このような疑問にお答えします。
コーケン ジールのラインナップの中に、ソケットレンチやラチェットがセットになっているエントリーセットがあります。
「ラチェット単体だけ購入しても、結局のところソケットレンチがないと意味がないわけで、それだったらメーカーを統一したい、収納にも便利なソケットレールも持っておきたい」みたいな人には、良いんじゃないかなと思います。
1回の買い物で、基本工具が全部そろっちゃいますからね。
ひとつ上にスタンダードセット(3285ZA)がありますが、5.5や22mmのソケットとかユニバーサルジョイントなど、玄人向けのセット内容です。
「そこまで本気で整備をしたいわけでもない」
「ジールの工具を試しに使ってみたい」
こちらのエントリーセットは、上記のような人に向けた入門用として厳選したムダのないセットとなっています。
【レビュー】コーケン Z-AEL(ジール) エントリーセット【癖のないシンプルなセット】
ラチェットハンドルとソケットレンチは、工具の中でも基本中の基本。
緩めて回す、回してから締めるの動作は、1つの作業で何度も行うことだからです。
おまけで、収納用にソケットレールと早回しお助け工具としてクイックスピンナー まで付いてきますので、今から工具を揃えていきたい人の第一歩としては十分すぎる内容となっています。
※この記事では3/8用をご紹介します。
コーケン ジールについてまだ知らないという人はこちらの記事で解説しております。
コーケン ジール エントリーセットのレビュー
セット内容はこちら。
品名・品番 | スペック |
ラチェットハンドル(3725Z) | 3/8用 |
ソケットレンチ | 8,10,12,13,14,17,19mm |
ソケットレール(RSAL-200) | クリップ×8 |
クイックスピンナー(3756Z) | 3/8用 |
各工具の詳細について解説していきます。
ラチェットハンドル
コーケン ジール ラチェットのポイントとはこちらの通り
- 圧倒的な空転トルクの軽さ
- コンパクトなヘッド
- お値段以上の高品質、高性能
特に空転トルクの軽さは一級品。
昔からコーケンは、ここをかなりこだわって開発してきています。
さらに小判型のラチェットの中でもかなりコンパクトなヘッド。
現代の車は複雑化しており、狭いスペースでの作業が多くなってきておりますが、コーケン ジール ラチェットの「コンパクトさ」と「空転トルク」はさまざまな状況下で対応できます。
そして、有名メーカーのラチェットの中では圧倒的コスパを誇っています。
イチオシです。
わたしは過去にスナップオンの「F80」を愛用していましたが、ギヤ数は違うものの、この空転トルクの使いやすさはラチェット界の中でも神がかっていますよ。
詳細については、過去にこちらの記事で解説しています。
ソケットレンチ
コーケン ジールのソケットレンチのポイントはこちらの通り。
- 背の低さ(短さ)
- 外径の細さ(薄肉)
- 耐久性
狭いスペースでの作業性が飛躍的にアップします。
「もう少し短ければソケットが入るのになー」といった経験あると思います。
サイズが長すぎるのはどうしようもないですが、短すぎるのはエクステンションバーで延長すれば良いので選択肢が増えます。
また、最近のクルマに多く使用されている頭の低いフランジボルトへのはめ合わせを考慮されています。
ソケットの先端端面から六角開口へと繋がる内面取りの角度をより浅く設定。
今まで浅掛りになりがちであった頭の低いボルト類にも奥までしっかりはめ合わせが可能となり、開口寸法の精度追及と相まって、かつて無いフィット感とトルク伝達性能を実現しています。
薄肉に作られているので耐久性が気になるところですが、今のところ割れた経験は無いですねー。
コーケンのソケットは耐久性も使い心地もダントツで良いですよね!
