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【どんな車?】BRZの歴史について【現役社員が徹底解説】

  • BRZってどんな車なの?
  • BRZってどんな歴史があるの?
  • BRZってどんなコンセプトなの?

こういった疑問について解説します。

2011年11月に開催された第42回東京モーターショーにて発表された、「究極のFRスポーツ、スバルBRZによって、BOXERの走りを、新たな次元へ」というキャッチコピーで、スバルとトヨタの共同開発により誕生したFR駆動の軽量スポーツカーです。

「BRZ」はその翌年の2012年3月に販売開始されます。

本記事のテーマ

【どんな車?】BRZの歴史について【現役社員が徹底解説】

BRZは、スバルのメカニズムである水平対向エンジン(ボクサーエンジン)をフロントに低く搭載し、ボディバランスを限りなくボディのセンターに近づける「超低重心パッケージング」とトヨタが持つスタイリングデザインのノウハウが融合したライトウエイトスポーツカーです。

車名の由来は、「BOXERエンジン」、「Rear Wheel Drive(後輪駆動)」、「Zenith(究極)」 それぞれの頭文字3文字を取って『BRZ』と名付けられました。

スバル×トヨタが共同開発して作られたというのは有名ですが、一体どういった車なのか知らない人も多いはず。

しー

この記事では、BRZはどんな車なのか?

発売から8年経った現在までの歴史について交えながら徹底解説します。

BRZの歴史について

元々のプロジェクトはFR駆動・軽量・コンパクト・DOHCエンジンを主眼に1980年代に高い人気を誇ったトヨタ「86系(ハチロク)」をオマージュに開発されました。

トヨタ「86系(ハチロク)」は、登場から37年という月日が経過した今でも、ハチロクはその人気を維持し続けています。

むしろ、年々その人気はじわじわと上がり続けており、いまや神格化されかねないんじゃないかと思うぐらい名車中の名車です。

姉妹車のトヨタ「86」のネーミングからもわかる通り、まさに語り継がれる特徴を備えた、進化した「ハチロク」と言えます。

トヨタが企画した「スバル製FRスポーツ」

かつては「スバルのスポーツモデルはAWD」という概念が強いファンも多いはず。

10年前は多くの人が戸惑ったでしょう。

私もそうでした。

シンメトリカルAWDの優位性の高さが脳内にインプットされているスバルファンからすると、耳を疑いましたよね。

FRの2ドアの販売がトヨタ側から提案された時は、当のスバル側はかなり戸惑ったそうです。

しかしこのような企画がなければ、まず実現しなかった商品企画でした。

共同開発になったBRZ/86ですが、トヨタ側はスバルがエンジンの搭載位置を想定していたよりさらに低くしてきたこと。さらに、スバルエンジニアの高い技術力とストイックさに驚かれたそうです。

技術集団スバルとトヨタがお互いをリスペクトし合うような良好な関係を作れたのも事実。

いざ、販売されてからは、これまでのどんなスバル車よりも低くマウントされた水平対向エンジンを軸とした素性の良いスポーツカーの運動性能やサウンド、ハンドリングに感動しました。

しー

私が働いていた店に試乗車でBRZが供給されたときは、嬉しくなって何度も同僚と試乗しにいったことを覚えています。

今では「WRX STI」と肩を並べるほどのスポーツモデルとして定着しました。

「BRZ」3つのグレード

競技用グレード「RA」

販売価格は196万円から。

搭載ミッションは6速MTのみの設定。

カスタマイズ前提のグレードとされ、電動パワーステアリング、パワーウインドーは装備されたが、エアコンレス(ヒーター機能のみ)、スピーカーレスなど装備は最低限

標準グレード「R」

販売価格は236万円から。

搭載ミッションは6速MTか6速AT。

オプションとして「17インチパフォーマンスパッケージ」と「スポーツインテリアパッケージ」のセットオプションと「エアロパッケージ」を設定。

最上級グレード「S」

販売価格は266万円から。

搭載ミッションは6速MTか6速AT(パドルシフト付き)。

プッシュエンジンスタートと左右独立エアコンの装備や、シリーズで唯一のオプションとして「レザー&アルカンターラパッケージ」を設定。

しー

競技用グレードが設定されているのが特徴。新型BRZにも設定されるのでしょうか。

主なスペック(2012年3月モデル「S」グレード)

