- ウォッシャー液のおすすめ
- ウォッシャー液の選び方
- ウォッシャー液の注意点(代用できるか)
- ウォッシャー液の入れ方
フロントガラスの汚れを落としたい時に使われるウォッシャー液。
しかし汚れを落とすだけなら、どれを使っても同じと思っていませんか?
車検の点検項目にも指定されている「車のウォッシャー機能」は、ワイパーラバーの状態だけでなくウォッシャー液の状態によっても性能が左右されます。
「水道水だけ入れおいたら良いじゃん!」なんてのは言語道断。
品質の良いウォッシャー液を使えば、フロントガラスの汚れをしっかり除去し、快適な視界を確保できます。
ただ世の中には数多くのウォッシャー液が販売されており、「撥水効果もある」「超純水を使用」「油膜取り配合」など、選び方に迷われる人が多いです。
そこでこの記事では、ウォッシャー液のおすすめ・選び方・注意点などについて解説します。
「車のメンテナンスを自分でしたい!」という人は、以下もご覧ください。
1:ウォッシャー液のおすすめ
※まずおすすめのウォッシャー液については以下です。
おすすめ1:ゼロウォッシャー(超純水クリア)
メーカー | シュアラスター |
液性 | 弱アルカリ性 |
成分 | 超純水、メタノール、特殊気化性洗浄剤 |
使用方法 | 原液のみで使用 |
凍結温度 | -30℃ |
内容量 | 2L |
参考価格(Amazon) | 614円 |
シュアラスターから発売されている「ゼロウォッシャー超純水クリアタイプ」は、不純物を除去した超純水を使用しています。
そのためワイパーゴムやボディ塗装面に優しく、「液あと」を残しません。
超純水がベースになっていることから、水道水などに含まれるカルキやカルシウムが限りなく除去されていること、撥水ウォッシャー液に含まれる撥水剤がないことで、使用後のシミ跡のリスクを回避できます。
おすすめ2:油膜取りウォッシャー
メーカー | イチネンケミカルズ |
液性 | 弱アルカリ性 |
成分 | 非イオン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤 メタノール 防錆剤 アルカリ助剤 |
使用方法 | 原液でも使用可 |
寒冷地対応 | -12℃ |
内容量 | 2.5L |
参考価格(Amazon) | 637円 |
イチネンケミカルズから販売されている「油膜取りウォッシャー」は、洗浄成分が多めに配合されているので、しっかりと油膜を除去できます。
「油膜取り」と銘打つだけに、フロントがギラついたときにこれを使うとかなりすっきりします。
昔から多くのドライバーから支持されているシンプルなウォッシャー液です。
おすすめ3:寒冷地用油膜取りスーパーウォッシャー
メーカー | 古河薬品 |
液性 | 弱アルカリ性 |
成分 | 非イオン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤 メタノール 防錆剤 |
使用方法 | 原液でも使用可 |
寒冷地対応 | -40℃ |
内容量 | 5L |
参考価格(Amazon) | 1703円 |
古河薬品工業から販売されている「寒冷地用油膜取りスーパーウォッシャー」は、冬期の寒冷地用として開発されたウォッシャー液。
原液で使用すると-40℃まで凍結しません。
日本全国ほとんどの地域に対応します。
おすすめ4:虫取りスーパーウォッシャー
メーカー | 古河薬品 |
液性 | 弱アルカリ性 |
成分 | 非イオン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤 メタノール 防錆剤 湿潤浸透剤 |
使用方法 | 原液でも使用可 |
寒冷地対応 | -20℃ |
内容量 | 2L |
参考価格(Amazon) | 482円 |
古河薬品工業から販売されている「虫取りスーパーウォッシャー」は、フロントガラスに付着した虫汚れや鳥のフンを湿潤浸透剤が強力に除去します。
夏といえばガラスに付く虫に悩まされるところですが、虫取りスーパーウォッシャーを使えば虫とそれに起因する油汚れをかなり落とせます。
夜の油膜ギラギラ問題や突然の鳥フン爆撃に悩まされた経験のある人なら、1度は使って欲しいウォッシャー液です。
おすすめ5:オールシーズンガラコウォッシャー
