【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】
  • アウトバックってどんな車なの?
  • アウトバックってどんな性能なの?
  • アウトバックの歴史が知りたい。

まず、レガシィシリーズには3種類のモデルがありました。

  • スバル・レガシィ
    →セダンモデル(後のレガシィ B4)
  • レガシィツーリングワゴン
    →ワゴンモデル
  • レガシィ・ランカスター(グランドワゴン)
    →SUVモデル

アウトバックは、「レガシィ・ランカスター」の実質後継車であり、オフロードの卓越した走破性能、オンロードにおける優れた走行性能を併せ持つ、クロスオーバーSUVとして誕生します。

レガシィシリーズのラインナップとして位置づけられ、「レガシィツーリングワゴン」をベースに、クロスオーバーSUVらしいオーバーフェンダーや余裕のある最低地上高を確保した力強く存在感のあるデザインです。

現在、スバルを代表する3つのSUVがあります。XVとフォレスターとアウトバックです。

その中でもアウトバックは、高級グレードに位置付けられており、昔からとても人気のある車種になっています。国内のレガシィシリーズは、現在アウトバックのみとなっております。

車名の「アウトバック」とは日本語で「未開の地」という意味。
未開の地も難なく走りきるコトができるSUVということです。

どこまでも広がる自然、どこまでも突き進む走破性など、グローバル戦略を視野に入れたクルマとなっています。

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今や北米市場では、アウトバックはドル箱モデルであり、スバルのグローバル戦略には欠かせない存在となっています。

この記事では、スバル歴12年目、ディーラーメカニック10年目のわたしが、アウトバックの歴史について徹底解説します。

本記事のテーマ

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】

アウトバックの歴史とアメリカの関係

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】アウトバックの歴史とアメリカの関係

アウトバックは1994年にアメリカで発売されます。
翌年の1995年日本向けに「レガシィグランドワゴン」を発売。

「レガシィグランドワゴン」とは、国内向けSUVモデルのレガシィであり、後のレガシィ・ランカスターです。

なぜ、アメリカでアウトバックのみ先行販売されたかというと、スバルは1970年初頭から、「レオーネ」の発売で北米市場に本格的に進出しましたが、円安などの歴史的背景もありアメリカ市場での売り上げを伸ばしましたが、プラザ合意以降の円高で急激な販売不振となります。

販売不振から、スバルの業績改善に貢献したのが「レガシィシリーズ」。

1994年にアウトバックが発売されましたが、クロスオーバーSUVとは思えないほどの余裕ある居住性とレガシィの走行性能を備えたアウトバックはアメリカ人に大ヒット。

スバルが北米市場に進出してから50年以上たち、スバル車の北米での売り上げは全体の約65%を占めています。

アウトバックは、グローバルな車であり、スバルのSUVの原点なのです。

北米人気1位

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】北米人気1位

スバルの米国部門である「スバルオブアメリカ」の2019年の新車販売の結果をお伝えします。

総販売台数は初の70万台超えとなる70万117台。前年比3%増と、11年連続で前年実績を上回っています。

その中でもっとも量産されたスバル車がアウトバックであり、2019年は18万1178台を売り上げており、前年比は1.3%増と、2年ぶりに増加しています。

ついでフォレスターですが、2019年実績は18万0179台で、前年比は5%増と、フルモデルチェンジ効果もあって3年ぶりのプラスとなっています。

北米スバルを牽引しているのは、相変わらずフォレスターとアウトバックなんです。

アメリカンでおおらかな雰囲気

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】アメリカンでおおらかな雰囲気

最近のアウトバックのボディサイズはこちらの通り。

  • 全長4815mm(先代ツーリングワゴン比+5mm)
  • 全幅1840mm(+60mm)
  • 全高1605mm(+70mm)

※BN型アウトバック

寸法の拡大を持て余すところなく、いい意味でアメリカンでおおらかな雰囲気です。

全長が延びているにもかかわらず、ホイールベースはなぜか−5mmの2745mm。相対的に前後のオーバーハング(車輪より外側の部分)が大きくなっています。

さらにボディ下部は黒い樹脂パーツで囲うことで、間延びせず、全体が引き締まっています。

運転席に座ると、車内にとてもゆとりがあります。メーターまわり、センターコンソール、そして、シフトレバーまわりと、総じてシンプルにまとめられているのがいいですね。

全体的にシンプルかつなぜかクラシカルな雰囲気もあります。

これは、レヴォーグやフォレスター、スバル XVにはない魅力なんです。

「安心感」のアウトバック

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】「安心感」のアウトバック

北米市場で人気のアウトバックとフォレスターですが、
アウトバックは見た目からも分かる通り、上品で大人らしいクルマです。

では走行性能に関してはどうでしょうか。

アップダウンのあるコースを走って余裕を感じるのはフォレスターです。

これは最低地上高の違い(アウトバックは200mm、フォレスターは220mm)とホイールベースの違い(アウトバックは2745mm、フォレスターは2670mm)というの理由があります。

