【本音】スタッドレスタイヤの寿命は実際いつなのか【現役メカニックが解説】

スタッドレスタイヤの寿命は実際いつなのか

スタッドレスタイヤの寿命って実際のところいつぐらいなの?

積雪路を安全に走行するために開発されたスノータイヤの一種であるスタッドレスタイヤ。

冬はかなり気温が低くなるので、低温でも硬化しないように元から柔らかいゴム素材で作られています。

積雪路面や凍結路面を走行する場合、この柔らかいゴムのトレッド面がしっかりと雪や凍結した路面をグリップするために役立ち、耐久性に関しても年々向上しています。

しかし、乾いた路面や雨で濡れた路面、夏の温度の高い路面などには、この柔らかいゴムではグリップしませんし、さらに夏タイヤより耐久性は劣ってしまいます。

ゴム素材のタイヤは、季節や用途によって使い分けなければ寿命を縮めてしまいます。もちろん保管方法によっても寿命が左右されます。

しー

で、実際どれぐらいの寿命なの?」
「細かいことは良いからどれぐらいもつの?」
「何年使えるの?走行距離は?」

という質問は本当に多く聞かれます。

さっそく結論ですが、今まで数多くのお客様のクルマを点検してきた私の経験上では、年数だけで言うと4年ぐらいが寿命だと考えます。

ですが、使用環境によってかなり変わりますのであくまで目安として考えて下さい。

本記事のテーマ

【本音】スタッドレスタイヤの寿命は実際いつなのか【現役メカニックが解説】

スタッドレスタイヤの寿命は実際いつなのか

【本音】スタッドレスタイヤの寿命は実際いつなのか【現役メカニックが解説】

スタッドレスタイヤの寿命について多くの人は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに相談されると思います。

当然店側からしたらタイヤは大きな単価になりますから、快く相談にのってもらえますし、そして頻繁にスタッドレスタイヤを交換することをお勧めするでしょう。商売ですからね。

あとは、車が大好きな人に聞いてみるのもいいのですが、人によって言うことが違いますし、「とりあえずタイヤの溝だけ見てたらOK!」という人も過去にいました。あとは、「紫外線の劣化が問題だからタイヤの硬さを見ろ」という人もいます。

判断基準は人によってバラバラでしたし、何よりもタイヤに限らず、お金の浪費を嫌うタイプの人は「まだ大丈夫でしょ」的なことを言いたくて、逆に「分からないことは専門家に従う」的なタイプの人は、頻繁に変えているようです。

タイヤの寿命に関する考え方は人によってさまざまなのです。プロ同士でも意見が割れたりします。

なので、ここからはスタッドレスタイヤの実際の寿命を見極めるために必要な知識をご紹介します。

  • 製造年月日が4年過ぎていないか
  • スノープラットフォームの露出
  • ヒビ割れが多くなっていないか
  • 極端な片減りがないか
  • タイヤの硬度は適正なのか

こんな感じ。
順番に解説します。

※これらの項目のうち1つでもダメなら交換と考えて下さい。

製造年月日が4年過ぎていないか

スタッドレスタイヤの寿命は、一般的には3〜5年程度が目安とされています。間をとって4年と思っておいたらOKかなと。

ただし、注意して頂きたいのは購入してから4年ではなく、製造されてから4年だというところです。

製造年月日ってどこを見れば分かるの?

タイヤの製造年月日には、上記の画像のように見方があります。
タイヤの側面(サイドウォール)に刻印されています。

スタッドレスタイヤはゴム素材の製品になるため、使用していない時にも経年劣化が起こり硬化しまい、硬化したスタッドレスタイヤは低温時には更に硬くなり性能が落ちます。

購入する際は、店員さんに任せるのではなく、自分でもしっかり確認しましょう。

スノープラットフォームの露出

そもそもタイヤの残り溝に関しては、道路運送車両法(保安基準)に基準があります。

「道路運送車両に関する保安基準第89条」に乗用車であれば深さが1.6mm以上と定められています。

1.6mmを下まわるとスリップサインが露出します。スリップサインとはそのタイヤの「使用限界」を示すもの。

もし、この状態で走行を続けた場合、整備不良車と判断されて道路交通法違反となるので早急にタイヤ交換をしなくてはならない。もちろん車検も通りません。

このスリップサインはもちろんスタッドレスタイヤにもあるのですが…。

スタッドレスタイヤって高さが違うサインがもう1つあるけど?