メーカー | ソフト99 |
液性 | – |
成分 | 非イオン系界面活性剤 シリコーン メタノール 精製水 |
使用方法 | 原液でも使用可 |
寒冷地対応 | -40℃ |
内容量 | 2L |
参考価格(Amazon) | 746円 |
ソフト99から発売されている「オールシーズンガラコウォッシャー」は、ロングセラーのガラコウォッシャーを不凍温度-40℃まで対応させた撥水ウォッシャー液です。
撥水タイプのため、ウォッシャーを使用すればフロントガラスに撥水コーティングができ、雪・霜の固着防止にも役に立ちます。
また、水で3倍に希釈しても洗浄・撥水効果は変わらず使えるのも経済的です。
2:ウオッシャー液の選び方
「性能」で選ぶ(撥水力・油膜除去etc)
市販されているウォッシャー液は、ザックリ4つの性能に分けられます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
超純水タイプ | ボディに優しい | 洗浄力が弱い |
油膜取りタイプ | 洗浄力が強い 防錆剤が配合 | シミになりやすい |
虫取りタイプ | 洗浄力が非常に強い 防錆剤が配合 | 非常にシミになりやすい 市販であまりない |
撥水タイプ | 撥水コーティングできる | シミになりやすい 油膜になりやすい |
選ぶポイントとしては、自分が必要としているタイプを選ぶことです。
例えば、ブラックのコーティング施工車で青空駐車の場合、デメリットとしてシミになりやすい「油膜取りタイプ」「虫取りタイプ」は避けるのが良いでしょう。
しかし、地方に住んでいて夏の夜にフロントガラスに付着する虫が多い人は、ある程度の洗浄力が求められます。
洗車をこまめにされている人であれば、ウォッシャー液に洗浄力を求める必要もないので、ボディに優しい「超純水タイプ」で良いです。
このように「自分が住んでいる場所・ボディの状況・フロントガラスの状況」によって選ぶと分かりやすいでしょう。
また、成分に「防錆剤」がハッキリと表記されているウォッシャー液は「ウォッシャー液自体が腐らない」「配管内や噴射ノズルの防錆効果」にも期待ができます。
迷われる人は「防錆剤の有無」で選ぶのも良いです。
「凍結温度」で選ぶ
ウォッシャー液は、製品によって対応している外気温の設定が違います。
ウォッシャー液が凍結すると、ウォッシャータンクやホース、そしてノズルが詰まり、緊急時に使えなくなってしまうため必ず確認するようにしましょう。
真冬の最低気温が-10℃を下回ることもある東北や北海道では、凍結温度が-30℃より下のものを選ぶと良いです。
より厳しい寒さに対応したいなら、-60℃まで凍らないものも視野に入れましょう。
「液跡の残りにくさ」で選ぶ
塗装面を気にするなら「超純水タイプ」をおすすめします。
ボディの水洗いが終わって拭き上げまでに、表面が乾いた事ありませんか?
水道水には不純物(カルキ、ミネラルなど)があるので、乾いた時にどうしてもシミになってしまいます。
それに対して、超純水のウォッシャー液は不純物が入ってないので、シミにならないわけですね。
超純水タイプに「気化性洗浄成分」が入っているウォッシャー液だと、汚れを落としやすく、揮発性も良いのですぐ乾きます。
「ボディをキレイに保ちたい!」という人にはベストです。
3:ウォッシャー液の注意点
水道水のみの使用はNG
ウォッシャー液の代わりに水道水を使うとNGな理由は以下の通りです。
- タンク内に濁りや汚れが発生する
- 噴射ノズルが水道水の成分で詰まる原因になる
- 寒冷地では冬場に凍結する可能性がある
応急処置として水道水で代用する手段を選ぶ人もいますが、結論として水道水を入れたからといっていきなり使えなくなったり壊れたりすることはありません。
しかしウォッシャー液には、メタノールと界面活性剤に防腐剤が含まれているため、タンク内の凍結や腐敗の発生を極めて低くしています。
逆を返せば、水道水は凍結や腐敗する可能性がウォッシャー液よりも高いとも言えます。
意外と自作はできるがおすすめしない
よくあるのがタンクに水を満たし、食器用洗剤を数滴たらせば作る方法です。
しかし水と洗剤の分量を間違えると泡が出すぎるケースなどもあるほか、液の粘度が変わります。
