【どんな車?】レヴォーグの歴史について【現役社員が徹底解説】

【どんな車?】レヴォーグの歴史について【現役社員が徹底解説】
  • レヴォーグってどんな車なの?
  • レヴォーグってどんな性能なの?
  • レヴォーグの歴史が知りたい。

かつてスバルの代名詞であった「レガシィツーリングワゴン」。

水平対向エンジン+シンメトリカルAWDを搭載したスポーツワゴンで、
独自のポジションを確立しました。

近年の自動車業界は、少子化による影響もあって、
日本市場の縮小とクルマのグローバル化が進んできています。

スバルも2000年代に,、北米市場での開発を本格的に移していきました。

北米のニーズに沿うためには、「ボディのサイズアップ」「安全性能の向上」などを米国基準に合わせていく必要がありました。

この頃に登場したのが5代目レガシィ(BR系)ですが、これまで国内で人気のあった「コンパクトなスポーツワゴン」とは違って、かなりボディサイズが大きくなった「レガシィツーリングワゴン」となります。

北米向けに開発された5代目レガシィ(BR系)ですが、国内では不人気で、
国内のレガシィの販売台数は、最盛期に比べると1/3以下まで落ちました。

国内にいるファンの”スバル離れ”を食い止めるべく誕生したのが、「レヴォーグ」です。
レヴォーグは、国内専用モデルとして、市場投入されます。

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この記事では、スバル歴12年目、ディーラーメカニック10年目のわたしが、レヴォーグの歴史について徹底解説します。

私はレヴォーグが誕生した2014年から現在までずっと整備に携わっており、数多くのお客様にその魅力をお伝えしてきました。

これから新型レヴォーグを購入する予定の人には役に立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

【どんな車?】レヴォーグの歴史について

【どんな車?】レヴォーグの歴史について

レヴォーグは、スバルの次世代のスポーツツアラーとして2014年6月にデビューしました。

先代にあたるレガシィツーリングワゴンの後継車として、スバルが長年テーマとして掲げていた、走りを愉しむスポーツ性能・長距離をストレスフリーで走行でき、実用性を併せ持ったツーリング性能を具現化したモデルとなっています。

ここからは初代レヴォーグについて少しだけご紹介します。

初代レヴォーグのエンジンは2種類ある

【どんな車?】レヴォーグの歴史について初代レヴォーグのエンジンは2種類ある

初代レヴォーグには、1.6Lターボの「FB16」と2.0Lターボの「FA20」の2つエンジンが用意されています。

エンジン型式FB16FA20
ボア×ストローク78.8×82.086.0×86.0
総排気量[cm3]15991998
圧縮比11.010.4
最大出力[PS/rpm]170/4800-5600300/5600
最大トルク[Nm/rpm]250/1800-4800400/2000-4800
吸気方式ターボターボ
ガソリン無鉛レギュラー無鉛プレミアム

性能と省燃費を両立させる「FB16」は、最高出力は170psなので、NAエンジンなら2.5Lエンジン級といって過言ではないです。

それに最大トルクも1800~4800rpmという広い範囲で発生されて、
ほぼ常用域全域で最大トルクを使うことができます。

昔のターボといえば、突如として強大なトルクが立ち上がったので、
いわゆるタイムラグを感じやすく、扱いが難しかったです。

「FB16」は、低回転から発生される力強いトルクが特徴的です
これも近年のターボエンジンの特徴的なところ。

一方、「FA20」は、300psを誇る強力な動力性能を持つだけに、
170psの「FB16」モデルにくらべて、圧倒的な速さを見せつけるのは当然です。

1.6リットルモデルのリニアトロニックとは違うスポーツリニアトロニックの採用と排気量の余裕と強力なトルクの相乗効果で出足からのトルク感と動力伝達の能力が優れています。

どこから踏んでもレスポンス良く、怖いほどの加速力を見せつけてくれます。

日本向けのボディサイズ

【どんな車?】レヴォーグの歴史について日本向けのボディサイズ
  • 全長:4690mm
  • 全幅:1780mm
  • 全高:1490mm(18インチタイヤ装着車両)

北米向けに開発された5代目レガシィ(BR系)と比較すると全長が100mm短く、全高は45~50mm低くなり、日本の交通環境が意識されたサイズとなりました。

とくに意識しているのは、1990年代のレガシィを乗られていたスバルファンに向けたクルマであることです。

2010年初頭のスバルファンは、非常に不満がたまっていました。

なぜなら、2008年にスバルは19年間戦っていたWRC(世界ラリー選手権)からの撤退を発表していましたし、レガシィはアメリカ向けにどんどんと大型化して、スポーティ度を薄めています。

「レガシィを日本市場向けに小さくしてくれ」
「レガシィ ツーリングワゴンがなくなることはありえない」
「北米と日本と分けたツーリングワゴンを開発して欲しい」

そんな中、2013年にレヴォーグが、「1990年代に輝いたスポーティなレガシィツーリングワゴンの後継モデル」にふさわしいボディサイズをスバルファンに提案したのがレヴォーグです。

