今の時代、ドライブレコーダーが必須アイテムになってきているは周知の事実。
改めてその理由を明確にしていくと、
- 事故時の重要な証拠となる
- いたずら被害の重要な証拠となる
- 警察の間違った取り締まりの証拠としたい
- 旅先で見かけた綺麗な景色を記録したい
などなど、それ以外にも目的はいくらでも出てきます。
しかし、本来の目的は、万が一の事故時の対策なんじゃないかなぁと思います。
とくに交通事故が多くなる夕方〜夜間においては、ドライブレコーダーの存在が非常に重要になってきますが、夜間のドライブレコーダーには「映像の白飛び」という弱点があります。
「当て逃げされたけど、加害者側のナンバープレートが白飛びして見えなかった」みたいな泣き寝入りするような事態は避けたいですよね。
この記事では、夜間にも強く、白飛び対策もバッチリのドライブレコーダーをご紹介します。
もくじ
ドラレコ映像が白飛びを起こす原因
映像の適正露出を越え、明るくなりすぎてしまい映像が白くなっている状態を白飛びと呼びます。
夜間での走行は、街灯や対向車のヘッドライトなどの強い光があちらこちらに存在します。
例えば、本来の同じ「白」でも「暗い白」から「明るい白」までグラデーションがありますよね。
入ってくる光が強すぎたり、多すぎて露出オーバーになってしまうとその部分が全部「真っ白」の状態になってしまうんです。
夜に最強のドライブレコーダーに必須の性能
ドライブレコーダーを購入したものの、夜間の映像がハッキリ撮影できておらず、十分な証拠とならないケースをちょくちょく見かけます。
そのためドライブレコーダー選びでは、夜間の撮影に強いかどうかがポイントになります。
実際に交通事故が多いのは「夜」ですからね。
誰にでも想像できるかと思います。
ここのポイントをしっかり押さえておかないと、買って損しただけのドライブレコーダーになってしまいます。
「夜間に強い」とは言っていますが、実際にどのへんを押さえればいいのか。
こちらの通り。
- 解像度の高さ
- 露出の補正(STARVISの有無)
- 画角も意識する
この3つがポイントになってきます。
では順番に解説していきます。
その1:解像度の高さ

映像の画質にとって、解像度はかなり重要な要素です。
画面の解像度は、動画の縦横のピクセル数を表すものとなっており、動画の画素を表す言葉です。
画面の解像度が高ければ、たくさんの画素(ピクセル)で映像を描写することになりますので、細かい部分まできれいに表示することができます。
画素(ピクセル)の数値が高ければ、きめ細かな部分まで表現され、きれいに見える。
これが解像度の基本です。
ただ、解像度だけ高くても、夜間の視認性が格段に上がるわけではありません。

スマホに高性能なカメラが搭載されていたとしてもナイトモードがあったり、ホワイトバランスの設定、ISO感度の設定があるくらいですから、解像度が高いからといって万能というわけではありません。
一方で、画素数が高いほど1画像あたりのデータ量は増大なので、SDカードの容量不足になりがちなのがデメリット。
ただ撮影のことだけを考えると、解像度が高いに越したことはないです。
その2:露出の補正(STARVISの有無)

露出とは、カメラが取り込む光の量のこと。
もっと言うと、レンズを通してフィルム面や撮像素子に光を与えることです。
ようは映像の明るさに関係している部分ですね。
そしてその露出を教えてくれのが露出計なのですが、ドライブレコーダーにも搭載されています。
露出計は、撮影したい被写体が照らされている光の強さを測り、内部で数値を計算して、数値に変換。
露出計によって計算された数値は、自動的に露出を補正し、見やすい映像へと修正されます。
昔は各ドライブレコーダーによって性能が大きく分かれており、露出補正の精度も低く、夜間撮影は苦手でした。
ただこの問題は、HDR機能、WHD機能によって解消されてきています。
簡単に言うと、明るさの違う複数の写真を合成することで、逆光や暗所での撮影でもキレイな写真を残せる機能なのですが、ここ最近では暗所においてもクリアに撮像できる「STARVIS」というセンサーも搭載されてきています。
なので、露出がどうこういう話はあまり気にしなくても良いのかなぁとも思いますが、「STARVIS」の搭載有無は確認しておきましょう。
その3:画角も意識する

