購入されてから7年〜9年目あたりのユーザーさんでよくあるパターンです。
このタイミングになってくると走行距離も10万km近くなってきていることかと思います。
年数、距離が増えてくると車検時に交換する部品も多くなり、新車時のメーカー保証も切れていますから大きな故障に対しても実費で支払わなければなりません。
そこで本記事では、車検前に買い替えるかどうか判断するためのポイントや、車検と買い替えどちらがおすすめなのか、メリット・デメリットと合わせて解説します。
もくじ
車検前に買い替えるべき!?知っておいて欲しいこと
車検を受けて長く乗るべきか、買い替えるべきなのか、一体どちらかがお得なのか。
3回目、4回目以降の車検が来るたびに非常に迷われることかと思います。
ポイントとしては、クルマの年数と走行距離を参考にすることが大切です。
市場調査では保有期間「平均7年」
日本自動車工業会の2017年度乗用車市場動向調査によると、ユーザーのクルマの保有期間(使用期間)は平均で7.0年です。
新車の場合の平均保有期間は7.7年。
中古車の場合の平均保有期間は5.7年という結果となっています。
~1年 | ~3年 | ~5年 | ~7年 | ~10年 | 10年超 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 1% | 10% | 19% | 20% | 31% | 19% | 7.0年 |
前新車 | 1% | 6% | 15% | 18% | 35% | 26% | 7.7年 |
前中古車 | 2% | 17% | 28% | 23% | 23% | 8% | 5.7年 |
直近の2021年度に実施された乗用車市場動向調査結果によると、乗用車保有期間は平均7.1年となっていました。
7年目というのはクルマを買い替えるのか乗りつぶすのかの1つの分かれ目となります。
WRX STIなどの人気車種や限定車になってくるとまだまだリセールに期待ができますが、基本的に7年目を過ぎると売却時に希望通りの価格で売ることが難しくなってきます。
また、7年目というのは3回目の車検のタイミングでもあります。
新車時からなんとか使えていたバッテリーやタイヤなども、流石に交換しないといけない時期です。
また、2回目車検で加入した保証延長プランも切れ、メンテナンス費用は基本的にすべて実費修理になってきます。
昔からの10年10万kmを一つの基準とすると、次の9年目あたりで「10万km定期交換部品」が待ち構えています。乗り換えるなら早めの決断が大切です。
自動車税が上がるタイミングは2回ある
年数が多くなると、「自動車税(種別割)」と「自動車重量税」がそれぞれ増額されます。
新車登録から13年超過と18年超過のタイミングです。
自動車税 | 自動車重量税 | |
---|---|---|
普通車 | 15%増額 | 約39%増額 |
軽自動車 | 20%増額 | 約20%増額 |
自動車税とは、自動車の排気量に応じて課税される地方税の一種で、毎年4月1日時点での所有者に支払いの義務が発生します。
自動車重量税とは、重量や用途区分、経過年数に応じて徴収される国税のことで、主に車検の法定費用に含まれます。
モノを大事に使うことが美徳とされる日本においては悲しい税制ですよね。
これを「もったいない」と感じるのであれば、遅くとも13年経過する前に買い替えを検討することをおすすめします。
走行距離10万km以降は覚悟がいる
「クルマの寿命」だと判断する基準は人によってさまざまですが、新車登録から10万kmが1つの目安とされています。
なぜ10万kmが目安とされるかと言うと、高価な部品や容易に交換できない部品が傷んでくるタイミングだからです。
スバルのEJエンジンであれば、タイミングベルト周りのアイドラ・テンショナー・ウォーターポンプなどの周辺パーツは交換必須です。
FA/FBエンジンであれば、サーペンタインベルト、チェーンカバーなどの再シーリングも検討したいところ。
その他には点火プラグ、燃料フィルター、ウォーターポンプといった定期点検ではあまり手の入ることのない部品なども交換が必要になってきます。
現代のエンジンは昔と比べて故障のリスクが減っていますが、機械部品や電子部品の塊ですから、予期しない故障やトラブルが絶対ないとは言えません。
またクルマの足回りに腰砕けた感じが出てきて、「コトコトガタガタ」とどこからともなく音がしてきたり、「なんか乗り心地が悪くなってきたなぁ…」と感じてくることでしょう。