当時のレガシィは、アメリカ市場でのドル箱モデルになっており、路線変更は不可能。

レガシィはアメリカ向けとし、一方で日本のファンのためには、
専用モデルとしてレヴォーグという新たなモデルが用意されました。

古きよき「小さなレガシィ」をレヴォーグで再現される形となります。

運転支援システムの進化

【どんな車?】レヴォーグの歴史について運転支援システムの進化

5代目レガシィ(BR系)から搭載され、世間の話題となった「アイサイトver.2」。

レヴォーグからは新たに「アイサイトver.3」が搭載されます。

白黒画像認識からカラー画像認識に進化し、カメラ視野角と視野距離をそれぞれ40%拡大したのが大きな変更点です。

カラー画像認識によって、先行車との車間距離制御を「減速」から「ブレーキランプ点灯」に早めることが出来たため、クルーズコントロールが格段にスムーズになって実用燃費が大幅改善されています。

クルーズコントロールの設定速度はアイサイトver.2と同じく、40km/h〜114km/hで設定可能。

さらに、視認できるエリアが拡大したことで、対象物体の早期発見が可能になりました。
その結果、衝突回避上限速度が公称50km/h(非公式実験:70km/h)まで引き上げられています。

これまでのアイサイトの介入は、アクセル・ブレーキに限られていましたが、
「アイサイトver.3」からはステアリングへの介入も開始されます。

アクティブレーンキープ(ALK)の実現によって、居眠りや突然の体調不良による進路逸脱によるリスクを大幅に低減されています。

また、アイサイトのステレオカメラは、土砂降りや豪雪等の視界不良時には使用できない欠点がありました。アイサイトver.2では朝日・夕日の逆光や大雨時に作動を停止することがよくありましたが、この問題も「アイサイトver.3」からは大幅に改善されています。

初代レヴォーグ「マイナーチェンジの振り返り」

ここまで初代レヴォーグに関して、簡単に書きましたが、
ここからは、マイナーチェンジごとにどう変わっていったのかを振り返ります。

【2014年6月〜】A型、B型

【どんな車?】レヴォーグの歴史について【2014年6月〜】A型、B型

レヴォーグのコンセプトは前述の通りです。

当時は「昔のレガシィの再来」「サイズ感が丁度良くてカッコイイ」「荷室も広く、街乗りもアウトドアもスポーツ走行も両立できる」こういった声が多く、かなり期待されていたのを記憶しています。

デビュー当時はたくさんのお客様で賑わっていました。

グレードは大きく分けると、「1,6ℓターボ」「2,0ℓターボ」モデルがあります。
これは、最終型までずっと続きます。
駆動系などはGP型インプレッサをベースにされています。

アイサイトは「ver.3」となり、カメラの認識はカラー化され、より細かな制御が可能となりました。B型になると、アドバンスドセイフティパッケージが設定されます。

  • アイサイトアシストモニター
    →「EyeSight」の作動状況を運転席側フロントガラスの付近にあるランプでお知らせ。
  • ハイビームアシスト
    フロントガラス内側の単眼カメラが前方の光を検知し、状況に応じて自動的にハイビーム/ロービームの切り替えを行い、夜間の快適な走行、対向車への配慮が自動に行えます。
  • スバル リヤビークルディテクション
    車体後部に搭載されたセンサーにより、自車の後側方から接近する車両を検知し、ドアミラーにLEDインジケーターや警報音でドライバーに認識させます。
  • サイドビューモニター
    助手席側ドアミラーに装着されたカメラの映像をマルチファンクションディスプレイに表示し、ドライバーの死角をなくします。

今では当たり前のように搭載されている装備ですが、
当時では最先端の運転支援システム。

A、B型は、初期不良というか様々な不満点、改良点があり、エンジン制御システムの書き換えや、エンジン、VDC関連のリコール、ボディ関連の改善対策、ビルシュタインダンパーの異音などがありました。

この頃は本当に要望が多く、保証修理をたくさん作業しましたね。
工業製品の初期ロットでは仕方がないかと。

電動パーキングブレーキが解除できないなどの致命的なものもありましたが、
すぐに改善プログラムが展開されます。

昔から「スバルのA型は買わないほうがいい」という意見があります。
たしかにそれも一理あります。

ただ、レヴォーグは、国内での期待と人気が非常に高まっていたこともあり、
そのあとのメーカーの対応は迅速かつ正確で素晴らしいものでした。

(ビルシュタインダンパー問題は、後期型まで続きます…)

【2016年7月〜】C型

【どんな車?】レヴォーグの歴史について【2016年7月〜】C型

C型の特徴といえば「レヴォーグ STI」モデルの追加です。

特徴としては、STIが専用チューニングを行った、
男のこだわりを刺激する車になっています。

走行性能、安全性、パッケージングなど、あらゆる面でバランスがとれたレヴォーグをスバルとSTIが「走りと質感」にフォーカスして磨き上げた1台になっています。

見た目でいうと、フロントバンパーの形状、ホイールなどが専用装備になっています。

「2,0ℓターボ」モデルに関しては最大出力300PSを発揮するFA20エンジン。
ダンパーはビルシュタインの「DampMatic II」で、負荷が低い時はしなやかに、
負荷がかかるとしっかりしてくれる、減衰力可変タイプ。

