- Beats Studio Budsの音質って悪い?
- Beats Studio Budsの評価や口コミってどう?
- 他のイヤホンと比べてどう?
このような疑問にお答えします。
2021年8月11日にBeats Studio Budsが日本で発売されました。ノイズキャンセリングや空間オーディオといった機能を兼ね備えているのにも関わらず価格が17800円(税込)とお求めやすい価格であることから発売前から大きな話題となりましたよね。
人気ガジェット系YouTuberからも「これは期待できる!」といった動画が多く配信されていました。
とはいえですね、超優等生ワイヤレスイヤホンであるAir Podsと安価なワイヤレスイヤホンの間の17800円という価格設定であるこの商品って、「実際どうなん?」ていう人結構いるんじゃないかなぁと思います。この記事を書いている筆者も実際そうでした。
ワイヤレスイヤホンを新調✨
— しー@メカニック×ブロガー (@c_mechalog) September 15, 2021
少し前に発売されて話題になったbeats studio buds。
酷評が多くて心配でしたが、
めっちゃ快適🙆♀️
Air Pods Proまでの性能は求めない人、安価なワイヤレスイヤホンからの乗り換えの人には十分すぎるスペックでした😊
beatsの特有のドンシャリ感は強め♪ pic.twitter.com/hjsUuoQFxU
というわけで勢いで買っちゃいました。
購入前は「意外と酷評が多いなぁ」とかなり迷ったんですが、Air Pods Proを買う余裕もない。とはいえApple製品との連携も欲しい。ワイヤレスが良い。ノイズキャンセリングも欲しい。ってなるとBeats Studio Budsしかありませんでした。
この記事では、Beats Studio Budsのレビューをします。他の人の評価や口コミなどもまとめていきます。
「Beats Studio Buds」 は、2019年に発売した 「Powerbeats Pro」 につづく完全ワイヤレスイヤホン第2弾。アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応したほか、Appleの 「探す」 やAndroidの 「端末を探す」 に対応した初のBeats製品となっています。
性能や音質、実際の使用感について包み隠さず評価していきますので、Beats Studio Budsが気になっていた方は、ぜひ購入の参考にしていただければ幸いです。
【音質悪い?】Beats Studio Budsの評価、口コミ、レビューまとめ
もくじ
Beats Studio Buds【結論:十分過ぎる】
さっそく結論いうと十分過ぎるスペックです。これは実際に使ってみると本当にわかります。
Air Pods Proと比較しすぎて「微妙」っていう意見多いですけど、別にイヤホンマニアでもない自分みたいな人間には十分すぎますね。
スペック
同封物 | 本体充電用のUSB-C to USB-Cケーブル 交換用イヤーチップ3種類 取扱説明書 ステッカー Apple Musicのトライアルオファー |
ペアリング方法の説明書もしっかり同封されているので安心ですね。Apple製品よりも先にAndroidとのペアリング方法が記載されていることから、Android製品との連携もしっかりアピールされていることが分かります。
なお、Apple Musicのトライアルオファーは新規加入者向け。無料体験期間は異なる可能性はありますが、試しにすでに加入しているわたしがQRコードを読み取ってみたところ、4ヶ月の無料トライアルと表示されました。体験期間はユーザーによって異なるかもしれないですね。普通に加入すれば確か3ヶ月だったはずです。
では、まず初めにBeats Studio Budsがどんなイヤホンなのかご紹介。
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)が継続的に不要な周囲の音を遮断
- 外部音取り込みモードに切り替え可能
- イヤーバッドは最大8時間の再生が可能
- ポケットサイズの充電ケースを使用すると合計で最大24時間再生
- Appleの 「探す」 やAndroidの 「端末を探す」 に対応
- Apple Musicの空間オーディオ対応
- ワンタッチでシンプルにペアリング可能
- IPX4等級の耐汗耐水性能を備えている(防水機能搭載)
細かく書くともっとありますが、主なポイントは上記の通りですね。
注目すべきは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)と空間オーディオ対応している点ですね。これまでこれらの機能に対応していたイヤホンはAirPods Proなどの30,000円近くするイヤホンだけでした。これが17,800円で体感できるところに注目が集まったんですよね。
