スタッドレスタイヤを夏用として履き潰すのは違反なのか?【結論:違反ではないが危険】|デメリットを知らないドライバーは控えて

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新しいタイヤを買うお金もないので、スタッドレスタイヤを夏用として履き潰したいけど…これって違反になったりするの?

スタッドレスタイヤの残り溝が少なく、そのまま履き潰してしまいたいと考えたことはありませんか?

履き潰しとは、冬に使ったスタッドレスタイヤをすり減っていて新品交換しなければならない夏タイヤの替わりに履くことで、夏のシーズンのタイヤ代を1回分節約することです。

夏の1シーズン分の新品タイヤ代を節約できるのでメリットだらけと思いがちですが、実はかなり危険な行為で、スタッドレスタイヤの性能や特性を知っていないと、スリップやブレーキを踏んでも止まれないなど、かなり怖い思いをします。

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タイヤは安い買い物ではありませんので、コストがかかってしまう分、つい節約してしまいがちです。

この記事では、スタッドレスタイヤを夏用として履き潰す際の危険性について解説します。

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スタッドレスタイヤを夏用として使ったら違反?

人々の疑問

結論ですが、違反ではありませんが、非常に危険な状態で運転することになります。

スタッドレスタイヤの素材は、通常タイヤよりも柔らかくできており、路面との接地面積が広い分、摩擦抵抗が高くなることです。

温度が下がると水は溶け出しにくくなりますが、タイヤはゴムでできているので性質上、低温で硬くなってしまうので滑りやすくなります。

しかし、スタッドレスタイヤは、低温でも硬くなりにくいゴムを採用していますので、冬の気温にしっかり対応し、グリップ力を確保できます。

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では、気温の高い夏場に使うとどのような危険が潜んでいるのでしょうか。

知っておくべきスタッドレスタイヤ「3つの苦手分野」

スタッドレスタイヤには大きく分けて3つの苦手な路面があります。

路面の「水の膜」は苦手

スタッドレスタイヤを夏用として使うと違反?【結論:違反ではないが危険】路面の「水の膜」は苦手

凍結道路で滑るのは、路面の雪が解けて「水の膜」ができているからです。

凍った路面は、熱だけでなく、タイヤなどから受ける「圧力」でも解けて水の膜が発生します。

0℃~-10℃で水は溶け出しやすく最も滑りやすい状態になりますし、温度がさらに低い状態であれば逆に水は溶け出しにくく滑りにくくもなります。

これがスリップを生み出す最大の要因です。

アイスバーンは苦手

スタッドレスタイヤを夏用として使うと違反?【結論:違反ではないが危険】アイスバーンは苦手

アイスバーンは世界で最もタイヤには過酷な路面環境と言われております。

アイスバーンとは、氷のように凍結した路面のこと。

雪が降った翌日に気温が上昇し、夜になって急激に冷え込むと、道路の雪解け水が凍って発生しやすくなります。

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日本の場合、気温の高低差が激しいのでアイスバーンが発生しやすい環境になります。

積雪路を得意とするスタッドレスタイヤは、アイスバーンが発生した場合に噛むべき雪がなく、ほぼグリップすることは不可能です。

ノーマルタイヤとほぼ変わらない可能性があります。

さらに氷は、気温の変化やタイヤが通過することで溶け出して水膜を生み出します。

そんなアイスバーンが苦手なスタッドレスタイヤですが、各タイヤメーカーがアイスバーンに対応できるように現在しのぎを削っています。

雨天時は苦手

スタッドレスタイヤを夏用として使うと違反?【結論:違反ではないが危険】雨天時は苦手

スタッドレスタイヤは、凍結路面の上にできたミクロの水の膜を取り除いて、積雪路との密着を上げて走って、曲がって、止まります。

しかし、雨天時の大量の水を取り除くことはできません。

ゴムが柔らかいスタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べて路面に溜まった水をはじき飛ばすことが得意ではなくブレーキ性能が低下します。

さらに速度が上昇すると車が路面から浮いたような状態になってハンドル操作がきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生しやすくなるのです。

ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に大量の水の膜ができ、ハンドルやブレーキなどが制御不能となる状態です。

「夏にスタッドレスタイヤ」のデメリットは5つ

ここからは上記の知識を踏まえた上で、スタッドレスタイヤを夏用として使うにあたってデメリットをご紹介します。

燃費が悪くなる

夏タイヤと比較すると、一般的にスタッドレスタイヤは約10%燃費性能が劣るといわれています。

スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいのとトレッド面が細かな切れ込みが刻まれているので、路面に多く密着します。

そうすると、タイヤが転がる力に対して路面の抵抗が大きくなりますので、ノーマルタイヤよりも多くのエネルギーを必要とします。

ということは、燃費が悪くなるということです。

また、特殊な柔らかいゴム素材を使っているスタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて重量があるので、これも燃費が悪くなる一因といえます。

ブレーキの効きが悪くなる

スタッドレスタイヤを夏用として使うと違反?【結論:違反ではないが危険】ブレーキの効きが悪くなる

スタッドレスタイヤは冬用として設計されているので、夏の気温の高い状態で使用すると、柔らかいゴムがブレーキ時の力に負けて、トレッドに入った細かい溝が変形してしまいます。

そのため、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)に比べてブレーキの性能が落ちるので、制動距離が長くなってしまうわけです。

いやいや、最近のクルマにはABSがついてるから大丈夫なんじゃないの?