スタッドレスタイヤの場合、もう1つ「使用限界」に関するサインがあります。

「スノープラットフォーム」と呼ばれるサインです。

このサインはスタッドレスタイヤとしての「使用限界」を示すもので、スタッドレスタイヤが50%摩耗した時点で露出します。

新品タイヤの溝は約10mm程ありますので、スタッドレスタイヤとしての性能を発揮できるのは5mmということになります。

ただ、スノープラットフォームが露出したからといって道路交通法違反にはなりません。あくまでスタッドレスタイヤの寿命を見分けるサインです。

よく耳にするタイヤのスリップサインは、「タイヤとしての使用限界」であり、スノープラットフォームはあくまでも「スタッドレスタイヤとしての使用限界」を示すものです。

紛らわしいですが、スノープラットフォームが露出しても、タイヤとしての機能は失われていないです。

ですが、「積雪路面や凍結路面を走行する性能は失われている」というわけです。

ヒビ割れが多くなっていないか

こちらの画像が非常に分かりやすいです。

これはスタッドレスタイヤに限らずノーマルタイヤにもいえることですが、タイヤにヒビ割れが発生したままで走行してしまうとタイヤが破裂してしまい、大事故につながる可能が出てきます。

特にバーストです。タイヤにひび割れがある状態で、高速道路などを長時間走行すると、タイヤの摩擦熱でタイヤ内の空気圧が上昇し、ヒビ割れを中心に一気にタイヤが破裂することがあります。

私の経験上、図にある【要注意】のような状態になるのは、5年目以降のスタッドレスで保管方法が悪いタイヤによく見られます。

やはりスタッドレスタイヤの寿命は4年と考えるのが得策です。

しー

恥ずかしながら私は過去に、6年目のスタッドレスタイヤでサイドウォールに深いヒビがある車でフル乗車し、冬の寒い日に高速道路上でバーストしたことがあります。周りの交通の迷惑にもなるのでサイドウォールのヒビ割れには十分注意しましょう。

極端な片減りがないか

スタッドレスタイヤに限ったことではないですが、タイヤの片減りも要注意です。

片減りによってタイヤを交換したという経験をした人もいるのではないでしょうか。

タイヤが片減りしてしまうと走行時の安定性などが損なわれてしまいます。

とくに多いのがミニバンタイプ。

全てのミニバンに該当する訳ではありませんが、ミニバンなどの大きな車は車体の重量があり、重心も高いため、コーナリングや車線変更時などに揺れやすく、その揺れがタイヤに大きな負担をかけてしまい、タイヤの方減りや摩耗などの原因となります。

タイヤの方減りは、フロントタイヤに起きやすく、タイヤにかかる遠心力は外側の方が大きくなります。そのため、フロントタイヤの外側が摩耗しやすいといえます。

また、曲がる方向が一方に偏っている場合、その逆側のタイヤが摩耗しやすいといえます。

なので、ふらつき防止と片減りの抑制が高い「ミニバン専用のスタッドレスタイヤ」を選ぶなどの工夫が必要です。

とはいえ、昔のミニバン専用スタッドレスタイヤは、重い車体を補うため、頑丈に設計し、ふらつきの防止や片減りの抑制を行っていました。そのため、乗り心地などが犠牲になりやすい傾向にあります。

しー

ですが、技術の進歩、品質の向上によって「ふらつき抑制」と「乗り心地」を両立した専用タイヤが各メーカーから発売されているので、これから購入を検討される人は要チェックです。

硬度で見極める

硬度とは字の如く、タイヤの硬さを表した指標ですね。

タイヤは鮮度も非常に重要です。

スタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べてゴムが柔らかいというのが大きな特徴でしたよね?

この柔らかさが経年劣化で失われ、硬くなってしまうと積雪路面や凍結路面でのグリップ力は期待できなくなります。

硬くなる原因は、経年劣化と保管方法でかなり左右されます。

で、どれぐらい硬くなったらダメなの?

そこでタイヤの硬さを測る測定器があります。

一般的に、タイヤの硬度が60を超えるとスタッドレスとしての性能が失われるといわれています。

50~60で要注意。新品時の硬度は45以下と言われています。

現在スタッドレスタイヤをお持ちの人はぜひ測定してみて下さい。

アナログタイプとデジタルタイプがありますが、パッと見てわかりやすく、視認性の良い「デジタル硬度計」がオススメです。

スタッドレスタイヤの寿命判定はこれがすべて

【本音】スタッドレスタイヤの寿命は実際どうなのか【現役メカニックが解説】スタッドレスタイヤの寿命判定はこれがすべて

スタッドレスタイヤの寿命の調べ方を最後にまとめます。

  • 製造年月日が4年過ぎていないか
    →サイドの刻印で確認
  • スノープラットフォームが露出
    →溝で確認
  • ヒビ割れが多くなっていないか
    →先ほどの画像で確認
  • 極端な片減りがないか
    →トレッド部で確認
  • タイヤの硬度は適正なのか
    →硬度計で確認

スタッドレタイヤの寿命っていつなの?というザックリとした質問は本当に多いです。

上記5点を目安にスタッドレスタイヤの状態をしっかり把握し、交換が必要であればしっかり交換し、冬のドライブを安心安全で楽しみましょう。

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