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【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】

新型アウトバック北米モデルについて知りたい。

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【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】

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この記事では自動車整備士10年目。スバル歴12年目の私が、新型アウトバック(北米モデル)がどのように進化したのか、徹底解説します。

【シャシー編】新型アウトバック北米モデル

【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】
出典:海外自動車試乗レポート
開発の狙い

スバルの共通思想である「安心と愉しさ」について、旗艦車種に相応しいクルマづくりを目指し、ユーザーの期待を超えるという、挑戦的な開発目標を掲げ、スバルグローバルプラットフォームの進化、各種軽量化技術を織り込んでいます。

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この記事では、現行車との比較という切り口で、織り込まれた技術を紹介します。

サスペンション

アウトバックには、従来レガシィの「キビキビとした走りの良さ」を取り込んでいます。

スバルグローバルプラットフォームの走りの根底を支えるサスペンション技術により、操舵安定性や静寂性、安定感などを実現し、走りの愉しさを生み出しています。

フロントサスペンション

現行車に対して行われた技術はこちらの通り。

  • 荷重軸制御コイル
  • ダンパー特性の変更

また、軽量化については、バネ下質量低減によるタイヤの路面追従性が高まっており、乗り心地向上が図られています。(▲2.8kg)

荷重軸制御コイルスプリング

コイルスプリング上部とベアリングの接触面を均一化することで、ベアリングのフリクション低減を行い、操舵力の向上させています。

ダンパー特性

低フリクションロッドガイドの採用などによって、ロッドとピストンの間の圧縮方向の摩擦抵抗を低減し、減衰力のチューニングを実施。

特に路面の細かい凹凸のあることを感じさせない、より快適なフィーリングのダンパー特性を実現。

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ダンパー特性に関して、現行車の場合はサスペンションの圧縮に勢いがあり、跳ねるように感じていましたが、

新型アウトバックのダンパーは、サスペンションが収縮するにつれて減衰力を高める設定となっており、粘りのあるフィーリングになっています。

その他のフロントサスペンションの変更はこちらの通り。

ねらい内容
ハンドリング時の正確性と応答性の向上クロスメンバーとロアーアームの間にK型ブレースを追加。横曲げ剛性の向上で、ハンドリング時のアームからの入力によるクロスメンバーのたわみを抑制
車両ロールのぐらつき感の抑制スタビライザー径の拡大(φ21→φ24)によって、ロール方向のぐらつきを抑制
乗り心地の向上高剛性サスペンションクロスメンバーの採用により、車両応答性を高めつつ、タイヤやエンジンからの振動伝達を遮断。
フロントアームのボールジョイントのフリクションを半減し、路面の細かな振動を低減。
軽量化アルミロアーアームによる軽量化

リヤサスペンション

現行車に対して行われた技術はこちらの通り。

  • 非連成サブフレームブッシュ
  • リヤスタビライザー車体連結
  • 入力分離式マウント

また、軽量化については、▲6.4kgに成功しています。

非連成サブフレームブッシュ

サブフレームブッシュの弾性中心を車両のロールセンターに合わせることで、柔らかいブッシュで高い剛性を確保できており、振動遮断との両立を図っています。

リヤスタビライザー車体連結

タイヤからの入力に対して、リヤスタビライザーが車体に締結されていることで車体の慣性力を活用して車体振動を抑えています。

入力分離式マウント

新型アウトバックでは、コイル入力分離構造を採用し、振動騒音性能とハンドリング安定性を両立させています。

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入力分離式マウントを簡単に言うと、路面からの振動騒音を車体のあらゆる方向に逃がすことができるマウントのことです。

その他のリヤサスペンションの変更はこちらの通り。

ねらい内容
振動騒音性能とハンドリング安定性の両立スタビライザーを車体に直接マウント
ハンドリング時の正確性と応答性の向上リヤサブフレームの構造変更により、リヤサスペンションの剛性向上
ハンドリング応答性の向上リンク配置、長さ、形状変更
軽量化による燃費向上ハウジング材料をアルミに変更。約▲4.8kgの軽量化。
軽量化中空スタビライザー(φ16→φ18)採用により、バネ定数を約1.6倍にアップしながら約▲460gの軽量化
乗り心地の向上アームリヤのボールジョイントのフリクションを役20%低減。路面の細かな振動を低減。

ステアリング

【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】|ステアリング
出典:Creative Trend

電動パワーステアリング

VGR(Variable Gear Ratio)を採用。
ステアリング回転角によって変化するギヤ比によってレスポンスの良いハンドリングを実現すると同時に、低速時の取り回し性と高速走行時の車両安定性を両立しています。

ステアリングコラム

現行車に対して、コラプスストロークを拡大し、衝突時の乗員保護性能の向上と、チルトテレスコピックの調整量を約30%アップ。

ドライバーの体格によらない自然な運転姿勢を実現しています。

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低速時の取り回しですが、
VGR(Variable Gear Ratio)の採用により、ステアリング回転角が大きくなった時にクイックなレシオとなることで、ステアリングを持ち替えることなく走れます。

要は、現行車よりクイックでハンドルを持ち替える回数が少なくなっているということです。

ハンドル

最上級グレードのTouring(ツーリング)には高触感レザーとヒーターを標準設定しています。

タイヤ&ホイール

タイヤサイズとホイールをグレードごとにまとめました。

タイヤ

タイヤはヨコハマタイヤの「AVID GT(エイビッドGT)」。

北米市場で販売されている乗用車用タイヤ「AVID」に、「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした横浜ゴムのグローバルタイヤブランド「BluEarth」の基盤設計や材料技術が投入されたタイヤです。

