだけ愛着を持っていても、乗り換えを検討する頃には資産価値は購入時の半分以下になってます。
カーリースでは借りることが前提ですからそういった心配もなく、いつか訪れる車の売却や処分などの手間を省けます。
カーリースとカーローンを比較【結論:月々が安い】
一例として、KINTOでGRヤリスを5年契約した場合のシミュレーションをご紹介します。
KINTO利用時 | 現金一括払い | 自動車ローン (5.0%の場合) | |
---|---|---|---|
A:車両代・オプション代 | 利用料に含む | 2,692,075 円 | 2,692,075 円 |
B:税金・諸費用 (自賠責・自動車税等) | 利用料に含む | 339,070 円 | 339,070 円 |
C:任意保険・メンテナンス | 利用料に含む | 1,686,755 円 | 1,686,755 円 |
D:分割払い手数料 | 利用料に含む | – | 356,086 円 |
E:5年後の下取り参考価格 | – | 807,623 円 | 807,623 円 |
F:5年後の総支払額 (A+B+C+D-E) | 3,036,000 円 | 3,910,278 円 | 4,266,363 円 |
月々の支払額 (F÷60ヶ月) | 50,600 円 | 65,171 円 | 初回:71,463 円 2回目以降:71,100 円 |
カーリースでの月々の支払いは、自動車ローンでの購入よりも20,863円お得になっていることになります。
またカーローンに比べて、カーリースには保険代やメンテナンス代も含まれており、支払額が常に一定という点でカーリースはライフプランも立てやすい。
その他にかかる金額は月額料金と燃料代・駐車場代のみです。
料金シミュレーションは、カーリース各社のサイトでできますので、ぜひ一度試してみて下さい。
カーリースが人気の理由【結論:販売店にもメリット大きい】
ディーラーの残クレ・カーリースがなぜこんなに人気なのかと言うと、これはサービス側からしてもメリットが大きいからです。
- 定期的に新車を買ってもらえる
- 良質な下取り車が手に入る
契約期間が満了した時には、クルマを引き渡す、残価を支払って車両を買い取る、改めてカーリースを続けるという3つの選択をすると思います。
このなかでメーカーと販売会社が希望するのは、ユーザーが車両を引き渡して、改めて別の新車でカーリースを契約すること。
そうすれば新車が売れて、程度の良い下取り車も手に入るから中古車部門にもメリットが生じるからですね。
通常のカーローンでは、車両価格の全額を返済するから、返済期間を終えると所有権はユーザーに移る。
この時に新車購入の提案をしても、「しばらくこのクルマに乗り続ける」と言われる可能性がほとんど。
ところがカーリースなら、契約期間を終えても車両はユーザーの所有にならないため、新たに新車で契約する提案をしやすいわけです。
利用するまでの4ステップ【結論:ネットで一括契約できる】
カーリースの利用手順は以下の通りです。
- 公式サイトで見積り・申し込み
- 審査
- 契約
- 自宅まで納車
契約の流れは、通常のカーローンでクルマの買うのとほぼ変わりません。
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
1.公式サイトで見積り・申し込み
公式サイトから、借りたいクルマを探してみましょう。
ボディカラーやグレード、契約期間、オプションサービスなどの条件を変えることで、その場で月額料金をシミュレーションできます。
在庫や手続き方法、オプションの契約内容などについて疑問点がある場合は、カスタマーサポートに確認するようにしましょう。
「これでよし!」と思えるプランが完成したら、審査に申し込みます。
2.審査(入力は5分程度)
ネット見積もりの画面から直接審査の申し込みができるので、難しい手続きはいりません。
審査申し込みに必要な書類は運転免許証のみ。
年齢・家族構成・年収・現在の債務状況などを入力し、入力内容に不備がなければ、通常翌営業日(最大3営業日)に審査結果の連絡があります。
3.契約(サポートデスクとのやりとり)
審査を通過したら、サポートデスクから契約内容についての説明があります。
こ時点で契約前からクルマ選びの相談や納車等、カーリースに関するすべての相談にのってくれます。
追加オプションなどの希望があれば、併せて伝えましょう。
内容が確定したら、契約書類が自宅に郵送されます。
契約時に必要になるのは以下の書類です。
- 運転免許証(両面コピー)
- 住民票の写し
- 印鑑証明書
- 所定の契約書
- 車庫証明(自動車保管場所証明書)
ここで面倒なのは、車庫証明とも呼ばれる自動車保管場所証明書です。
自動車保管場所証明書は即日発行ができず、申請から3~7日ほどの日数がかかります。
余裕を持って準備するといいです。
車庫証明の代行は、カーリース会社によっては可能なので事前に確認しておきましょう。
4.納車(自宅まで納車可能)
