【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車

スバルの長い歴史の中で欠かせない名車「レガシィシリーズ」。

1989年に誕生し、今では北米仕様のセダンモデル(7代目BW系)のみの販売となっていますが、歴代の中で最も人気が高く、クルマ好きから広く支持されているのが4代目なんです。

「ツーリングワゴン」という新しいジャンルを確立した1990年代。

10万km世界速度記録更新やWRC初勝利などの栄光により、水平対向エンジンを初めとしたスバルのクルマ作りが世界に認められる存在となった初代レガシィ。

2Lエンジン初の280馬力化などで歴代最多の月間販売台数を記録した2代目レガシィなど、スバルファンのみならず、多くのクルマ好きから支持されきました。

そして、4代目をもってそれは「歴代最高のレガシィ」と評するスバリストたちも多く、今もなお中古車市場で人気が高いモデルとなっています。

2003~2009年に販売され、今購入しようと思っても、最終型でも12年落ちとなってしまいますが、その質感やエンジンをはじめとした走行性能、デザイン、快適性を持ってもまだまだ古くささを感じさせないのが魅力です。

まだまだ部品供給もあり、各パーツを交換してリフレッシュした個体は現行車レベルで素晴らしく、「今新車で売られていても思わず買いたくなってしまう」ほどの価値があるのが4代目レガシィなのでございます。

しー

4代目レガシィに関しては、各メディア、ブログ記事でさんざん深掘りされてきた存在ではありますが、この記事では令和の時代に改めて深掘りしていきたいと思います。

スバルの旧型車を乗られている人はたくさんいらっしゃる中でもずば抜けて多いのが4代目レガシィBP/BL型。

また、若い世代のクルマ好きが憧れるレガシィとしても、4代目はいまだによく注目されています。

その理由は、現行車には負けない魅力があるからです。

この令和の時代に改めて4代目レガシィの魅力を知ることで、スバルのクルマづくりの良き伝統を理解できます。

※この記事ではA型のデータを元に解説します。

本記事のテーマ

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車

【4代目レガシィ】BP/BL型の魅力

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車

レガシィは初代から一貫して「どんな路面状況でも安全で快適、そして速く」というグランドツーリングカーとしての思想を追求し、初代から14年目の4代目となるBP/BLレガシィではその集大成としています、

開発のコンセプトは、スバルのコア技術である「水平対向エンジン+ AWD」の走りおよびデザインを飛躍的に進化させ、「21世紀の新生グランドツーリングカー=走りと機能と美しさの融合」です。

4代目レガシィの注目すべきポイントは以下の通り。

ポイント
  • 全車 3 ナンバーワイドボディ化されつつも対旧型比で最大100kgもの軽量化
  •  エンジンは、「2.0 L NA SOHCとDOHC」 および「 2.0 L DOHC ターボ」、「3.0 L DOHC」の 4種類。(アウトバックには2.5L SOHC NA
  • エキゾーストマニホールドは全車とも「独立等長等爆化」
  • 全車「電子制御スロットル化」
  • 1エンジン1グレードとしてワゴンとB4のグレード名称を統一
  • 駆動方式は全車、全輪駆動(AWD)とし、MTは従来と同じセンターデフ、4ATはACT45ATはVTDを採用。
  • トランスミッションの構成として、5 速マニュアルは 2.0 R、2.0 GT に、4 速オートマチックを 2.0 i、2.0 R、2.5 iに、5 速オートマチックは 2.0 GT(2.0 GT は 5 速のみ)、3.0 Rに展開
  • オートマチック車のシフトコントロールは、全車ゲート式スポーツシフトセレクターとし、5 速 AT の一部車種には、ステアリングで操作するスポーツシフトを採用
  • 2.0 L SOHC 車は、U-LEV ☆☆☆ 平成 12 年規制値の 75% 削減を達成
  • 2.0 L DOHC 車、DOHC ターボ車は ☆ 平成 12 年規制値の 25% 削減を達成
  • ・スバル初の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞

こんな感じ。
多すぎてすいません。

他にも、サッシュレスドアの開閉フィールの徹底追求、上級グレードの足回りパーツのアルミ化など、細かい部分を挙げるとキリがありません。

そして4代目レガシィBP/BLは歴代モデルの中でも特に多額の開発予算がかけられたこともあり、エンジン性能を初めとしたコア技術、各パーツの耐久性、そして現行車に通ずる走行性能を発揮しています。

雪国での人気が今も高い

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車|雪国での人気が今も高い

特に北海道・東北地方で圧倒的な注目度を誇るのが4代目レガシィ。

カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年恒例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」というランキングはご存知でしょうか?