— すがちん@脱工具沼 (@Ninja_ZX_14R) December 7, 2016
各工具メーカーの得意な工具だけを集めると言うイイトコ取りの第一歩です٩( ‘ω’ )و
ナットグリップ的な製品は他社にもありますが、コーケン信者としては耐久性はコーケンだと信じてます。
— handtool_oyazi (@HandtoolO) June 2, 2019
実際、職場でハードに使われてますが、未だに保持力も落ちてませんからね。😅
世界のソケットレンチの中でもかなりの薄肉設計。
わたしは薄いソケットレンチを使い慣れていないので、1軍としては使っていませんが、いざという時に使えるサイズなんです。
ただし、スタンダードとしても全然使えます。
ソケットレール
こちらのソケットレールの主なポイントはこちらの通り。
- マグネット付きで固定が楽チン
- 差し込み口のクリップを調節できる
- デザインが良い
マグネット付きのソケットレールは最近増えてきていますが、個人的にはコーケンのソケットレールが一番カッチョイイです。
今後、コーケンのソケットを揃えていくのであれば絶対アリ!
見た目の良さはモチベーション上がります。
詳細については、こちらの記事で解説しています。
クイックスピンナー
コーケン ジール エントリーセットにはなんとクイックスピンナーが付属しています。
これは嬉しいですね。
クイックスピンナーは、早回しのお助けアイテム。
見た目は地味ですが、かゆいとこに手が届く「通な工具」となっています。
「クイックスピンナー」ってあまり聞き慣れない工具かもしれませんが、これがあるのとないのではかなり変わってきます。
ちょっとした短いエクステンションバーとしても使いますよ。
クイックスピンナーについては、こちらの記事で解説しています。
セット購入→どれぐらいお得なのか
ここからは、2020年10月現在のアマゾンで販売されているジールシリーズの価格とエントリーセットで買うとどれぐらいお得なのかについて解説します。
品名・品番 | 価格 |
ラチェットハンドル(3725Z) | 3,164円 |
ソケットレンチ(8,10,12,13,14,17,19mm) | 4,364円 |
ソケットレール(RSAL-200) | 1,991円 |
クイックスピンナー(3756Z) | 1,245円 |
合計すると10,764円。
わたしが検索したところ上記の通りでした。
ちなみにエントリーセットの場合は9,400円なので、1,364円お得になります。
一般的なエントリーセットは、工具箱が付いており、もっと内容が豪華なものが多いですが、「そこまで求めてないんだけどなー」みたいな工具もあったりします。
例えば、ドライバーとかメガネがセットになってるやつですね。
個人的にドライバーやメガネは、他メーカーのセット(ドライバーセットやメガネセット)で購入されたい人も多いので、何でもかんでもセットにするのはちょっと微妙です。
ですが、コーケン ジールのエントリーセットは必要最低限で、さらに絶対に必要になるものだけを厳選してセットになっていますので、無駄な出費になりません。
現場のメカニックに親密なメーカーだからこそできる「厳選されたエントリーセット」が実現できているわけなんですね。
1364円がそれほどお得なのかはさておき、どれも絶対に買い足すであろう工具ばかりなので、個別で買う手間を考えると買いなセット内容ですね。
癖がないシンプルなセット
「もう少し良い工具が欲しいなー」という方にはぜひ、コーケン ジールの工具を手にとっていただきたい。
決して手の届かないような金額でもないですし、ここまでの上質な工具がここまで安く手に入るのはコーケンだけだと思ってます。
そしてこのエントリーセットには「ムダ」がないです。
工具セットで買うとなんだかんだで使わないアイテムもあったりします。
使いだすとこだわりも出てきますしね。
コーケン ジールのエントリーセットは、どのアイテムも整備には必須になるものばかりで、さらにクイックスピンナーを付けてくるところが「さすがコーケンだな」と思いました。
これから車やバイクいじりを本気で楽しみたい方には、ぜひコーケン ジールから始めていくことをオススメします。
コーケン ジールのエントリーセットについて、現役メカニックの目線で解説してほしい。それぞれラチェット、ソケットレンチと買うのは面倒なので、最低限必要なモノが入っているセットがほしい。