この記事では、2023年現在のアイサイトX搭載車をまとめています。
そもそも「アイサイトXとは何?」という部分も解説していますので、アイサイトXを知らない人もぜひ読んでみて下さい。
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もくじ
アイサイトX搭載車の一覧
車種 | アイサイトX搭載モデルの価格 |
---|---|
レヴォーグ | 348万円〜 |
WRX S4 | 438万円〜 |
アウトバック | 414万円〜 |
1:レヴォーグ
レヴォーグとは、2014年にレガシィの後継車として発売されたステーションワゴンです。
現在販売されているレヴォーグは、2020年10月に発売された2代目となります。
日本にステーションワゴンを根付かせたレガシィツーリングワゴンの後継車として登場したレヴォーグは、初代そして2代目となる現行型も高いグランドツーリング性能と安全性を両立したモデルとなっています。
SUVが人気となっていてもレヴォーグはスバル国内の中心モデルとして最新技術が導入された意欲作となっています。
2020年には「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、年間を通じて最も優秀なクルマとして高く評価されました。
2:WRX S4
WRX S4とは、2014年に発売されたレヴォーグベースのセダンモデル。
現在販売されているWRX S4は、2021年11月に発売された2代目となります。
2代目WRXS4は、レヴォーグと同様スバル最新のプラットフォームであるSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用し、走行性能を大幅にアップしています。
エンジンの排気量もFA20型2.0Lターボから、FA24型2.4Lターボへアップ。
最高出力は、燃費や排ガスの問題もあり300psから275psへとダウンしているものの、非常に扱いやすくなっています。
3:アウトバック
アウトバックとは、レガシィシリーズのラインナップとして位置づけられ、「ツーリングワゴン」をベースとしながらも、クロスオーバーSUVらしい余裕のある最低地上高を確保した力強く存在感のあるモデルです。
デビューは、1995年に「グランドワゴン(海外ではアウトバック)の名称で販売され、国内では2003年10月のフルモデルチェンジを機に、車名を全世界同一の「アウトバック」へ統一。
現行型は6代目となっており、歴史がかなり深いモデルとなっています。
2021年には「自動車安全性能2021 ファイブスター大賞」を受賞し、安全性能について高く評価されています。
アイサイトXとは
アイサイトXとは、新世代アイサイトに加えて「GPSや人工衛星」と「3D高精度地図データ」を活用したアイサイトです。
視野角を拡げたステレオカメラに加え、前後4つのレーダーを組み合わせ360度のセンシングを実現した新世代アイサイト。
交差点の右左折時や見通しの悪い出会い頭など、これまで対処しきれなかったシーンの衝突回避に対応出来るようになりました。
アイサイトXはそれに加えて、さらに高度な運転支援を実現させたもので、主に自動車専用道路で有効に機能することが可能です。
1:アイサイトXの機能
2:新世代アイサイトの機能
3:アイサイトXとアイサイトver.3の違い
アイサイトの歴史
今日までのアイサイトがどのように進化してきたのか、アイサイトの歴史について解説します。
1989年:開発開始
スバルが車載用ステレオカメラの開発を開始したのは、1989年のこと。
実に30年近く前から研究をしていた技術なんですね。
1999年:世界初の実用化「ADA」
ステレオカメラ技術を使ったシステムが初めて、実用化されたのは1999年。
「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」の名で、レガシィ ランカスターに搭載されたのが最初です。
このころはまだプリクラッシュブレーキ(緊急自動ブレーキ)は備えておらず、車線逸脱や車間距離の警報、車間距離制御クルーズコントロールといった機能のみ。
2003年:ADA改良版の投入
2003年、ADAはミリ波レーダーを加えたタイプに進化。
「追従モニター」「ふらつき警報」「グリップモニター」「前車発進モニター」を追加し正確性を高めました。
しかし約70万円と高価な装備だったために、装着率は極めて低いものでした。
しかしこれらは、今日のアイサイトに受け継がれていきます。