2019年には、その中でもレガシィツーリングワゴン(BP系)は、北海道・東北地方で第1位、レガシィB4(BL系)は北海道地方で第2位と、雪国での注目度が高い車種なんです。

さらに、2018年のカーセンサー・オブ・ザ・イヤー2018では総合第4位に選出されるなど、レガシィの悪路走破性には絶大なる信頼があります。

「水平対向エンジン+ AWD」とBP/BL系の「スマートでコンパクト、そして積載性もバッチリ」なその使いやすさが魅力なんですよね。

また、4代目レガシィはバリエーションの多彩さも際立っており、選択肢の幅が広いのも魅力的。

NAからハイパワーターボや6気筒までのパワーユニットの種類も豊富で、しかもMTが選べた点も見逃せません。

5代目にもMTは存在していましたが、販売台数の低迷と販売期間が短かったこともあってか、中古車市場ではレアな存在になってしまってます。

4代目レガシィが中古車市場で人気なのは、グランドツーリングカーの中でも「選択肢が広い」というのが理由の1つなのかもしれませんね。

選択肢の広さ

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車|選択肢の広さ

ひとくくりに4代目レガシィBP/BLといっても、様々なモデルがあります。

2003年5月のデビュー当初は、水平対向2LのSOHC(2.0 i)とDOHC(2.0 R)、DOHCターボ(2.0 GT、2.0 GTスペックB)のみで、その直後に3L(3.0R、3.0R ADA)が追加。

しかもこの中からMTも選べていた時代。

このラインナップも悪くなかったんです。

スバルの水平対向エンジンと足回りで「攻めたい派」のDOHCターボ(2.0 GT、2.0 GTスペックB)。

「高級感と低速から余裕の走りだし」を発揮してくれる3L(3.0R、3.0R ADA)。

でも、攻めたい派でもそうでない派でもない、NAの2Lじゃ物足りない…。という、いうならば実用性を重視した人のニーズはそのラインナップじゃ満たすことはできませんでした。

そこで2007年11月、デビューから4年を経て追加されたのが、2.5Lです。

このエンジンがツーリングワゴンを実用性重視に使う人たちにばっちりハマります。

パワーもトルクもそこそこあって、日常使いに丁度良く、しかもガソリンはレギュラー、自動車税も3Lほど高くない、と、とてもバランスが良い。

5代目レガシィBR/BMでは、この2.5Lエンジンを中心とするラインナップとなったことから考えると、これからの時代にマッチした性格だったことが言えます。

4代目BP/BLには、ツーリングワゴンというカテゴリーの中でも、今にはない選択肢の多さで、全世代に愛されるレガシィとなりました。

こだわり抜かれたボディ

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車|こだわり抜かれたボディ

ボディ全幅は1.7mをわずかに超えてレガシィ初の3ナンバーボディとなった4代目レガシィ。

それがあまり気にならなかったのは大幅な軽量化によるところが大きかったりもします。

また、静粛性向上のための技術を見直したことでも大幅な軽量化がはかられており、3代目レガシィでは約30kg防音材を使っていましたが、4代目レガシィでは従来の制振による防音構造から、遮音から吸音へ発想を転換。

制振材→遮音材へ置き換えられています。

内装部品に防音機能を備えた「吸音インパネ構造」とすることで重い防音材を省いており、対旧型比で最大100kgもの軽量化というポイントに一躍買っています。

そして、4代目レガシィのボディ構造では話題になるポイント「スバル最後のサッシュレスドア車」。

ドア、およびパワーウインドウの開閉フィールは、当時の開発担当者は執念を燃やして取り組んだとのことです。

ドア本体は、ドアビームの斜め一本配置やRドアキャッチャー構造の採用、パネルの軽量化、ドアガラスの板厚低減ウインドウレギュレーターやモーターの小型化などにより、旧型の3代目レガシィ比で12%の軽量化を実現。