そうなってくると、足回りの見直し+アライメントなども検討しないといけません。
マニュアル車であればクラッチ交換なども…、
書き出すとキリがないですが、わたしの経験上走行距離10万km〜20万kmの間は覚悟が必要です。
そこまで今のクルマに愛着があるのか。
手が掛かってでも乗り続けたいのか。
走行距離10万km手前あたりから意識するようにしましょう。
車検を受けずに買い換えるメリット・デメリット
ここからは「車検を受けずに乗り換える!!」という場合のメリットとデメリットを整理していきます。
メリット | デメリット |
---|---|
車検費用を頭金に回せる | 車検代より高額になる |
マイカーの価値が下がる前に売れる | 売却手続きが面倒になる |
メリット
車検を受ける前に買い替えるメリットとしては、愛車を売却したお金や浮いた車検費用を頭金にして新しい車に乗れることです。
車検費用を頭金に回せる
普通車の場合、車検費用は10万円前後は掛かってきます。
スバルのEJエンジンで10万km定期交換部品も合せてディーラーでやると、+15万円程度は必要になってくるので家計への負担はかなりのもの。
車検前に買い換えれば、こうした車検費用をクルマの購入費用に使うことができます。
また、車検自体の手間をなくせるのもうれしいポイントです。
マイカーの価値が下がる前に売れる
クルマの価値は購入から年数が経過するほど下がります。
早めにクルマを手放すことで値下がり前に売却できるため、買い替え資金により多くのお金を回すことができます。
リセールバリューの高い車種や特別仕様車などは、早めに検討しておくべきです。
デメリット
当然ながら車検費用より購入費用の方が高くつきますし、その分手続きも手間になります。
車検代より高額になる
ローンを組んで購入するとしても、初期費用や頭金としてある程度まとまった金額が必要です。
ほかのローンが返済中であったり、貯金に余裕がない場合は慎重に検討したほうが良いです。
新車の購入だけでなく、中古車も視野に入れて選んでいきましょう。
売却手続きが面倒である
クルマを売却するならできるだけ高く売りたいですよね。
もし売却費用が低ければ買い替えてもお得にならず、むしろ損をするかもしれません。
高額買取を目指すのであれば、相場のリサーチや買取業車の選定は大きなポイントです。
ディーラーなどの下取りに出せば手間を省けますが、個人的にはあまりおすすめしません。
ネットの買取業車は、レッドオーシャンです。
在庫車不足による中古車市場は、査定額に対して凌ぎを削っています。
ユーザーの利用価値は年々上がってきています。
ここの手間はかけた方が絶対良いです。
買い替えずに車検を受けるメリット・デメリット
ここからは「買い替えずにこれからも乗り続ける!!」場合のメリット、デメリットを整理していきます。
メリット | デメリット |
---|---|
買い替える費用より安く済む | 故障と向き合っていく必要がある |
買い替えるより手間が少ない | ー |
メリット
車検をそのまま受け続ければ、クルマを売却したり購入したりする手間がかからないなどのメリットがあります。
買い替える費用より安く済む
車検を受けるだけであれば、新しくクルマを購入するよりも費用はぐっと抑えられます。
車検費用は高くなると30万程度になるケースがありますが、新たにクルマを買い替える費用に比べると安いかなぁと思います。
クルマを購入するとなると車両本体価格の1〜2割程度の初期費用が必要となってきますので、車検に通すよりも費用がかかってしまいます。
買い替えるより手間が少ない
買い替えるとそれなりにエネルギーが必要です。
どんなクルマにしようか、購入方法や必要なものを準備したりなど手間と時間がかかります。
それが楽しみの一つと考えることもできますが、車検の場合はそういった手間はかかりません。
また半導体不足の影響で納車がなかなかできない昨今ですから、手間を考えれば車検がラクですね。
デメリット
デメリットはやはりランニングコストがかかることです。
故障と向き合っていく必要がある
たとえ車検を通せても、その2年間の間に何が起こるかは分かりません。
工業製品ですからトラブルが突然くることは全然あります。
「車検と買い替え」に関するネット上の記事を見ていると「車検を受ければ2年は大丈夫」みたいなニュアンスで書かれていることが多いですが騙されないで下さいね。
車検を受けて毎回2年間は大丈夫だった人ってそんないますか?