2008年:初代アイサイト
新型ステレオカメラと新開発3D画像処理エンジンを用いることによって、歩行者、自転車を対象としたプリクラッシュセーフティを実現する運転支援システム「アイサイト」が誕生。
世界で初めてステレオカメラのみでの「プリクラッシュブレーキ」、「AT誤発進抑制制御」「全車速追従機能付クルーズコントロール」による運転負荷軽減機能を備えます。
さらに、約20万円程度と低価格になったことで、注目されるようになってきました。
2010年:アイサイトver.2
アイサイトver.2では、自動ブレーキによって車両を減速・停止させる「プリクラッシュブレーキ」の性能、先行車が停止した場合も追従して停止制御する「全車速追従機能付クルーズコントロール」の追従性能を強化。
最大のポイントは、プリクラッシュブレーキで「完全停止」するようになったことです。
そして価格も約10万円程度で装着可能となり、世間で話題を集めます。
2014年:アイサイトver.3
レヴォーグのデビューに合わせて、アイサイトver.3が誕生します。
アイサイトver.3は、より広角かつ遠方まで捕捉し、カラー認識も実現しました。
操舵支援機能である「アクティブレーンキープ」をはじめ、「AT誤後進抑制」、「ブレーキランプ認識制御」などの新機能も追加。
「プリクラッシュブレーキ」や「全車速追従機能付クルーズコントロール」などの基本性能も向上しています。
2017年:アイサイトツーリングアシスト
アイサイトVer.3の機能がさらに向上します。
「ツーリングアシスト」では操舵支援機能の作動範囲を広げ、「全車速追従機能付クルーズコントロール」と組み合わせることで、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作の自動制御を実現。
長距離ドライブの快適性が格段にアップします。
2020年:新世代アイサイト・アイサイトX
新型レヴォーグから搭載された「新世代アイサイト」は、高度な制御が要求される近年の安全装置に対応すべく、最新のステレオカメラに変更になりました。
全面刷新したステレオカメラでの進化は以下の通り。
これらにより衝突回避性能を向上させています。
新世代アイサイト用の最新ステレオカメラは、ステレオカメラの位置を変更することでこれまでの弱点であった「遠方検知」に対する弱点を払拭しています。
さらに新型レヴォーグでは、この新世代アイサイトの基本機能を全グレードに標準装備するほどのコストパフォーマンスを実現しており、性能・コストのバランスが非常に優れていると考えます。
新世代アイサイト用ステレオカメラの進化により、スバルが目指す「2030年の死亡事故ゼロ」に向けて、さらなる安全性向上に寄与されます。
またアイサイトXでは、高精度地図データと連携した走行位置の推定精度の向上と、先方の道路状況の取得、ドライバーモニタリングシステムなどの車載センサーと協調させることで、自動運転レベル2+まで実現しています。
おすすめのアイサイトX搭載車は「レヴォーグ」
レヴォーグがおすすめである理由は、以下の通りです。
アイサイトX搭載モデルの中でも「走り」「利便性」「ボディサイズ」のトータルのバランスが取れているのは、スバルの中でもレヴォーグのみです。
レヴォーグの完成度は、国産車の中でも群を抜いています。
ボディサイズは、4755×1780×1500(全長×全幅×全幅)mm、ホイールベース2670mmと、大きすぎず、小さすぎず、運転しやすいサイズ感でありながら、広い前席周りと荷室スペースを備え、使い勝手もが良いです。
最大積載量は3列シートのミニバンにはさすがに敵わないが、その分全高が低いため、走りの面では絶対的に有利。
またレガシィ時代のEJ20のような速さを思い出せてくれる2.4ターボエンジンが選べ、シームレスで滑らかなエンジンフィーリングで、必要十分な動力性能と、まずまずの燃費を誇ります。
さらにスバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造による「走りと乗りご心地」のレベルを格段に上げて、日常走行からスポーツ走行まで、高いレベルの安心感が得られます。
それでいて、車両価格は310万円からとなっており、アイサイトXが付くグレードも348万円からなんです。
装備内容を考えると、「コスパが良い」としか言い様がないですね。
また2023年9月には、レヴォーグのSUV版「レイバック」がデビュー予定。
さらなるレヴォーグの選択肢が増えることに、期待が高まっています。