このダンパーをうまくチューニングしされているのが特徴です。

STIのノウハウが奥深いところまで手が加えられています。
チューニングカーでもあり、プレミアムなコンプリートカーともいえる車に仕上がっています。

これがSTI限定車ではなく、カタログモデルだったことがビックリですね。

【2017年〜】D型、E型、F型

【どんな車?】レヴォーグの歴史について【2017年〜】D型、E型、F型

この時点で、レヴォーグは販売台数は9万5千台となり、
人気ジャンルではなくなってきつつある、
「ステーションワゴン」のジャンルの中では好調に推移していました。

スバルのD型といえば、ビックマイナーチェンジというのは定着してきましたよね。
レヴォーグも数多くの変更が行われました。

まずは、「アイサイトツーリングアシスト」が搭載され、
高速走行はストレスフリーで走行できるようになります。

ヘッドライトLED化に加えて、4つの先進安全機能(フロントビューモニター、スマートリアビューミラー、後退時自動ブレーキシステム、ステアリング連動ヘッドランプ)を新たに採用。

B型レヴォーグから大幅な安全性向上を確保しました。
外装もデザインが一部デザイン変更。

以前に一部リコールになっていたパワーステアリングなども改良。
ビルシュタインダンパーの異音なども改善されてきたのもこの時期。

D型は、LEDヘッドライト内の一部が熱により溶解するという指摘が多かったですがすぐに対策されました。

E型になると、LEDヘッドライト内の遮熱板の追加と自動ブレーキ制御を改良。
認識対象が自車と同じ方向へ進む歩行者もしくは自転車であった場合に、
減速ブレーキを早めに作動させる制御が施されました。

これに加えて、前方に障害物がある状態での低速走行中、
誤ってアクセルを踏み込んだと判断した場合に、
プリクラッシュブレーキが作動するよう改良されています。

アイサイト関連の制御がかなり成熟されてきました。

さらに、スバル60周年特別記念車「1.6GT EyeSight Smart Edition(スマートエディション)」を発売しています。

ブラックパーツを各種追加した限定車になります。
特別装備ありで、300万円を切るお得な車両になってます。
スバル車は後期型になるとこういった限定車を投入する傾向にありますね。

【2020年11月〜】そして、2代目レヴォーグへ

プロトタイプは、東京モーターショー2019に世界初披露されましたね。
内容はほぼ変更なく販売となります。

エンジンは、「1,8ℓターボ」に1本化されます。
「1,6ℓターボ」の弱点であった「発進時のもたつき」による初速の遅れがよく指摘されました。
ここを改善してくるのと、「2,0ℓターボ」の良い点を融合させエンジンと勝手に解釈しています。

プラットフォームは、現行インプレッサとフォレスターに採用している「SGP」を更に進化させた「次世代SGP」。

前モデルのプラットフォームである「SIシャシー」から大幅な剛性アップと乗り心地改善を期待できます。

前モデルでよく指摘があった「リヤの跳ね、ふらつき」をかなり改善しされています。
レヴォーグSTIに搭載される「電子制御ダンパー」が大きなトピック。

そして「アイサイトX」が注目ですね。

アイサイトのカメラの設置位置はガラスに張り付ける構造になっています。
レーダーをフロントにも配置、広角化したカメラのより外側から来る障害物も検知できます。
なので、交差点や右左折時の事故の減少に期待ができます。

高速道路では追従走行機能も進化させています。GPSと準天頂衛星「みちびき」を介して、高精度マップと現在位置を把握するので、カーブ前減速や渋滞時の手放し走行を可能とし、ほぼ自動運転支援を実現しています。

補足ですが、ボディサイズに大きな変更はありませんが、
後部座席の居住性がとても良くなっています。
「家族のためにミニバンを買おうと思っている。でもなぁ…」という人には良い選択肢になると思いますよ。

次世代ツーリングワゴン【レヴォーグ】

レヴォーグの由来は、「LEgacy」(大いなる伝承物)「reVOlution」(変革)、「touRinG」から作られた造語で、「”スバルの大いなる伝承”を引き継ぎながらも、次世代に先駆けた変革により、新たなツーリングの時代を切り拓く」という意味が込められています。

レガシィツーリングワゴンのDNAを継承しつつ、これからの時代にマッチした革新的なツーリングワゴンがレヴォーグで実現されていくことでしょう。

最後にレヴォーグに向いている人はこちらの通り。

  • スバルの「伝統」と「最新技術」を体感したい
    →信頼できるツーリングワゴンに乗りたい人
  • 「走り」と「機能性」を重視したい
    →家族がいるからスポーツカーは…と諦めているお父さんたち
  • とにかく安全面を重視したい
    →「安全面」「運転負荷軽減」をサポートしてほしい人

こういった人は、レヴォーグで間違いないですよ。

以上、レヴォーグの歴史について簡単にご紹介しました。
この記事があなたのカーライフにとって「良い選択肢」になれることを祈っています。

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