ABS=Anti-lock Brake System(アンチロック・ブレーキシステム)とは、緊急ブレーキ時にタイヤがロックした場合、ブレーキを踏んだままでも自動的にブレーキの解除・作動を繰り返し、タイヤのグリップ力を確保させる装置。

クルマの走行安定性を保ち、ハンドリングによる危険回避能力を確保しようとする装置です。

一見、万能なブレーキなようにも見えますが、雨の日にABSが作動すると余計に制動距離が伸びることもあります。

これは雪道ではABSでの制御が必要以上にタイヤのロックをさせなくするためです。

1回ABSかかると踏み直しても数秒ABSが解除されなくなるので要注意です。

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雨の日の橋の継ぎ目や荒れたアスファルトで何度か経験したことがあります。ABSは、過信しないように注意しましょう。

ハイドロプレーニング性能の低下

スタッドレスタイヤには深い溝と細かい溝が多く入っていて、路面の水を掻き出すので、ハイドロプレーニング性能が優れているイメージをうけます。

しかし、スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいため、細かく入った切り込みは水圧に負けて変形します。

そうなると、路面とタイヤの間の水膜を掻き出す力が弱まってしまうため、結果スタッドレスタイヤはハイドロプレーニング現象が起きやすいのです。

とくに高速道路や大雨の際の走行時は注意が必要です。

梅雨の時期は最悪です。

保管方法が劣悪なスタッドレスタイヤになるともっと最悪です。

最近のクルマは、自動ブレーキがあるから大丈夫でしょ?

自動車メーカーが「作動には条件がある」というように、滑りやすい路面では、自動ブレーキが十分に効果を発揮できません。

スタッドレスタイヤでもその可能性は十分にあります。安全装置とはいえ、運転支援が前提なので過信は禁物です。

タイヤの寿命が縮む

柔らかいゴムを硬いものに擦り付けていたらすぐ削れてしまいますよね?

スタッドレスタイヤのゴムは、-20℃でも柔らかさを保てるような特殊なゴムを使用していますが、炎天下の路面では必要以上に柔らかくなります。

夏の気温の高い時期に使用を続ければ、柔らかくなったゴムは乾いた路面に密着し、急なブレーキやアクセル・カーブ走行では削られやすくなります。

また、ゴムの劣化を早めるのは「紫外線」と「水分」なので、履き続けるのはすなわち、外気にさらされっぱなしという事ですので、タイヤの寿命を縮める一因となります。

タイヤは高価な消耗品です。

バーストしやすい

スタッドレスタイヤは熱によって更に柔らかくなりますので、夏に履く場合は、バースト(破裂)の可能性に注意する必要があります。

真夏の炎天下の路面で極端に柔らかくなったタイヤを、長時間の長距離の高速走行、急ブレーキ、急カーブ、高速走行などで酷使するとゴムは激しく消耗し、バーストの危険性が高まります。

バーストは、走行中に突然タイヤが破裂する現象のことです。

タイヤがバーストすると、「バン!」という大きな音とともにタイヤが破裂し車が傾きます。そして大きくハンドルを取られてしまうなど思ったようにコントロールできなくなります。

もちろん、周りに他の車や歩行者がいた場合、大事故につながりかねません。

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また、高速道路などで走行しているときにタイヤがバーストすると、破裂したタイヤのゴム片が飛び散り、後続車にぶつかってしまうこともあります。

スタッドレスの履き潰しは慎重に

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スタッドレスタイヤはグリップ力も剛性もノーマルタイヤに比べると性能は落ちますあくまで「積雪路」専用のタイヤでということを意識して下さい。

たまに、1年中スタッドレスタイヤを装着している人を見かけますが、車本来の性能を発揮できません。

自動車検査員から言わせると、車検の時に「制動力」を測定しますが、当日に雨が降っているとスタッドレスタイヤでは制動力不足で検査不合格になるケースもあります。

正しい知識を持って、正しく賢くスタッドレスタイヤを装着しましょう。

誰しも、事故を起こしたくて起こす人はいません。

あなたがもし事故の加害者になってしまったときに、後悔しないと言い切れるでしょうか?

「安心で愉しいドライブ」を得るためには、タイヤを交換する手間を惜しまないことです。

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