アクティブノイズキャンセリングの仕組みとしては、Beats Studio Budsがマイクを用いて周囲のノイズを検知し、その音を打ち消すアンチノイズを出力することで、不要な音が聞こえづらくなるというもの。
空間オーディオは、立体的に音楽が視聴できる機能。Apple Musicでは2021年6月から提供が開始された機能で、音の位置がより立体的に感じられるため、これまでの通常楽曲からさらにワンランク上のリスニング体験を味わえます。まだまだ楽曲数は少ないですが、これから徐々に対応楽曲が増えていくでしょう。
ちなみにハイレゾロスレスオーディオやロスレスオーディオについてはAirPodsと同様にBeats Studio Budsも対応していませんのでご注意を。
この2つの機能は、鬼集中して何かに打ち込みたい時なんかにはめちゃくちゃ重宝します。それこそわたしのようなブロガーさんにはもってこいですよ。
デザイン、サイズ感、重量
Beats Studio Buds」はカナル型を採用した完全ワイヤレスイヤホン。
Powerbeats ProにあったイヤーフックやAirPodsシリーズにあるステム(うどんのヤツ)などは存在せず、丸みを帯びたシンプルなデザインをしているのが特徴。イヤーピースの中央にはbマークがプリントされており、デザインにワンポイントがあります。曲線の美しさはbeatsらしい感じ。
素材はツルツルとしたプラスチック素材。Air Podsとほぼ同じ感触ですが、同じプラスチックではあるものの、触り心地はスルスル感とサラサラ感といった感じ。決して滑って落ちやすいといったことはありませんでした。
バッテリーケースのサイズ感はこちらの通り。
高さ | 25.5mm |
---|---|
長さ | 72.0mm |
幅 | 51.0mm |
重量 | 58g |
以前わたしが愛用していたanker soundcore liberty air 2と比較してみます。
バッテリーケースは少し大きめですが、イヤホンのサイズはかなり小さめで、人差し指の第一関節くらいしかないです。イメージとしては、Air Podsなどのステム(うどんのヤツ)部分を除いたくらいと考えて良いかと。重量は片耳5gと超軽量です。
イヤホンは小さめなのと、素材がツルツルとしたプラスチック素材なので、バッテリーケースから取り出す際は注意してくださいね。
Air Pods Proとの比較
価格差はあれど、機能面ではApple製品の中でも似ているAir Pods Proとの比較をしていきます。
beats studio Pro | Air Pods Pro | |
価格(税込) | 17,800円 | 30,580円 |
イヤホンサイズ | 高さ:15.0mm 長さ:20.5mm 幅:18.5mm | 高さ:30.9mm 長さ:24.0mm 幅:21.8mm |
イヤホン重量 | 片耳5.0g | 片耳5.5g |
カラーバリエーション | レッド ブラック ホワイト | ホワイト |
ワイヤレス充電 | × | ◯ |
充電持ち時間 (ノイズキャンセリング使用) | 約5時間 | 約4~5時間 |
充電持ち時間 (ノイズキャンセリング無効) | 約8時間 | 約5時間 |
充電持ち時間 (ノイズキャンセリング無効で ケースでの充電を含めた場合) | 約24時間 | 24時間以上 |
充電持ち時間 (ノイズキャンセリング使用で ケースでの充電を含めた場合) | 約15時間 | 24時間以上 |
空間オーディオ | △ (ヘッドトラッキングには非対応) | ◯ |
デバイスの自動切り替え | × | ◯ |
装着検知 | × | ◯ |
充電端子 | USB-C | Lightning |
表を見てもらったら分かる通り、総合的に見たらAir Pods Proが優秀です。ワイヤレス充電、充電時間の長さなどさすがの優等生ぶり。
ただ、機能面で見てみるとそこまで大きな差があるとは思えません。12000円の差額分の価値を感じれますでしょうか。そこまで音質を求めない人、クラシックなどをじっくり聴いて楽しみたい人でもない限り、機能面だけ見てみればコスパが良いBeats Studio Budsの方が優れていると感じる人も多いはず。
では他にはどの辺に差を感じれるのか。
わたしが気になったところをお伝えしていきます。
Beats Studio Budsのデメリット
まずわたしが感じたデメリットを紹介します。こちらの通り。
- ツルツルした素材
- 音がブツブツ切れる
- 外部取り込みは微妙
こんな感じ。
順番に解説します。
ツルツルした素材
Beats Studio budsはマジで持ちにく過ぎる。あれは絶対落とす。なんも思わんかったんかな。
