Bピラーには樹脂やメッキ、ラッピングフィルムがよく貼られています。
日光がよく当たるのと、ドアの開閉でよく触る部分なので、どれも傷が入りやすく色あせしやすいので悩みが多い部分なんですよね。
とはいえ、そのまま放置していると見た目は最悪…。
またボディと違って「樹脂・フィルム系のパーツ」になってくるとどう扱えば良いかわからない…。
そこでこの記事では、筆者のマイカーであるフォレスターを使って「Bピラーのメンテナンス方法」をご紹介します。
Bピラーの劣化・変色に困っている人はぜひ参考にして下さい。
もくじ
結論:ウルトラハードクリーナーが優秀だった
スバル車のほとんどのBピラーにはサッシュテープが貼られています。
傷や劣化が気になり、コンパウンドで磨かれる人がたまにいますがNGです。
コンパウンドを使用するとテープが削れてしまいます。
基本的にはテープの張り替えになりますが、とはいえ「そこまで手をかけたくない…」という人も多いはず。
そんな人はウルトラハードクリーナーでキレイにしてあげましょう。
ウルトラハードクリーナーとは?
仕様 | |
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メーカー名 | リンレイ |
成分 | ミンオキサイド系界面活性剤 キレート剤 アルカリ剤 |
内容量 | 700ml |
形式 | 泡タイプクリーナー |
主な特徴はこちらの通り。
- 頑固なウロコ汚れ・水アカ・イオンデポジットまで強力溶解
- ノーコンパウンド・全塗装色対応
- アルカリ性の泡タイプのクリーナー
少し疑問に思うのがパッケージに「ウォータースポット用」と書いてある点。
ウォータースポットは、ボディに付着したままの水滴がレンズ効果でクレーター状に塗装面が焼けた状態だと思ってます。
汚れというか塗装にダメージがある状態なので、ウォータースポットを溶解するというのは少し違うような気もします。
今回は塗装面には使いませんので関係ありませんが、ボディに使う人は知っておくと良いでしょう。
水アカやイオンデポジット・ウロコ・水シミ・黒ずみなどは「汚れ」に該当するので、これらには期待できます。
ここからは使用した過程をご紹介します。
Bピラーの劣化状態を確認する
もともとはキレイな黒色でしたが日光による変色、雨水による水アカ、ドア開閉時の手の油などによってかなりの劣化が見られます。
準備するモノ
ウルトラハードクリーナー以外にマイクロファイバークロスとマスキングテープを用意しましょう。強い溶剤なので手袋もあると良いです。
マスキングテープで周りを保護する
ドアバイザーやドアランチャンネル、ガラスなどをマスキングテープで保護します。
コーティング車の場合は、溶剤が流れ落ちたときのためにドアの下側にも貼るようにしましょう。
Bピラーに直接吹きかける
細かい部分に施工する際には、やはりクロスにスプレーして拭き上げる方が飛び散らないので安心して施工できますし、この使い方でもきちんと汚れは落ちます。
ただ、直接吹きかけた方が断然効果が高いです(溶剤系のケミカルは基本コレ)。
汚れ具合によって使い分けて下さい。
乾いたクロスですぐ拭き上げる
乾いてしまう前に拭き上げます。
クロスが大分汚れています。
洗車した後なのにこの汚れということは、ウルトラハードクリーナーの強力さが伺えますね。
仕上がりは最高に気持ちいい
こちらが施工直後の写真です。
正直ここまでキレイになるとは思っていませんでした。
施工前の変色・水アカは無くなり、サッシュテープ本来の黒色が復活しました。
未塗装樹脂コーティングも忘れずに
クロスで拭き上げて終わり…と言いたいところですが、今後のメンテナンス回数を減らすためにも未塗装樹脂コーティングも行うと完璧です。
施工方法は、シリコンオフで油分を取り除き、コーティングを施工。
細かなキズが目立ちにくくなり、自然な風合いを保ち続けることが可能になります、