さらにサイドウォールを凹凸化することで空力性能を向上させています。

225/65R17
(オールシーズン)
  • Outback(ベースグレード)
  • Premium(プレミアム)
225/60R18
(オールシーズン)
  • Limited(リミテッド)
  • Touring(ツーリング)
  • Onyx Edition  XT
  • Limited XT
  • Touring XT
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サイズは現行車と同じですね。
ポイントは全グレード「オールシーズンタイヤ」なところ。

「AVID GT(エイビッドGT)」は、突然の降雪への対応も想定して開発されています。

タイヤサイドには「M+S(マッド+スノー)」が打刻されています。優れた走行性能と安全性能を実現しながら、低燃費性能も高めたそうです。

ホイール

新デザインのアルミホイールを採用。空力性能、高剛性、軽量化に配慮しながら、アウトバックに相応しい力強いスタイリッシュなデザインになっています。

18インチアルミ(ダークメタリック+切削光輝)
  • Limited(リミテッド)
  • Touring(ツーリング)
  • Limited XT
  • Touring XT
18インチアルミ(ダークメタリック)
  • Onyx Edition  XT
17インチ(ダークメタリック+切削光輝)
  • Outback(ベースグレード)
  • Premium(プレミアム)

ブレーキ

【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】|ブレーキ

現行車に対しての変更はこちらの通り。

ねらい内容
踏んだ瞬間に効くブレーキフィーリングフロントキャリパーのシリンダー剛性向上により、無効ストローク領域を低減。
ブースター特性の最適化と高ν材パッドの採用により効きを向上
常用域から緊急時まで不安を感じさせないブレーキ負圧低下時の助勢制御の導入により、緊急時の制動を確保。
メカニカル式負圧ポンプ採用により、高地冷態時でも安定した効きを確保。

これに加えて、ブレーキペダルレバー比を変更することでペダルストロークに対する車両減速度特性をリニアにし、ドライバーに安心感を与える設定になっています。

ブレーキペダルレバー部に中空構造を採用することで高剛性と軽量化の両立を図っています。

また、EPB(電動パーキングブレーキ)とABSセンサーを一体構造とすることで、300gの軽量化を実現しています。

VDC

全車に標準装備。クルマの挙動を常時チェックしABS(アンチロック制御)、TCS(エンジン制御、ブレーキLSD制御)、VDC(横滑り防止のためにエンジンとブレーキを制御)をフレキシブルに制御。

介入タイミングの最適化により高い安全性を確保する制御になっています。

万が一、ブレーキブースターが故障した場合や気圧の低い高地でブレーキブースターが十分にアシストできない場合のエマージェンシー機能として、VDCの加圧機能を使ってブレーキングを助勢する制御が追加されています。

AVH(Auto Vehicle Hold)の採用

【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】|AVH
出典:車選びドットコム

信号待ち、渋滞、坂道停車時の「ブレーキペダルを踏み続ける」というドライバーの負荷を軽減するため、ブレーキペダルから足を離しても停車保持ができる「AVH(Auto Vehicle Hold」を採用。

制御開始から10分、またはVDC異常時の場合は、電動パーキングブレーキを作動させることで安全性を考慮した設計になっています。

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他の車種でも積極的に採用されています。
信号待ち、渋滞で足を離したまま停車できるので足のストレスがなくなります。
使いだすと重宝しますよ!

仕様AVH(Auto Vehicle Hold)ヒルホールド機能ヒルスタートアシスト機能
保持領域VDC+電動パーキングブレーキ電動パーキングブレーキVDC
保持時間電動パーキングブレーキに移行することで制限なし制限なし約1〜2秒
保持路面全路面(ただし電動パーキングブレーキで停車できる勾配)登板路登板路

TPMS(空気圧モニタリングシステム)

【シャシー編】新型アウトバック北米モデル【現役社員が徹底解説】|TPMS

各ホイールに装着されたTPMSの送信機を特定し、自動でID登録を行うシステムを新たに採用。

現行車ではディーラーの専用ツールにて、TPMS送信機のID登録が必要でしたが、新型アウトバックは自動で認識するようになっています。

これによって、ユーザー自身でタイヤ交換などを行うときにTPMSの設定をいちいちディーラー行かなくてもよくなっています。

エンジンマウンティング

現行車のクレードル構造からサスペンションクロスメンバーへマウントする構造に変更し、現行車同等以上の振動・騒音性能を確保しながら軽量化を実現(現行車比▲3.7kg)。

またリヤマウントについては締結箇所を2箇所から4箇所へ変更することで、ブラケット共振を抑制し、CVTチェーン音やノイズを低減させています。

まとめ

【シャシー編】新型アウトバック北米モデルについての注目ポイントですが、

  • サスペンションの振動・騒音対策が強化
  • ハンドルがさらにクイックレシオに
  • 全グレードのタイヤが「オールシーズンタイヤ」へ
  • 停車時に便利なAVH(Auto Vehicle Hold)の採用

こんな感じ。

今まで培ってきたアウトバックの魅力に「高級感」と「利便性」、「アウトドア性能」を高めた今の時代にピッタリのアウトバックに仕上がっています。

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メカニック歴10年目|国家2級整備士|自動車検査員|愛車:SUBARU FORESTER(SK9)|スバリスト歴12年目|2020年6月ブログ&ツイッター&インスタ開設|ライティングスキルを磨くために日々奮闘中|車初心者や若手メカニックに聞かれる悩みなどにお答えします|スバル向けコンテンツに詳しい