— Ktmy (@Ktmy71276317) August 17, 2021
Beats Studio Budsはコンパクトで見た目がとてもかっこいいのですが、サイズが小さくツルツルしているため落としやすさを感じました。
Air Pods Proやanker soundcore liberty air 2のようにステム部分(うどんのヤツ)がない分、軽量かつコンパクトなので少々の動きでは耳から外れる心配はありません。
ただ、ケースから取り出す時や外す時などは注意が必要です。
取り出す時は、掴みやすいような設計になっていますが、手の状態(乾燥しているなど)によったら使いずらさを感じました。
音がブツブツ切れる
Beats Studio Buds の初期不良なのか、俺のiPhone8が原因なのか分からんが左のイヤホンだけ人混みや電波悪い所に居るとやたら途切れる。
— Shin Y (@0204sss1) June 30, 2021
Beats Studio3はそんな事無かったんだけどな〜🥲
これはわたしのiPhone XRが悪いのか、初期不良なのか分かりませんが、電波干渉が多い場面(人混み)などで音がブツブツ切れることが多いですね。
anker soundcore liberty air 2を使っていた時はそうでもなかったんですけどねー。Beats Studio Budsは電波干渉に弱いのでしょうか。
これに関しては、Apple公式サイトに「ワイヤレスヘッドフォンの音が途切れたり歪んだりする場合」というページに対処法がアナウンスされています。
とくにストリーミングしているときに多いみたいです。
ちなみにわたしは、自宅のデスク、たまに外出先、みたいな感じで使っていますが、頻繁にブツブツ切れるわけではないです。ただ電子レンジや冷蔵庫などがあるキッチンの近くで使っているとこの症状が出ます。
外部取り込みは微妙
1ヶ月前にBeats Studio Budsを買って、ノイキャンや外部取込みはまぁこんなものかと。
— SG46(2021/6/20より育成開始) (@46gamix) September 19, 2021
でも音が自分的に少し気に入らなくて、ギター音が強調されすぎでドラム音が乾いた様な軽い感じ。スネアが特に。
で、昨日iPhone設定の♫でイコライザーをクラシックにしたら聴きやすくなったがね! pic.twitter.com/V9IZ4RZJrT
これは微妙でしたね。
Beats Studio BudsとAirPods Proは、どちらも 「ANC (アクティブノイズキャンセリング)」 と 「外部音取り込みモード」 の2つのリスニングモードが利用できます。「外部音取り込みモード」 はイヤホンの外にあるマイクを使って外の音を取り込み、イヤホン装着時でも外の音が聞こえるようにするモード。
わたしは音楽を聴きつつ、子供たちの声も聞き取れるようにこのモードには少し期待していました。ブログを書きながら音楽聴いている時に「パパー」って呼ばれるような場面などに使えるかなーと。
ただこれは不自然でしたね。外の音は聞こえるようになりますが高音が強めに聞こえるようになるだけで、バランス良く外の音を取り込めると言うわけではありませんでした。
このモードを重視されるのであれば、Air Pods Proの方を購入するべきかもしれませんね。
Beats Studio Budsのメリット
ここからはメリットをお伝えします。メリットはたくさんありますよー。こちらの通り。
- 音質は良い
- ペアリングが早い
- 物理ボタンが良い
- 「探す」アプリへの対応
こんな感じ。
順番に解説します。
音質は良い
beats studio budsの音質に関して「高音、中音、伸びがない」などなど、不評みたいですけど、クラシックを聞くわけでもない、自分みたいなメロコアキッズには十分すぎるクオリティよ🥰 pic.twitter.com/jcEcrhyUNS
— しー@メカニック×ブロガー (@c_mechalog) September 15, 2021
音質は普通に良いです。
わたしの場合は、メロコア、ラウド系、スクリーモ系の低音ハードめな曲を聞くことが多いのと、たまにヒップホップ、J-POPみたいな感じです。
音は全体的にクリアで、音の輪郭がハッキリとしています。パリッとした音を楽しめます。たくさんの音が交錯する楽曲でもひとつひとつの音がしっかりと聞こえてきて、どの音も埋もれてしまうことがないかなと。
1つ1つの音がクリアに聞こえますし、beats伝統の低音重視の強さもBeats Studio Budsで楽しむことができます。かなりざっくり言うと、低音と高音が強めなイヤホンだと言えます。
いわゆるドンシャリサウンドですね。
フラットでバランスの良いサウンドを好まれる人にはデメリットかもしれませんが、低音と高音が強調されるbeatsサウンドを体感したい人にはもってこいの商品だと思いました。