やはり、配管やモーターに負荷かけてしまう可能性があるのでおすすめはしません。
温度に合わせた希釈
希釈するタイプのウォッシャー液には、外気温に合った希釈方法があるので注意です。
自分の住んでいる地域や、仕事で向かう地域の最低気温を基準に選びましょう。
ウォッシャー液を抜くのは大変
ウォッシャー液を抜くのは時間がかかりますので、入れ間違いには注意しましょう。
もし間違えてしまったら以下の3つの方法で抜く必要があります。
「ウォッシャー液を出し切る」方法は、もし満タンだとかなり時間がかかりますし、連続でモーターを通電させると故障の原因になります。
「ウォッシャータンクを外す」方法は、外せればキレイに抜き取れますが、タンクがフロントバンパー内にあるので取り外しが難しいです。
「サイフォンの原理で抜き取る」方法は、誰でも簡単にできる方法ですが、キレイに抜き切ることができないので、上記2点の方法が難しければ実践してみても良いでしょう(サイフォンの原理についてはこちら)。
このように、ウォッシャ液ーを入れ間違えてしまうとかなり面倒です。
入れる前に「このウォッシャー液で間違いないのか」しっかり確認してから入れるようにしましょう。
4:ウォッシャー液の入れ方
ステップ1:準備するものを確認
- ウォッシャー液
- メモリ付きのオイルジョッキ(希釈する際に使用)
原液タイプは、そのまま使用するウォッシャー液です。
水で薄めてしまうと洗浄成分が落ちてしまうので、メーカーの指示通りそのまま使用しましょう。
ウォッシャー液を入れる際は、メモリ付きのオイルジョッキが入れやすいです。
ステップ2:ウォッシャータンクの位置を確認
ウォッシャータンクは基本的にエンジンルームにありますが、車種によって搭載位置が違います。
搭載位置は、取扱説明書に記載されていますので確認しましょう。
ステップ3:ウォッシャー液を希釈する
ウォッシャー液の希釈割合は、パッケージの裏側などに表記されています。
自分の住んでいる地域や、仕事で向かう地域の最低気温を基準に合わせましょう。
ステップ4:ウォッシャータンクのフタを取る
ウォッシャータンクのフタは、手で上に開けるだけです。
ステップ5:ウォッシャー液を入れる
オイルジョッキに入れたウォッシャー液をタンク内に入れていきます(多少こぼれてもOKです)。
入れる量は、タンク内にあるレベルゲージにて確認できます(ゲージがないタイプもある)。
ウォッシャー液を入れた後、レベルーゲージを挿し、液がレベルゲージ上部の切り欠きまで付着していればOKです。
(タンク上部に「FULL」と書いてあるタイプは、そこが満タンです)
最後にウォッシャーがちゃんと出るか、動作確認も忘れず行いましょう。
5:ウォッシャー液のよくある質問
Q:ウォッシャー液は混ぜても良いか?
混ぜてしまうと、商品の狙った効果が発揮できなくなる可能性があるのでおすすめしません。
Q:ウォッシャー液はどのくらいで減るのか?
使用頻度によって変わります。漏れなければ減りません。
Q:ウォッシャー液がないとどうなる?
ウォッシャー液なしでワイパーを使うと、細かなホコリなどでフロントガラスが傷つく可能性があります。また、車検に通りません。
Q;ウォッシャー液が詰まるとどうなる?
フロントガラスを洗浄できない場合は車検に通らなくなります。
Q:ウォッシャー液の寿命は?
明確な耐用年数はありません。
Q:リヤウォッシャーが出なくても車検は通る?
リヤウォッシャーに明確な基準はありませんので、車検には通ります。
Q:ウォッシャー液を入れても液が出ないのですが…
スイッチ操作してモーター音がするのであれば、ホースの破れ・ノズル破損などが考えられます。プロによる点検をおすすめします。
まとめ
ウォッシャー液の選び方 | ・「撥水・洗浄力」で選ぶ ・「凍結温度」で選ぶ ・「液跡の残りにくさ」で選ぶ |
ウォッシャー液の注意点 | ・水道水のみの使用はNG ・自作はおすすめしない ・温度に合わせて希釈できるか確認 ・ウォッシャー液の入れ間違いに注意 |
ウォッシャー液の入れ方 | 1:本剤とオイルジョッキと水を用意 2:取説でタンクの位置を確認 3:ウォッシャー液を希釈 4:ウォッシャータンクのフタを取る 5:ウォッシャー液を入れる(多少こぼれてもOK) |
↓筆者おすすめのウォッシャー液は、以下の通りです。