「軽い力で確実にドアが閉める」というところにもこだわられており、ウェザーストリップの反力、ドアヒンジの摩擦、ラッチのバネ感、ドア全閉直前の車内圧力上昇による抵抗力など、ドア開閉時に発生する運動エネルギーを最小にすることに注力されています。

ドア開閉時の入力を減らすことで、サッシュレスドアの特徴である「ガラスの振動」も大幅に低減。

ガラス支持部の剛性を従来比でから倍に高め、ガラススタビライザーの見直し、取り付け部の剛性を上げることで制振効果が高まり、減衰時間を縮めることに成功させています。

さらにガラス摺動部やレギュレータなどの可動部にダンパーを追加することで、ガラスのガタ吸収や経年劣化によるガタつきを抑えています。

この時代まで「スバルのサッシュレスドア」は合理性とスポーティな外観を両立させるスバル車のこだわりポイントでした。

現行車に負けないデザイン性

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車|現行車に負けないデザイン性

4代目レガシィBP/BLっていまだに街中でもよく見かけます。

歴代のレガシィの中でもかなりのスタイリッシュさ。現行車に負けていません。

基本的に社内のデザインチームで行われておりましたが、フロント周りだけイタリアのカーデザイナーでピニンファリーナなどでデザインも行っていたエンリコ・フミア氏が指揮とっています。