画面に写る範囲をカメラの位置から見た角度で表したものになります。
ようは撮影できる範囲のことで、画角が広いほど多くの情報を得ることができます。
ただ、画角も露出の補正との関係があって、画角が広く(広角)で撮影できるとなると、夕暮れ時には逆効果になることもあります。
夕暮れ時は空がまだ明るいので、空の明るさに露出が補正され、全体的に映像が暗くなることもあります。
なのでこのような条件下では、画角が狭い方が有利だったりもします。
広範囲で撮影できるのはドライブレコーダーとして大切ですが、夜間のドライブが多い場合は画角も意識した方が良いかと思います。
白飛び対策に有効なドラレコ3選
上記を踏まえて、夜間に強いドライブレコーダーとは一体どのようなものがあるのでしょうか。
一昔前のドライブレコーダーであれば、夜間に撮影した映像はノイズが多く入ってしまったり、ナンバープレートや車線がうまく読み取れていないといった問題が起こりがちでした。
現代のドライブレコーダーは、高品質なセンサーが搭載されてきており、白飛びせず、さらに広角で撮影できるアイテムが多くなってきました。
ここからは、多くのドライブレコーダーの中でも、夜間に特に強い前後カメラ付きのドライブレコーダーを厳選したのでご紹介します。
VREC-DH300D![]() | ZDR035![]() | DRV-MR8500![]() | |
価格(アマゾン) | 20,978円 (2021年11月時点) | 22,691円 (2021年11月時点) | 28,800円 (2021年11月時点) |
メーカー | パイオニア | コムテック | ケンウッド |
本体サイズ | 90.5 x 101.9 x 36 mm | 92.4 x 82.4 x 31.8 mm | 89.6 x 54.8 x 38.7 mm |
解像度(フロント) | 2560 × 1440 | 1920×1080 | 2560×1440 |
最大対角(フロント) | 135° | 168° | 131° |
STARVIS搭載 | ◯ | ◯ | ◯ |
夜の通勤やドライブが多い人は、STRAVISを搭載したモデルを選びましょう。
夜間に特化したドライブレコーダーなので、カメラレンズやセンサーからこだわっている設計されているところがポイント。
解像度や画角などの基本性能についても、一般的なドライブレコーダーに比べればハイクオリティなアイテムばかりなので、この中から選べば間違いありません。
VREC-DH300D
価格(アマゾン) | 20,978円(2021年11月時点) |
取付タイプ | 一体型 |
本体サイズ | 本体:90.5 mm × 101.9 mm × 36 mm (幅 × 高さ × 奥行) リアカメラ:58.9 mm × 25.1 mm × 31.5 mm (幅 × 高さ × 奥行) |
画素数(録画モード) | 本体:2560 × 1440P / 1920 ×1080P リアカメラ:1920 × 1080P |
画角 | 本体:水平112°垂直60°対角135° リアカメラ:水平105°垂直55°対角128° |
STARVIS対応 | ◯ |
パイオニアのVREC-DH300Dは、フロントカメラ·リアカメラともにSTARVIS技術搭載のソニー製CMOSセンサーを採用しており、高感度録画に対応しています。
特徴としては、パイオニアというトップブランドの品質を備えた上で、価格が約20000円で購入可能という点。
何か突出した装備が搭載されているわけではありませんが、コスパが非常に高いです。
解像度は、フロントカメラ・リヤカメラ共に約2000ピクセルで、一般的なドライブレコーダーの中でも十分な性能。
フロントカメラ最大対角は、135°。
リヤカメラ最大対角は、128°。
「超広角」とまではいきませんが、こちらも十分すぎる性能ですね。
ナンバープレートの文字や周囲の状況も鮮明に記録することができます。