すべての部品を1つ1つ分解して点検しているわけではないです。
ある日突然動かなくなる可能性は十分にあります。
それが年数・距離が増えていくにつれてリスクが増えてくだけの話。
だからみなさん乗り換えるわけです。
下取りに出すより「ネットで売る方が断然賢い」」
買い替えるとなるとおそらく以下の3パターンになるかと思います。
- 車検見積もりをした整備工場で下取りに出す
- ディーラーを回って査定→下取りに出す
- ネットで査定に申し込む
この中でも圧倒的におすすめなのが「③ネットで査定に申し込む」です。
ネットでのクルマ売却は「一括査定、オークション、フリマサイト、廃車買取」とあるので、高く売れるチャンスが実店舗に比べてあります。
ネットには幅広い選択肢があります。
その場ですぐに査定→下取りにしてしまうのは勿体無さすぎです。
その理由を解説します。
査定額を比較し最も高い価格で売却できる
ネット査定を利用する最大の目的は、できるだけクルマを高値で買い取ってもらうこと。
「マイカーを納得のいく価格で売却する」というのは誰しもが願うことなのではないでしょうか。
代表的な売り方としては一括査定です。
複数の買取店を競合させて査定額を比較し、最も高い価格を提示してくれた買取店を自ら選択して契約することができます。
これは、ネット査定における最大のメリットといっても過言ではありません。
車検見積もりした整備工場でそのまま下取りに出したり、ディーラーで安く買い叩かれるのはもったいないです。
しつこい営業電話ラッシュがデメリットですが、その辺を考慮するとMOTA車買取が良いですよ。
営業電話ラッシュが多いというのは、あまりにも買取店が多すぎて、有益な買取店の絞り込みができてないサイトだからです。
MOTA車買取であれば、本当に有益な買取店のみを絞り込んでいるので、一括査定サイトの中でもバランスがよく取れていて利用しやすいです。
オークションという選択肢がある
クルマをオークションに代行して出品してくれるサービスがネットにはあります。
代表格がユーカーパックですね。
オークションのメリット・デメリットを整理すると以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
営業電話がない | 売れるまで時間がかかる場合がある |
個人情報が確実に保護されている | 入念なチェックで査定時間に時間がかかる |
最大8,000店から買取価格の入札を受けられる | ー |
自宅またはGSで査定が受けれる | ー |
最大のポイントは、「最大8,000店から買取価格の入札を受けられる」という点です。
それだけあなたのクルマを見てくれるお店があり、それを代行業者であるユーカーパックが全て手続きをしてくれます。
入札が入らない限り売れないので売却までに時間がかかる可能性がありますが、もっとも高く売るのであればオークションは有益です。
フリマサイトという選択肢がある
フリマアプリを利用されている人なら経験あると思いますが、「買取店より高く売れた」ってパターン多くないですか?
今のネット社会には「クルマをフリマサイトで売る」というのが当たり前になってきています。
使い方は一般的なフリマアプリと同じであるため、買取業者などによるマージンがない分、いい買い手が見つかれば高く売れる可能性があります。
またトラブルなども仲介してくれているため、「売った後に入金されない・文句を言われる」などのトラブル対応しなくて良いのが大きなメリット。
フリマアプリと言えばトラブルがつきまといますが、この辺をしっかり対応してくれるのはありがたいです。
もちろん名義変更等の手続きもすべて代行してやってくれます。
ちなみにカババは代行手数料なども一切かからないので、メルカリのように気軽に利用できます。
値段がつかなくても最後のチャンスがある
「査定額0円ですね…」
故障してしまって動かなくなったり、事故で大きく破損してしまってから買い替えるとなると、査定で値段がつくことは難しく、逆に処分料がかかるケースがあります。
「値段がつくどころか、お金がかかるのかよ!」と落胆されるかと思います。
そんな時には廃車買取業者という選択肢があります。
代表格であるカーネクストでは、浸水や冠水にあった状態のクルマも再利用を行うことができる販路を保有していますので、買取が可能になっています。
水没車の廃車の手続きや、レッカーの手配もどうしたらいいかわからず悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
見積り、廃車の手続きの代行、引取の手配まですべて無料になっています。
また、カーネクストなら問い合わせ段階から詳しい内容をお話しすることができますし、気になる自動車税の還付金の受け取り方法などもお知らせすることができます。
初めての廃車買取を依頼する方にも安心の廃車買取業者です。
買い替えが難しい時代だからこそ計画的に
半導体不足の新車納車の長期化でなかなか買い替えも難しいですよね。
それにともなって中古車市場の相場上昇で選択肢が限られてきています。
車検見積もりしてから買い替えるのを考えるのは正直もう遅いです。
先日新車でジムニーを購入したのですが、納車までに1年強でした。
スバル車でも納車までに半年かかる車種は全然ありますし、ウクライナ情勢の影響もあって今後どうなるか分かりません。
今乗っているクルマは一体いつまで乗り続けるのか。
早め早めの行動を心がけましょう。
半導体不足による中古車相場の上昇は、買取査定額にも大きく影響してくるので、売却を考えるのであれば今がチャンスかもしれません。
今乗っているスバル車の車検費用がかなり高額になってしまった…。買い替えるかそのまま乗り続けるか悩んでいる。