これらスペックからわかるように、フォレスターはドライバーの視点が高く、悪路走行でも有利なのです。それがドライバーの安心感につながります。しかし、フラットな雪道でわざと振り回したときの安定感はロングホイールベースのアウトバックが優位です。

アウトバックとフォレスターで定常円旋回をしてみると、速度を出していけるのはアウトバックでしょう。そしてオーバーステア(後輪の横滑り)が始まってもアウトバックの方が安心感があります。

とはいえ、雪道でのトラクションなど駆動系の影響を受ける範囲において、この2車の違いはそれほど感じないと思います。もともとスバルは、パートタイム4WDの切り替えを自動化するという発想から始まったシンプルな前後駆動配分システムを採用しており、すでに熟成の域に達しています。

走りにおいて、フォレスターとアウトバックの違いを比べたい人は参考までに。

アウトバック「マイナーチェンジの振り返り」

ここまでアウトバックに関して、簡単に書きましたが、
ここからは、マイナーチェンジごとにどう変わっていったのかを振り返ります。

【2003年】初代アウトバック(BP系)

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】【2003年】初代アウトバック(BP系)

初代アウトバックですが、それまで国内のレガシィシリーズのSUVといえばレガシィ・ランカスターでした。

2003年から世界共通になり、「レガシィ・アウトバック」が国内でも誕生します。

プラットフォームはレガシィツーリングワゴンをベースにしています。レガシィの走破性能を引き継ぎ、17インチタイヤ&アルミホイールや専用ルーフレールを備えたクロスオーバーSUVらしい存在感のあるデザインとなっています。

エンジンは可変バルブタイミング機構(AVCS)と可変バルブリフトを搭載する2.5L水平対向4気筒エンジン(EJ25)とレスポンスに優れ、全域にわたり切れの良い走りと高い環境性能を両立する3.0L水平対向6気筒エンジン(EZ30)が搭載されています。

ただ、この両エンジンにはオイル漏れや冷却水漏れが非常に多く、よく修理したのを覚えています。ロッカーカバーガスケット交換も、レイアウト上かなり難しく慣れが必要でした。

使い勝手の良い広々とした開放感あふれる質感の高いインテリアをはじめ、最低地上高を200mmに設定した余裕のあるロードクリアランス、レガシィツーリングワゴンの走破性能を受け継いだシンメトリカルAWDと軽量コンパクトで低重心な水平対向エンジンを組み合わせるコトで、フォレスターよりプレミアムなSUVが誕生しました。

【2009年】2代目アウトバック(BR系)

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】【2009年】2代目アウトバック(BR系)

先代モデルからのキープコンセプトながら、より北米市場向けて存在感のあるボディデザイン、室内の快適性と使い勝手の良いユーティリティスペースを重視した余裕ある室内空間を備えたアウトバックが誕生します。

プラットフォームはレガシィツーリングワゴンとB4と同じで、高級感と快適性、乗り心地が格段に上がっています。

エンジンは、先代と同じ2.5L水平対向4気筒エンジン(EJ25)と3.0L水平対向6気筒エンジン(EZ30)のラインナップです。

トランスミッションは、ATからCVTへと変更されて、スムーズな加速を実現するリニアトロニックCVT(TR690)と低重心の水平対向エンジンの特徴をいかした、揺れの少ない全天候に対応した安心感の高い走破性能を実現しています。

スバル独自の「SIシャシー・コンセプト」に基づいた高剛性・軽量化を両立したボディ&プラットフォームは、新エンジン&ミッションマウント構造(クレードル構造)やダブルウィッシュボーン式リアサスペンションの採用などにより、ロールを抑えた快適な乗り心地と操縦安定性を生み出しています。

構造が大きく変わったアウトバックですが、電動パーキングブレーキの不具合(解除できない)やドアミラー、パワーウィンドウなどの電装系統の故障がよく目立ちました。新エンジンに対する様々なご要望が多かったです。まだまだ、課題がある印象でした。