BRZがデビューした頃の主なスペックはこちらの通り。

ボディタイプクーペ
エンジンタイプFA20型 2.0L 水平対向4気筒DOHC
排気量1998cc
最高出力200ps(147kW)/7000rpm
最大トルク20.9kg・m(205N・m)/6400~6600rpm
乗車定員4名
駆動方式FR
ボディサイズ4240×1775×1300mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ1615×1490×1060mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ215/45R17
使用燃料ハイオク
JC08モード燃費12.4km/L
車両重量1230kg

「BRZ」と「86」の違い

BRZと86は事実上の双子車です。スバルの群馬工場では、BRZと86が同じラインで生産していました。

違いとしては、フロントフェイスをはじめとした外観や車内の細かなデザイン、サスペンションなどのセッティングが少し違う程度です。

なので、直接比較したとしても、乗り味やフィーリングの違いはほぼわからないレベル。

具体的には、企画をトヨタ、開発・生産をスバルが担当しましたが、単純に86からBRZが派生したわけではなく、トヨタとスバルの技術と経験を結集させたライトウエイトスポーツカーです。

しー

ほぼ同じパーツを使っているので、コアなファンは86にBRZのオプションパーツを装着するなどパーツの流用で来店する人が多かったですね。

ボクサー×直噴新開発エンジンの「FA20型」

スバルは、トヨタとの共同開発で新型スポーツカーを開発するにあたって、水平対向エンジンが最適であるとまず考えます。

左右幅がありますが、シリンダー位置が低い分、低重心化がしやすいからです。スポーツカーにとって、低重心であることは非常に重要な要素の1つです。

搭載されるエンジンは、GP系インプレッサやSJ系フォレスターなどに搭載されていた排気量1994cc水平対向エンジン4気筒DOHC16バルブ(140ps/6000rpm)「FB20型」をベースに、トヨタの独自技術である直噴システムである「D-4S」を組み合わせた排気量1998cc水平対向エンジン4気筒DOHC16バルブ(200ps/7000rpm)「FA20型」です。

NAエンジンながら1Lあたりほぼ100psを達成するなど、レスポンスに優れ、力強いスポーツカーらしい走りと高い経済性を発揮します。

トップスピードは、法律の関係上180km/hに制限されていますが、実力的には220km/hオーバーだといわれています。

燃料はハイオクで、燃料タンクは50L。燃費はJC08モードで12.4~13.4kmとなっています。

満タンで約600km程走れる計算になっており、経済的にも悪くないです。

ちなみにこのエンジンですが、米国の自動車専門メディア「ワーズ オートワールド誌」において2013ワーズ「10ベストエンジン」賞に選出されています。

6速マニュアルと6速オートマ

トランスミッションは、6速マニュアルと6速オートマが選べます。

6速マニュアルは、トリプルコーンシンクロメッシュを1~3速に採用したのをはじめ、シフトフィールにこだわりダイレクトな操作感を持つショートストローク6速マニュアルになっています。

トリプルコーンシンクロメッシュとは、2速に使用されている例が多く、高速から1~3速へシフトダウンする頻度が多いクルマ、クラッチディスクへの衝撃が大きい場合、変速機のオイルによる回転抵抗が大きい場合に、同期力を高める目的で使用されます。

6速オートマは、パドルシフトやシフトダウン時にエンジン回転を制御するブリッピングコントロールが装備されています。

ブリッピングとは、シフトダウン時にミッションとエンジンの回転数を合わせるために、空吹かしすることです。あらかじめエンジン側でちょっと回転数を上げておいたほうがよりスムーズであり、エンジンにも負荷をあまりかけません。

しー

初期型の6速マニュアルに関しては、「ギヤが入りにくい」というご指摘でミッションオーバーホールの作業が多かったですねー。年次改良で改善されていきました。

軽量ボディと足回り

SUBARU BRZ|軽量ボディと足回り
motor-fan.jp

フロントには水平対向エンジンと相性の良いとされている軽量で高剛性のマクファーソンストラット式サスペンション、リヤには路面の追従性・接地性に優れ、トラクションを効率よく伝えるダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、前後にはスタビライザーを装備しています。

ブレーキは、全グレードとも前がベンチレーテッドディスク、「RA」と「R」グレードにはソリッドディスクを採用しています。

電子制御によるABS、VDC、TRCを備えていて、モードを切り替えることで5つの走行モードを選択できます。

また、ABSとトルセンLSDの採用で、あらゆる走行環境にも対応。

車両重量は、グレードによって若干の差はありますが、1190kg~1250kgとなっていて、ライトウエイトスポーツカーとしては十分に軽いです。

流れるようなスタイリング

力強いフェンダーの張り出し、大径タイヤの装着、開口部の大きく開いたフロントバンパー、エンジンをセンターミッドシップに搭載したバランスの良いシルエットなど、ライトウエイトスポーツカーらしい走りを予感させる組み合わせと言えます。