「己が最初の顧客である」をモットーにカーデザインを行うことが有名で、代表作にはアルファロメオの「アルファ164」やイプシロンの「ランチア」があります。

無駄のないスタイリングで、完全な調和が図られた上、意思が貫徹されたデザインを特徴としています。

イタリアの鬼才エンリコ・フミア氏がデザインしたA型~C型のエクステリアは、前期型の顔つきとフォルムがホレボレするほど美しいですよね。

10年以上も経ってなお、現代に通ずるデザインで、中古車市場でもまだまだ人気があるのも納得です。

【参考】3代目との比較性能

参考までに、4代目レガシィBP/BLが3代目と比べてどのように進化したのか、エンジンデータだけですが載せておきます。

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車|3代目との比較性能

エンジンの比較諸元表をまとめました。

  • 2.0 L SOHC
  • 2.0 L DOHC
  • 2.0 L DOHC ターボ
  • 2.5 L SOHC
  • 3.0 L DOHC

以下こちらの順番で掲載しています。

3代目レガシィBH/BE型4代目レガシィBP/BL型
エンジン2.0 L SOHC16 バルブ2.0 L SOHC16 バルブ
ボア×
ストローク
92.0 × 75.0 mm
排気量1994 cc
圧縮比10.0
最高出力101/5600 KW/rpm
137/5600 ps/rpm
103/5600 KW/rpm
140/5600 ps/rpm
最大トルク186/3200 N·m/rpm
19.0/3200 kg-m/rpm
186/4400 N·m/rpm
19.0/4400 kg-m/rpm
燃料無鉛レギュラー
3代目レガシィBH/BE型4代目レガシィBP/BL型3代目レガシィBH/BE型4代目レガシィBP/BL型
エンジン2.0 L DOHC16 
バルブ AVCS
2.0 L DOHC16 
バルブ AVCS AT
2.0 L DOHC16 
バルブ AVCS
2.0 L DOHC16 
バルブ AVCS MT
ボア×ストローク92.0 × 75.0 mm
排気量1994 cc
圧縮比10.611.510.610.0
最高
出力
114/6400 KW/rpm 155/6400 ps/rpm132/6800 KW/rpm 180/6800 ps/rpm114/6400 KW/rpm 155/6400 ps/rpm140/7100 KW/rpm 190/7100 ps/rpm
最大トルク196/3200 N·m/rpm 20.0/3200 kg-m/rpm196/4400 N·m/rpm 20.0/4400 kg-m/rpm196/3200 N·m/rpm 20.0/3200 kg-m/rpm196/4400 N·m/rpm 20.0/4400 kg-m/rpm
燃料無鉛プレミアム
3代目レガシィBH/BE型4代目レガシィBP/BL型3代目レガシィBH/BE型4代目レガシィBP/BL型
エンジン2.0 L DOHC
16 バルブ 
2 ステージ
ツインターボ AT
2.0 L DOHC
16 バルブ AVCS
チタンツインスクロール ターボ AT
2.0 L DOHC
16 バルブ 
2 ステージ
ツインターボ MT
2.0 L DOHC
16 バルブ AVCS
チタンツインスクロール ターボ MT
ボア×ストローク92.0 × 75.0 mm
排気量1994 cc
圧縮比9.010.09.010.0
最高出力191/6000 KW/rpm 260/6000 ps/rpm206/6500 KW/rpm 280/6500 ps/rpm206/6400 KW/rpm 280/6400 ps/rpm
最大トルク319/5000 N·m/rpm 32.5/5000 kg-m/rpm343/2400 N·m/rpm 35.0/2400 kg-m/rpm343/5000 N·m/rpm 35.0/5000 kg-m/rpm343/2400 N·m/rpm 35.0/2400 kg-m/rpm
燃料無鉛プレミアム
3代目レガシィBH/BE型
(アウトバック)
4代目レガシィBP/BL型
(アウトバック)
エンジン2.5 L SOHC 16 バルブ2.5 L SOHC 16 バルブ
ボア×
ストローク
99.5 × 79.0 mm
排気量2457 cc
圧縮比10.710.0
最高出力125/6000 KW/rpm
170/6000 ps/rpm
121/5600 KW/rpm
160/5600 ps/rpm
最大トルク238/2800 N·m rpm
24.3/2800 kg-m/rpm
226/4400 N·m/rpm
23.0/4400 kg-m/rpm
燃料無鉛レギュラー
3代目レガシィBH/BE型4代目レガシィBP/BL型
エンジン3.0 L DOHC 24 バルブ3.0 L DOHC 24 バルブ
ボア×
ストローク
89.2 × 80.0 mm
排気量2999cc
圧縮比10.7
最高出力162/6000 KW/rpm
220/6000 ps/rpm
184/6600 KW/rpm
250/6600 ps/rpm
最大トルク289/4400 N·m/rpm
29.5/4400 kg-m/rpm
304/4200 N·m/rpm
31.0/4200 kg-m/rpm
燃料無鉛プレミアム

4代目は「特別な存在」

【4代目レガシィ】BP/BL型がスバリストを超えて、広く支持されている名車|4代目は「特別な存在」

BP/BL型は歴代レガシィのなかでも特にスタイリッシュで、10年前のクルマとは思えないデザインと日本人にピッタリなサイズ感。

そして、スバルの名機「EJ20」を積んだこのレガシィツーリングワゴンは、現行車に通ずる走行性能とシャシ剛性があり、グローバル化したレガシィにはない、スバルのオリジナル性とこだわりが詰まった最後のレガシィだと思っています。

5代目を決して悪く言っているのはわけではなく、5代目のBM/BRにも良いところがあります。

ただ、4代目には、極上の回転フィールを味わえる6気筒から2.0 L NAまでの幅広い選択肢があって、クルマ好き全世代が納得できる、まさにレガシィ史上「名車」といっても過言では魅力が詰まりすぎています。

わたしが始めたスバル車を購入したのは3代目レガシィシリーズの「B4」でした。当時学生の時に「ツインターボにこの足回りはやべー!」と思って中古で即購入したのがスバルとの出会いでした。

そこから初代インプレッサ(型式 : GC8)とインプレッサスポーツ(型式 : GGA)を乗り継いで、BPに乗り換えた時は実用性から走行性能まで文句なしで、スバルがというかレガシィが本当に大好きになりましたね。

仕事でユーザーのBP/BLを試運転で乗ることは多々ありましたが、やっぱりプライベートで乗るとその性能に改めてビックリしたのを覚えています。

現代にも通ずる名車「4代目レガシィBP/BL」。

2021年現在の中古車市場では底値の時期に突入したと噂されていますので、狙うなら今がチャンスかもしれませんよ。

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