気になる空間オーディオですが、試しに髭男の「アポトーシス」を聴いてみましたが、音が左、後ろ、右などあらゆる方向から自分を包むかのように聞こえてきて、まるでライブ会場にいるかのような臨場感が感じられました。
これまでこの空間オーディに対応しているイヤホンはAirpods ProやPowerBeats Proなど3万円近いものがほとんどでしたが、これが17,800円で体感できるのは感動ものです。
ペアリングが早い
Beats Studio BudsがApple純正相当品だと実感できるポイントが、ペアリングの円滑さ。
ケースを開くだけでiPhone上に接続画面が表示され、すぐに接続できてしまいました。
ちなみにペアリングはケース内側のボタンを長押しするとリセットできます。人に貸すときなど、再度ペアリングが必要なときは、こちらで初期化するようにしましょう。
音量やリスニングモードなどの変更はコントロールセンターですぐに変更できるのも良いですね。この辺はAir Pods Proと変わりません。
Android向けにはBeatsアプリが用意されており、こちらでも同様の設定が可能です。
beats studio buds届いた。
— marumomix (@marumomix) September 20, 2021
接続一瞬で終わるし、楽やな。
上を見たらキリないけど、自分には充分過ぎる。
良い商品に出会えたな🎧
物理ボタンが良い
装着感も良いBeats Studio Budsなのですが、地味に使いやすのが物理ボタンです。
ワイヤレスイヤホンの操作って「1回タップしたら〇〇」「2回タップしたら▲▲」みたいな操作方法がメジャーなんですが、これってその時の手の状態やタップする間隔によったら操作できない時があってあまり好きじゃないいんですよね。過去にanker soundcore liberty air 2を使っていた時も煩わしかったです。
beats studio budsは、イヤホン外面に物理ボタンがあり、グッと押し込むことで各種操作ができるようになっています。少し反応の遅いタッチ操作に比べ、物理ボタンは反応性が高く誤操作も減るので、使い勝手はかなり良いですよ。
ほんとシンプルで直感的に操作ができるんです。
ちなみに操作方法はこんな感じ。
1回押し | 音楽の再生/停止 通話に応答/通話終了 |
---|---|
2回押し | 曲送り |
3回押し | 曲戻し |
長押し | リスニングモード切り替え もしくは Siriを起動 |
音量調節はiPhone側でしかできませんので注意です。
「探す」アプリへの対応
Beats Studio Budsは、Appleの 「探す」 とAndroidの 「端末を探す」 の両方に対応した初めてのBeatsイヤホン。
ワイヤレスイヤホンはそのコンパクトさと手軽さの反面、失くしやすいですよね。部屋の中でも無くすぐらいですかね。
万が一イヤホンをどこかに落としてしまったとしても、最後に通信した場所が表示されるため、あまり時間が経っていなければ無事に回収することもできます。
「部屋の中にあるはずなのに、どこを探しても見つからない!」。そんなときには、イヤホンからビープ音を鳴らして音を頼りにイヤホンを探すことができます。地味な機能ではあるが、これが使えるかそうでないかは安心感が違います。
イヤホンつけたまま寝てしまっても安心ですね。
こんな人は買うべき!
AirPods Proによく似た性能を持ちながらもコスパの高さが話題となったBeats Studio Budsを実際に使用した結果は、気になるところもあるものの、総合的には大変満足しています。
とくにこんな人にはオススメです。
- iPhoneユーザー
→ペアリングがラクで操作しやすい - ノリの良い迫力サウンドを楽しみたい
→beats伝統のドンシャリサウンド - イヤホンの操作性も重視したい
→物理ボタンがシンプルで直感的 - Air Pods Proほどの性能はいらない
→ほぼ同スペックで価格差12,000円
とはいえワイヤレスイヤホン戦国時代のご時世、安価で高性能のフルワイヤレスがたくさん出ている中、Beatsの立ち位置は正直中途半端に感じる人も多いかもしれません。音質面をかなり重視されている人は購入は考えた方が良いかもです。
ただ、筆者のようにカジュアルに使う分には十分過ぎる性能と機能性。
パンチのある重低音と高いデザイン性、そしてワイヤレス充電のこだわりがないのであれば、お値段以上の価値は間違いなくある商品です。
アマゾンのレビューなどは酷評が多いですが、鵜呑みにしないほうが良いです。Air Pods Proと比較すると確かに微妙なので。
安価なイヤホンからの乗り換えを考えている人には自信を持っておすすめできるワイヤレスイヤホンになっています。
今回は以上となります。