ちなみにVREC-DH300Dは、価格.comの注目ランキングで1位(2021年11月時点)のドライブレコーダーであり、評価もかなり高い商品となっています。
基本性能もさることながら、モニター画面のサイズ感、デザイン性、スッキリとした配線の取り回しなど、シンプルな性能に磨きがかかっています。
シンプルで基本性能のクオリティを重視されたい人にはおすすめの商品となっております。
ただ、本体サイズがコンパクトかと言われるとそうでもありません(画面3インチ)。
たしかに3インチの画面は非常に操作性も良く、見やすいのですが、「本体サイズがコンパクトさに欠ける」というのは、アイサイトなどの運転支援機能搭載車には取付場所に制約がかかる可能性があります。
設置可能なエリアは事前に確認するようにしておきましょう。
アイサイト搭載車との関係は下記のページをご覧下さい。
ZDR035
価格(アマゾン) | 22,691円(2021年11月時点) |
取付タイプ | 一体型 |
本体サイズ | 本体:92.4 mm × 82.4 mm × 31.8 mm (幅 × 高さ × 奥行) リアカメラ:38 mm × 51.2 mm × 27.5 mm (幅 × 高さ × 奥行) |
画素数(録画モード) | 本体:1920 × 1080P / 1280 ×720P リアカメラ:共通 |
画角 | 本体:水平138°垂直70°対角168° リアカメラ:水平138°垂直75°対角168° |
STARVIS対応 | ◯ |
コムテックのZDR035にも、フロントカメラ·リアカメラともにSTARVIS技術搭載のソニー製CMOSセンサーを採用しており、高感度録画に対応しています。
HDR搭載で白飛びの心配もありません。
特徴としては、フロントカメラ・リヤカメラ共に最大対角が168°と超広角。
ただ、超広角なだけあって、解像度がパイオニアのVREC-DH300Dより少し劣ります。
夜間の走行は、STARVISとHDRが搭載されているので、車線やナンバープレートの読み取り、トンネル出口の白飛び対策には期待ができそうですね。
ZDR035の実際の走行動画がこちら。
解像度がパイオニアのVREC-DH300Dより少し劣るとはいえ、約200万画素ありますから綺麗に撮影が可能。
超広角なだけあって、交差点の全体を撮影できますから、夜間の出会い頭での事故対策にも役に立ちそうですね。
DRV-MR8500
価格(アマゾン) | 28,800円(2021年11月時点) |
取付タイプ | 一体型 |
本体サイズ | 本体:89.6. mm × 54.8 mm × 38.7 mm (幅 × 高さ × 奥行) リアカメラ:40.3 mm × 36.4 mm × 32.7 mm (幅 × 高さ × 奥行) |
画素数(録画モード) | 本体:2560 × 1440P リアカメラ:共通 |
画角 | 本体:水平112°垂直65°対角131° リアカメラ:共通 |
STARVIS対応 | ◯ |
ケンウッドのDRV-8500にも、フロントカメラ·リアカメラともにSTARVIS技術搭載のソニー製CMOSセンサーを採用しており、高感度録画に対応しています。
特徴としては、業界トップクラスの解像度。
WQHD録画対応で、BSデジタル放送で知られるフルハイビジョンの約1.8倍の高解像度で記録するWQHD(2560×1440)を搭載。
クルマのナンバープレートから車線まで、細かな部分までしっかり記録できます。
リヤカメラにはなんとAIセンシング機能が搭載されており、後方からの急接近車やあおり運転車をリアカメラのAIセンシング機能が自動で検知。
ドライバーに知らせるとともに自動で録画を開始します。
ドライブ中に危険運転車を確認できるので、未然の事故防止につながります。

最大対角は、131°とそこまで広角ではありませんが、解像度が非常に高いので、ぼんやりしたナンバープレートの文字もWQHDでしっかりと再現。
ハイエンドのドライブレコーダーの新基準画質、STARVIS搭載と、昼夜問わない画質を保証してくれます。
詳しくは下記のページをご覧下さい。
まとめ
夜間が明るく撮影できるSTARVIS対応のドライブレコーダーの中でも、最も明るく撮影できるおすすめの製品を3機種ご紹介しました。
ドラレコの夜間の撮影能力は非常に重要です。
道路の端を通行する自転車や歩行者、動物などの急な進路変更や飛び出しを回避する為の急ブレーキや急ハンドルにより、事故に至ったようなケースを考えた場合には、その原因が明確に把握出来れば過失割合が下がる可能性もあります。
ドライブレコーダーの画質でポイントとなるのは、大まかに「解像度」「露出」「画角」、そして「センサーの品質」の4つとなります。
ドラレコは事故の証拠能力を期待して設置されることがメインのなので、被写体がぼやけず、シャープに映し出されることが求められますので、「解像度」「画角」「センサーの品質」をしっかり把握して選ぶようにしましょう。
事故が起こってから「もっと良いドライブレコーダーをつけておけば良かった…」とならないように、品質の高いドライブレコーダーを事前に選んで対策しておきましょう。
ドライブレコーダーは安心してカーライフを過ごすための必須アイテムです。
今回は以上となります。
「夜間に比較的強く、360度撮影可能なドライブレコーダーも検討したい」という人は以下の記事も参考にしてみて下さいね。
ドライブレコーダーの中でも夜間にも強く・映像が白飛びしない、ドライブレコーダーのおすすめが知りたい。