シリコンオフと未塗装樹脂コーティングはピカピカレインさんで購入しました。
ウルトラハードクリーナーの特徴
ウルトラハードクリーナーをBピラーに使ってみて感じたこの商品の特徴を整理していきます。
メリットその1:めちゃめちゃ強力である
公式ページに「頑固なウロコ汚れ・水アカ痕・イオンデポジットまで強力溶解」とあるように、Bピラーの水アカをキレイに除去することができました。
成分である「ミンオキサイド系界面活性剤とアルカリ剤」が混ざって化学反応を起こし、それが強い洗浄力を発揮しています。
またキレート剤は、界面活性剤の働きを高める効果があり、さらなる高い洗浄力を実現しています。
身近なモノで言うとマジックリンの成分に似ていますね。
主成分のアルカリ性と洗浄力を上げる成分をかけ合わせることで、水アカの除去を容易にしています。
メリットその2:ノーコンパウンドで傷の心配なし
研磨剤が入っていませんので、クロスで拭き上げた時にキズが入らず安心です。
コンパウンドが配合されていると、Bピラーのサッシュテープを削ってしまうことになります。
基本的に化学反応で汚れを溶解するアイテムなので、キズの心配なく使用できます。
デメリットその1:コーティング車には使えない
ウルトラハードクリーナーの使用上の注意には、「劣化した塗装や特殊な塗装(自己修復塗料等)、コーティング施工車には使用しない」となっています。
ウルトラハードクリーナーはボディ汚れに非常に効果的ですが、溶解する成分は強力です。
キーパー技研のアイアンイーターのような使い方はできませんので注意です。
デメリットその2:環境・人体に影響ある化学物質
合成界面活性剤等は、手に付着すると皮脂と角質を必要以上に取り除くため、乾燥肌や敏感肌になりやすくなると考えられています。
健康にも良いものでないことと、それ以上に成分がうすくなって排出されたとしても、純石けんと違い毒性が無くなることはありません。
使用してそのまま流してしまうことは、河川を浄化してくれている微生物などが生きられない環境を作ってしまうことを知っておいて下さい。
デメリットその3:700ml は多い
Bピラーのメンテナンスだけに「700ml」は正直多すぎです。
使用用途がボディなので、コーティング前の下地処理には必要十分ですがこんなにいらないかなぁと…。
300〜500mlぐらいで使いやすいサイズがあれば良いですね。
まとめ
最後に使ってみた感想からいうと…めちゃめちゃ強力でした!
これまで、仕事でもプライベートでもさまざまなケミカル剤を使ってきましたが、正直予想以上の結果でした。
この結果をツイッターで発信したところ、フォレスター乗りの人からの評判も良かったです。
例のウルトラハードクリーナーを試してみました。
— あき (@aki_sk9) August 27, 2022
見る見る汚れが取れていき新車の時のようなツヤに✨
でも、強い?ケミカル材みたいなので使う場所は限られるんですかね🤔
マスキング、手袋等必須ですね。 pic.twitter.com/yeRkXP3phZ
ピラーが軽く拭いただけで鏡面仕上げなった
— 悠 (@crucianfuna) August 28, 2022
ヤバいわこれ飛ぶぞ https://t.co/efyNJyQ5w2 pic.twitter.com/6KPZJov6KR
この記事では「直接吹きかけてクロスで拭く」という手順でお伝えしましたが、水が使える環境なら本当は水でしっかり流した方がいいです。
もしくは洗車してしまうかです。
強力であればある分、シミになりやすかったりとボディへの影響もでてくる可能性があるので。
キレイにした後は未塗装樹脂コーティングを施工し、あらかじめ水アカを作りにくい状態にしておくこともお忘れなく!
今回は以上です。
Bピラーの変色・劣化が気になります。何か良い方法はないでしょうか。