都合のよい日時を相談し、納車日を決定します。
お届け先は日本全国どこでも、追加料金なしで自宅まで運ぶサービスが一般的です(一部離島は除く)。
自社在庫があるカーリースは契約締結後からおおよそ最短3~4週間で納車です。
待ちに待ったマイカーにすぐ乗りたい方も多いと思いますが、まずは不具合がないかよくご確認ください。
返却する場合は納車時の状態へと原状回復が必要なので、納車時のチェックはとても大切。
すみずみまで確認ができたら、納車は完了となります。
シーン別に合ったおすすめのカーリース会社
ここまで読んで、それでも決めかねている人に向けて、シーン別の選び方を考えてみました。
ぜひ参考にして、あなたのライフプランに合ったカーリース会社を選んでください。
1.通勤で毎日使う(片道20km以上)+休日も使用
カーリースは契約時に残価を設定しているため、返却時の実際のクルマの価値が残価を大きく下回らないように、月の走行距離に制限を設けています。
制限をオーバーすると、超過距離分の負担金や、想定残価と実際の価値の差額を請求されることがあります。
通勤で走行する距離とリース会社が設ける制限を比較し、十分に余裕があるプランで契約できるカーリース会社を選ぶと良いです。
通勤の片道が20kmの場合、往復で40km。週1休みの計算で考えると、25×40=1000km/h。さらに休日の利用も考えると+1000km/hぐらいあると余裕かと思います。
すなわち走行距離制限2000km/h以上が選べるカーリース会社がおすすめです。
2.休日にしか乗らない
「普段の通勤は電車で、休日に旅行・レジャーで使いたい」と言う人は、一般的に月の走行距離は1000km/hも満たないはずです。
そういった人は走行距離制限は無視して、リース期間や任意保険、契約特典などが充実しているカーリース会社を選べばOKです。
また乗らない時間が少ない人は、カーシェアリングでリース料を稼げるカーリースもあるので、うまく活用しましょう。
3.点検は知り合いの整備工場でしたい
身内や友人に整備士がいて「点検は別でお願いしたい」と言う人には、メンテナンス代が含まれていないカーリースを選ぶようにしましょう。
また、カーリースのメンテナンスパックは、整備工場を指定されます。
「タイヤ交換はこの整備工場が得意だから、〇〇でやりたい」などの整備に関してこだわりがある人にも、カーリースのメンテナンスパックは不向きと言えます。
「メンテナンス」と一括りで言われがちですが、餅は餅屋。昨今のディーラーでは点検をメインにしており、実作業で不得意なモノもあるのが実情です。
クルマの維持にこだわりがある人は、メンテナンスパックがオプション付けになっているカーリースを選ぶようにしましょう。
4.カスタムもできる・最終的に所有も考えたい
カーリースは「借りる」契約であり、リース車はユーザーの所有物ではなく、あくまでも「所有者」はカーリース会社です。
特に残価設定のある一般的なカーリースプランでは、ユーザーはリース期間が終了した時にクルマをカーリース会社に返却しなければなりません。
その際、契約時と同じ状態でクルマを返す必要があります。
というのが一般論なのですが、
最近では「カスタムOK」「もらえるプラン」など、所有する方向に持っていくカーリースが増えてきています。
「借りる」とはいえ、毎日のように乗ってくると愛着が湧いてくるのがクルマというものです。
カスタムもできて、最終的には所有も考えたいという人は、「カスタムOK」や「もらえるプラン」が選べるカーリースがおすすめです。
5.現行車で乗りたいクルマがない
今では中古車のカーリースも人気です。
人気モデルを新車のカーリースを利用して手に入れる際には長期間の納車待ちが必要となるケースが珍しくありません。
中古車のカーリースは、既に使用されている中古車を利用する中古車リースは短納期で利用開始できるので「すぐに利用を始めたい」というニーズにも応えられます。
また中古車のカーリースでは、会社によって取扱台数が大きく異なります。
中古車はクルマによって年式も走行距離も違うため、できるだけ取扱台数が多いリース会社を選んだほうが、希望に合った車を見つけやすいでしょう。
- ニコノリ中古車カーリース
→最短3日納車が可能・成約特典あり
カーリースのよくある質問
まとめ
カーリースは人気が出てきている反面、「ヤバイ」「やめとけ」などのネガティブな情報も結構ある買い方です。
ただカーリースは、「面倒な手続きを全て任せられる」「サブスクにように定額でクルマを使える」という点では非常に優れています。
クルマに関わる毎月の出費はリース料金以外に「ガソリン代」や「駐車場代」程度になります。
「車検」などのためにまとまったお金を用意する必要がなく、毎月同じ額を払っていきますので、家計のやり繰りがとてもしやすくなります。
ローン購入とは違って「頭金」も必要ありません。
ただし、おすすめできる人とおすすめできない人がはっきりと分かれるサービスでもありますのでしっかりと見極めましょう。
カーリースにおすすめのサイトが知りたい!