効率的に空気の流れをコントロールするボディデザインや普段目にすることのない床下をフラットボトム化することで、優れた空力性能も実現しています。

意外と実用的なインテリア

ドライビングポジションはかなり低め。

スポーツカーらしいややタイトなキャビンながら、「2+2クーペ」で大人4人が乗車できる実用的なパッケージングデザインになっています。

グリップタッチに優れるハンドル&シフトノブ/レバーや、ステッチ入りのシート、インパネなど上質な肌触り・デザインにこだわり、大人のスポーツカーとして相応しい質感を備えています。

写真で見る スバル「BRZ R」「BRZ S」 - Car Watch
car.watch.impress.co.jp

後席は、一体可倒式リヤシートを採用しており、積載性の高さも特徴です。

ロングドライブやゴルフ、スポーツ走行など幅広く使える機能性を持ち合わせています。

しー

意外や意外に、実用性もあります。家族4人で乗ることも可能です。

なので、私もBRZ欲しかったのですが、嫁に狭いので大反対されました。ファッキン。

2016年ビックマイナーチェンジで最終型へ

2016年8月にエンジンをはじめとした大幅なマイナーチェンジを実施しました。

エンジン吸排気系の改良で最高出力の向上と中低速のトルクアップ。
最高出力:(207ps(152kW)/7000rpm)
最大トルク(21.6kg・m(212N・m)/6400~6800rpm)
ギヤ比ファイナルギヤ比の変更で全域での加速性能向上。
足回りボディ剛性強化。ダンパー、スプリング、スタビライザーの改良で、乗り心地、静粛性・操縦安定性・操舵応答性の向上。
エクステリアフロントバンパーの形状変更。全ランプのLED化。新ホイールデザインとリヤスポイラーを新装備。
インテリア新デザインの小径化ハンドル。レザー調の素材を採用。赤ステッチを施したメーターパネルバイザーやダッシュボードをはじめ、4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ、カーボン調のヒーターコントロールパネルやドアスイッチパネルなどを採用。

さらに新しく最上級グレード「GT」を追加。

専用17インチアルミホイール(スーパーブラックハイラスター)やしなやかな乗り心地と絶妙な減衰力を発揮するZF製ザックスダンパー、強力な制動力とコントロール性能に定評のあるブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキシステム、リヤスポイラーなどの走りの質を高めるアイテム、肌触りの良い上質なアルカンターラ/本革コンビシートの装着など、進化した高い走りのパフォーマンスと最上位グレードに相応しいクオリティの高いインテリアが評判の人気のグレードです。

最終型にふさわしい最上級グレードに仕上がっています。

まとめ:新型BRZは2021年に国内デビュー。

現在モータースポーツでも絶賛活躍中のBRZは、スバルとトヨタが生み出した現在では数少ない純粋のスポーツカーであり、クーペでもあります。

SUVやエコカーのような多くの台数は望めないとはいえ、86を合わせれば一定以上の販売台数が今後も見込めます。200万円台半ばから買えるFRスポーツカーは世界的にも極めてまれな存在。

そんなBRZは、北米スバルが日本時間の11月18日23時に、ついに新型BRZの姿を明らかにします。

国内デビューは2021年の前半になるかなと思われます。

燃費規制がさらに厳しくなる時代に、環境性能の向上というハードルが高いスポーツカーを、スバルが継続するのはなぜか?

それは、スバル、トヨタにとって「BRZ」「86」はもう欠かせない存在だからです。

自動車メーカーは売れる車を作らないと生き残ることができない時代。

しー

ハイブリッド車、電気自動車が増えてくる中、モータースポーツファンの心をグッと掴んでくれるスバル×トヨタの「ライトウエイトスポーツカー」の今後に期待しています。

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しー
メカニック歴10年目|国家2級整備士|自動車検査員|愛車:SUBARU FORESTER(SK9)|スバリスト歴12年目|2020年6月ブログ&ツイッター&インスタ開設|ライティングスキルを磨くために日々奮闘中|車初心者や若手メカニックに聞かれる悩みなどにお答えします|スバル向けコンテンツに詳しい