今では定着している運転支援システム「アイサイトver.2」が初めて搭載されたSUVがこのモデルであり、当時の国産車では初となるカメラで制御する安全装置として注目されました。

2010年にはSUVオブ・ザ・イヤーを受賞しています。

【2014年】3代目アウトバック(BS系)

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】【2014年】3代目アウトバック(BS系)

歴代モデルから続く一貫した、プレミアムな快適性と乗り心地・SUVの走破性と存在感・ステーションワゴンの実用性と積載性を併せ持つ、スバル独自のコンセプトを踏襲し、2014年10月に誕生しました。

この年にレガシィツーリングワゴンが廃盤となり、ワゴンはレヴォーグに世代交代しましたが、3代目アウトバックはこれまでのワゴンとアウトバックのコンセプト、フォレスターの良さを上手く融合させたスバルのクロスオーバーSUVの完成形だと個人的に思います。

エンジンは、新開発の2.5L水平対向4気筒エンジン(FB25)に一本化。

ボディ強化やサスペンション取付け部の剛性を向上させており、スタビライザーの改良やショックアブソーバーの減衰力を見直したり、細かな部分は改良されていますが、基本構造は2代目アウトバックを引き継いでいます。

アイサイトver.3の搭載とレヴォーグにもあったメーカーオプションのアドバンスドセーフティパッケージ追加など、スポーティさと安全面の大幅な改良が行われます。さらに、フォレスターで培われた「X-MODE」のノウハウが織り込まれています。

フォレスターやXVにはない高級感、プレミアムなクロスオーバーSUVになっています。

今後のアウトバックの動き

3代目は最終型へ(2021年1月に生産終了)

国内の3代目アウトバックは2020年8月6日にマイナーチェンジを発表。
発売は10月2日となっています。最終型へと熟成されます。

改良点は、燃費表記がWLTCモードに変更されます。燃費は12.6km/L。市街地モード(WLTC-L)は8.6km/L、郊外モード(WLTC-M)は13.3km/L、高速道路モード(WLTC-H)は15.1km/Lです。

より普段使いに近い燃費をカタログで確認するコトができるようになります。それ以外の変更点は特にないみたいですが、基本的な部品の質の向上や、耐久性を上げてくるのではないかと予想します。

すでに熟成されているアウトバックですが、更に熟成が進み、3代目アウトバックの完成形になるのが今回のマイナーチェンジになります。

アウトドア、レジャーなどに使い倒すというニーズに応えてくれるのは間違いないですし、スバルの最終型はトラブルが少なく弱点がかなり改善されているので長く乗るのであれば、良い選択肢になります。

4代目?新型アウトバック?

北米スバルは、「アウトバック」の2021年モデルを発表されています。

搭載されるエンジンは、2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンと、2.5L水平対向4気筒エンジンの2種類。

インテリアとエクステリアに大きな変更はありませんが、新色のボディカラーとして「ブリリアントブロンズメタリック」が設定されます。

この新型アウトバックの日本導入は決定しており、2021年に発売されるのではないかといわれています。

「SGPの採用」や「アイサイトX」など、新型レヴォーグに搭載される技術がアウトバックにも採用のではないかと思われます。

アウトバックがオススメな人

【どんな車?】アウトバックの歴史について【現役社員が徹底解説】アウトバックがオススメな人

スバルの高級SUV「アウトバック」ですが、個人的にはこんな人にオススメです。

  • フォレスターやXVより積載性が欲しい
  • フォレスターやXVより高級感が欲しい
  • レガシィの伝統を味わいたい
  • ミニバンも良いが、形が好きではない
  • ステーションワゴンの形が好き
  • 本格SUVだと室内高が高すぎて乗り降りしづらいと感じる

ステーションワゴンの地上高を高めてロードクリアランスを確保したタイプのSUVは、今も根強い人気があります。

ステーションワゴン由来のアウトバックは、積載量に問題はないです。また、ルーフボックスを装備しても、一般的なSUVと比べて車高が低いので荷物をコンテナに載せやすいです。あるいは、ルーフにサーフボードやスノーボードも簡単に載せれます。

ステアリングヒーターや後席シートヒーターなど、ウインターシーズンにありがたい装備が標準で備わっています。

全長・ホイールベースが長いこともあり、積載量が大きくて乗り心地も良いため、家族や仲間の荷物をたっぷり積んでロングドライブに出かけられるモデルとなっています。

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